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2008年12月28日(日)
  時のたつのは早いもので、2008年も最終週。釣収めをいつにしようかと天気予報とにらめっこ。当初29日を予定していたが、午後から雨という予報。「帰りの峠道で吹雪くかも」ということで、28日に決定。前日、船長が手隙になる頃を見計らって予約電話を入れた。睡眠時間を確保するため、少し早めの6時半に1190号出撃。11時に梶賀着。仮眠所の布団に潜り込んだ。

  翌朝、事務所で天気予報を見ていると29日も晴れという予報に変わっていた。「だったら、明日にしたのに」と一人ブツブツ。港に降りると案の定、日曜日ということで40人ほどの大盛況。乗船すると「どうする?他の客と“東”行くか?一人でのんびりやるか?」と船長。しばらく考えて「一人で上がるワ」と回答。“カガリ”“ナカドマル”と渡し終えたところで「どうすんにゃ?」と船長がマイクで聞いてくる。“丸石”を指差すと船を着けてくれ上礁。船着から先端に向かって少し移動したところに釣り座を取る。数投目にウキが沈み「オッ!」と思わせたが上がってきたのは“ベラ”。しばらくしてまた“ベラ”。その後はウキに反応は無いが、刺餌は盗られる時間帯が続く。弁当船で「潮が引いたら先端近くで遠投してみ。来たら大きいで」と船長。弁当を食べた後、早速移動。期待を込めて打ち返すも、25cmほどの“グレ”が1匹来ただけで打ち止めとなった。

  他の磯では、40cmもポツポツ上がっていたがこの日は全体に低調。「良いお年を」と挨拶して梶賀を後にした。

2008年12月23日(火)
  12月11日から3日間、昨年に続き“鵜来島”遠征の予定をしていた。準備万端明日出撃という日、叔母が亡くなったという訃報が入り断念。「ま、こればっかりは致し方ない」と初七日が過ぎるのを待って久々の出撃となった。(さすがに49日は勘弁してや、叔母ちゃん) このところ良型“グレ”が連日釣れている梶賀に前日予約を入れ、8時半に1190号発進。快調に峠をクリアし12時に梶賀着。星空が綺麗だ。翌日の釣日和を祈って、仮眠所の布団に潜り込んだ。

  この日の客は10人ほどK弟氏の顔が見える。6時半出港。最初に“コナベ”に降ろし“カガリの東”に3人一緒で「行くか?」と声がかかったが、波が“ワレ”を洗って入るのを見て「やめとくわ」と告げる。“南”“西”と降ろし最後の1人になった。船は当然のように“ナカドマル”へ。船着に釣り座を決めて竿を伸ばす。50cmオーバーに備えて(釣る気でいる)竿2号・道糸4号・ハリス3.5号という太仕掛け。ウキは3Bをセットし3尋から探ってゆく。3尋半に落としたところで25cmの“グレ”が喰ってきた。その後、“タカベ”がチラホラ姿を見せグレのアタリも無いので“丸石”向かいを試してみる。大型の“カワハギ”をGETT!遊んでいるところへ弁当船。「そんなとこでやってても釣れんよ。船着で粘らんと!」と船長がマイクでお説教。そそくさともとの釣り座に戻った。

  弁当を食べて戦闘再開。磯際に“タカベ”用の撒餌を打ち、竿1本沖に仕掛けを入れ流してゆく。数投目にアタリ。30cmの“グレ”。やりました!久々のボウズ免れ。それからは怒涛のアタリラッシュ。25〜32cmが2・3投ごとに喰ってくる。20枚ほどは釣った中でアラサー(30cm前後)を10枚キープ。こうなるとアラフォーが欲しいと贅沢なことを考える。昼頃、アタリ。これまでに比べると格段に強い引き。「アラフォーや」と慎重にやりとり。ウキが見え、そろそろ魚体が見えるというところでフット軽くなってしまった。「バ、バラシてしもた!!」仕掛けを回収すると鈎外れ。“タカベ”が消え入れ替わりに“アジ”がポツポツと釣れる。“アラサーグレ”の喰いが少し落ち、刺餌が残るようになってきた。1時を回って、沈め気味のウキがスーッと入った。合わせると重量感のある締め込み。「今度こそ」と引きを楽しみながら浮かせにかかる。姿を現したのは紛れも無い“アラフォーグレ”。「いやいや、ご無沙汰」と挨拶して取り込んだ。さらにサイズアップを目論んだが、その後はアタリも無くなりタイムアップ。 事務所に戻って測ってみるとジャスト40cm。他の磯でも30〜40前後が数釣れていた。

  この日は磯によって釣果にむらがあり、アラサーも釣れない場所もあったようだ。「年内、今日で最後か?」との船長の問いに「29日予定してるんやけど」と告げて梶賀を後にした。

2008年11月29日(土)
  このところまともな“グレ”の顔を見ていない。今年の後半戦というか今シーズンに入ってというか、ボーズ続きである。“真鯛”に浮気したせい?ゴメンナサーイ。と素直に謝り、許してもらえたかどうかを確かめに梶賀に出撃。9時に1190号発進。梶賀を目指す。上北山村を過ぎ快調にクネクネ道をクリアして行く1190号。突然道路脇に生命体が出現した。減速しヘッドライトに映し出されたその姿を良く見ると「狸くんじゃん!」。一度はジンクスも崩壊したとはいえ、余り見たくないお姿だった。1時過ぎ梶賀に到着。仮眠所でお休みなさい。

  この日の顔ぶれは、O氏・K兄・Sダンナ他数名。港を出た船は、“カガリ”を目指す。“東”、“南”と降ろして、“西”でSダンナに声がかかる。「一緒に降りよや」とSダンナ。「はいよ」とお言葉に甘えて渡礁した。ダンナは“南”よりの高場から、筆者は船着から竿を出す。撒餌が効きだすと“コッパ”が入れ喰い。20〜25cmの型が揃い、なかなかサイズアップしない。少しポイントを休めようと“ナカドマル”向かいに釣り座を移動。ここも同サイズが入れ喰い。合間に“イガミ”が喰ってきて、これはキープ。船着に戻っても相変わらず“コッパ”。チョットマシな引きに「来たか?」と期待するも“タカノハダイ”に“イガミ”2号。ダンナはのバッカンを覗くと30cmを越えるのがちらほら。1っ発バラシもあったそうな。結局、“イガミ”2匹をキープで本日終了。やはり、狸ジンクス復活?。 “イガミ”を釣るとこれまでは煮付けにしていたが、「つくりも旨いで」という船長のお言葉に試しに刺身にしてみた。「!」美味しい。甘みがありねっとりとした舌触りもグ〜。

  “イガミ”専門に狙うのもうなずける味だった。

2008年11月22日(土)
  23日の「勤労感謝の日」が振替休日となっての3連休。日曜日は、町内の溝掃除という町内会の活動が予定されている。ちゅうことでいつものごとく土曜釣行と決定。9時に1190号エンジンスタート。モリモトで餌を仕入れて梶賀に1時到着。仮眠所で一眠り。船長の「おはよう」で起こされ支度をして事務所へ。3連休の初日はゆっくりして中日に出撃するパターンが多いのか、O氏・K兄・Sダンナと久々のM夫妻の5人が今日のフルメンバー。日が短くなりこの日の出船は6時15分。港に降り乗船。海は久々に凪いでいる。いつもの通り “カガリ”に向かう。“南”にO氏・K兄を降ろし、“東”でお声がかかり1人で上礁。この日は波も穏やかで“ワレ”でも竿が出せる。“ワレ”を攻める!攻める!攻める!ハアハア疲れた。何ーんも反応ありまっしぇん。そのうち弁当船が来た。今日は磯替えしないもんね。ここで粘ったるねん。打ち返す!打ち返す!打ち返す!ハアハア何で反応ないねん。11時の見回り船が通り過ぎた。打ち返す!ウキが消えた。竿が曲がる「よし!来た」とやりとりするが頭を振っている。残念“サンノジ”45cm。Sダンナ用にキープ。しばらくして、回収しようと巻いた仕掛けに“カワハギ”。1時を過ぎたところでウキが入り「今度こそ」と合わせを入れたがヘロヘロと上がってきたのは“チャリコ(真鯛)”30cm。せめて“グレ”ならボウズ脱出だったのに。これを最後にタイムアップ。

  港に帰るとみなそれぞれ本命を手にしていた。O氏・Sダンナは中型“グレ”K兄は“イシダイ”55cm。M夫妻は“アオリイカ”。筆者だけが蚊帳の外。クヤシイデス!!

2008年11月15日(土)
  先週は、何年かぶりに風邪をひいてしまいダウン。無理をして拗らせると厄介なことになるのでお休み。次週までに万全な体調に戻すよう節制の日々をすごす。待ちに待った週末(大袈裟な)。天気予報では「曇りのち夕方から雨」波も1.5mとのこと。定時に退社してすぐに予約電話を入れる。すんなりOKが出て、ルンルン(古!)で帰宅。夕食後、シャワーを浴びて、1190号発進。1時過ぎに梶賀に到着。仮眠室のフトンに潜り込んだ。

  翌朝、起きて支度をしているとK弟氏が「雨降ってますわ」とのたまう。「ウソ!」とまだ暗い外に目を凝らすと確かに雨がショボショボ降っている。「また天気予報外れかよ」とこぼしながら事務所へ。O氏・K弟・Sダンナというお馴染みの面々と談笑し、6時前に港に降りた。出港して先ずは“カガリ”に向かう。結構波が高く沖向きは這い上がってきている。お声がかかりO氏と“東の裏側”に上礁。雨は徐々に激しくなり土砂降り。O氏が船着の高場で竿を出し、筆者はそのまま裏から竿を出した。先週と同じでアタリもなく刺餌が盗られる。O氏も調子は良くない様子。またまた弁当船で磯替えを敢行。「“マルイシの裏”行こか」と船長。“マルイシ”を回り込むと波は治まりのどかな海。上礁してまずは弁当を平らげる。ここは、“カガリ”とは違い刺餌が全く盗られない。雨が上がって釣りやすくなってくる。撒餌が効きだすと齧られる頻度は多くなってきたが本命の反応は無い。昼前になってようやくアタリがあり、上がってきたのは“イガミ”30cm。次に“コッパグレ”が姿を見せ、「これからか?」と期待する。そして、またアタリ。重量感は申し分ない。が、コンコン頭を振る。茶色のシルエットが見え始め、立派な背鰭を張って上がってきたのは“バリ(アイゴ)”40cmだった。その後ぱったりアタリが遠のき、タイムアップ。

  この日は、“コナベ”に上がった客が40cm前後を数枚釣っていた。「“コナベ”で出るんやったら“カガリの裏”も回ってくるで。(磯を)替わらんとそのまま裏で釣っとたらよかったのに」と船長。「そやね、次は替わらんようにするわ」と力なく答えて梶賀を後にした。

2008年11月1日(土)
  今年も残り2ヶ月となり、何かと気ぜわしい今日この頃。「年取ると1年が早いな〜」といい始める時期である。文化の日を含む3連休の初日を釣行日と決め「今週こそ良い凪やろう」と予約電話を誠丸に入れる。すんなりOK。いそいそと出撃準備。9時に1190号のエンジンに火を入れる。大和高田を少し過ぎたところにあるセルフのGSで給油。またガソリン価格が下がっている。上げたり下げたりでGSの経営者も大変なことだろう。満腹の1190号は、ご機嫌よく峠道を走破。この日も鹿と出会ったが、道に飛び出してくる不届き物はいなかった。1時梶賀に無事到着。空を見上げると満天の星空。都会で見える数倍の星が瞬いている。「明日は天気良さそう」と気分良く就寝。

  5時前に船長の「おはよう」で起こされ、顔を洗って仕度をする。事務所に顔を出すとO氏・K-Bros・Sダンナといつもの顔ぶれ。出船は6時ということでのんびり談笑。10分前に港に降り、乗船。客は10人チョット。港を出てみると湾内にウネリは入って来ていない。久しぶりのベタ凪。最初に向かった“カガリの東”で声がかかり、O氏とあと1人、3人で上礁。準備をしていると、誠丸が戻ってきて「1人でやりたかったら磯替えするで」とマイクで言っている。X氏が磯替えを申し出て、“コナベ”に移って行った。結局O氏と二人。O氏は「最初は“イカ”狙いますんで」とエギングロッドをセット。それではということで“ワレ”に釣り座をとった。まずは軽い仕掛けで浅棚を探る。撒餌をパラパラ撒きその少し沖に仕掛けを入れる。2投目早くもウキが沈む。元気な“コッパグレ”がヒラヒラ。その頃には撒餌をすると黒い影が海面で大騒ぎ。沖に遠投してみると“キタマクラ”手前は“コッパ”というこのところのパターンにはまってしまった。しばらく続けたがどうにもならないので裏側でズボ釣を試みる。1.5号のオモリで急降下させるが落ちていく途中でコンコン餌を盗られる反応。“コッパ”と“カワハギ”が群れているようで、これでは釣りにならない。“カガリ”周りは餌盗り包囲網に囲まれていると判断。恐らくいなくなる時間帯は無いだろうと判断し、弁当船で磯替えを決意。竿を畳んで船を待つ。9時前に弁当船がK弟氏を乗せてやってきた。O氏にバイバイし乗船。「どこ行く?」と船長。「“オベラの奥”は?」と聞くと「空いてるわ」と“オベラ”に船首を向ける。ドンツキに上がりたかったが、人が入っているため“高場”に上礁。「右手の出っ張りもやってみて」と言い残して船は去っていった。

  勝手知ったる釣り場なので、実績ポイントを探っていくが餌だけ盗られてアタリが出ない。餌盗りは何だ?ハリスや鉤にキズはついていない。打ち返すうちに回収しようとした仕掛けに犯人が付いていた。“カワハギ”。なるほどアタリが出んわけやね。潮も動かずアタリも取れないので、20mほど歩いて右の出っ張りに移動。こちらはサラシが出ていて海面に変化がある。11時ころ、潮がゆっくりではあるが右に流れ出した。すると竿1本沖で浮いていたウキがいきなり消え、スプールを抑えていた右手の薬指が弾かれた。「オワッ!何か来た!」とあわててベールを戻し引きに耐える。アタリ時のパニックから覚めて冷静さを取り戻すと「こら“サンチャン”やナ」と引きを楽しむ体制。“真鯛”重量感も良いが、久々の下へ下へと潜っていくシャープ引きは格別。十分楽しんで取り込んだのは40cmオーバーの“サンノジ”だった。しばらくすると今度はユラリとウキが入った。大きくは無いが“グレ”かと思わせる引き。しかし浮いてきた魚体は茶色い。海面に横たわったのは“アズキマス”。サイズは35cmほどだが美味しい外道に「いただき」とタモを出した。ところがタモ枠まであと1mというところで最後の抵抗。竿先が跳ね上がり、針が外れてしまった。あわててタモを海中に突っ込んだが空しく空振り。逃がした魚は美味だった(はず)。次に“サンチャン”2号45cm。またしばらくして青物らしき引きが左右へ走りまわる。“ハマチ”45cm。続けて“タカノハダイ”“チャリコ”“コッパグレ”をキャッチ。“グレ”の気配に気合が入る。が、次に竿を曲げたのは「この時期に?」の“ナンヨウカイワリ”35cm。その後、“サンノジ”らしきやつにハリスをブチ切られバラシたところでタイムアップ。

  後半3時間は怒涛のアタリラッシュでメチャ楽しめた。“グレ”はまだ小さく“カガリ”周りでも35cmを超えるサイズは上がっていなかった。相変わらず底物は好調でK−Brosの鼻息は荒かった。“サンノジ”をSダンナに進呈。“ハマチ”と“ナンヨウカイワリ”をお土産に梶賀を後にした。

2008年10月25日(土)
  先週は、紀東地方に波浪注意報が出ていたので釣行を断念。今週の土曜日の予報は「晴天、波2m→1.5m」と釣日和。さっそく誠丸に予約電話。「明日行きたいねんけど」「はいよ。けど波高いで明日どこまで落ちるかやね」という意外な船長のご返事。ともあれ、予約を入れて9時に出発。1190号には先週給油し満タン状態。ところが今週に入ってガソリン価格が下がっていてチョット損した気分。モリモトで餌を仕入れ、あと少しで梶賀に到着というところで、突然道路脇の茂みから鹿が飛び出してきた。思わず急ブレーキ。何とか轢かずにすんだが、「何でライトの前を横切るねん?やっぱ馬鹿?」と思わず怒りモード。無事たどり着いて、車のドアを開けると、やはり磯に打ちつける波の音が大きい。出船までに治まってくれることを祈りながらしばし仮眠。

  翌朝、波の音は幾分治まったようではあるが、港内の船がユラユラしている。海の色を見て「水潮入っとるな」と船長。前日は豪雨だったそうな。沖は波、湾内は水潮とあまり良い状況では無い。客はO氏・Sダンナと後一組、5人を乗せてともかく出船。“カガリ”を目指して走る。最初にSダンナを“ナカドマル”に降ろし、次にお声がかかった。「“西”行くか?」。“カガリの西”を見やると波がかなり被っている。ともかく磯に飛び移り高いところへ荷物を置く。「もっと高いとこ“ナカドマル”の方でやりや」とマイクで船長が指示して去って行った。“ナカドマル”向かいに荷物を移動し、仕掛けをセット。撒餌を入れて竿を出す。しばらくするとウキに反応。喰ってきたのは予想通り“コッパグレ”。やはりまだ水温が高いようだ。遠投・深棚といろいろやってみたが、“カガリ”周りはコッパ天国・キタマクラ地獄。ホンダワラも試してみたが“イガミ”は静かな海がお好きなようで本日休業。撤収までねばったが、ボウズで終わった。

  “エビレ”に乗った2人組は“イガミ”を数枚上げていたが、“グレ”はまだまだ小さい。

  “コッパ”の下には大型が潜んでるんやろけど、これだけ“コッパ”がワンサカでは付け餌が届きまシェン。

2008年10月10日(金)
  9月に休日出勤があり代休を採ることとなった。11〜13日が連休なので、この日休めばなんと贅沢な4連休。無論、久々の平日釣行決行となる。問題はどこへ行くか・・・。このところ梶賀をはじめ紀東方面は“コッパ”が湧いており、底物以外は不調。たまには日本海。ということでHPを検索すると“西小川”で“真鯛”がポツポツ釣れている様子。「よっしゃ、1年ぶりの『真鯛チャレンジ IN 日本海』や」ということで村上渡船に「朝10時から夕方5時までやらして」と予約電話を入れた。303釣具店に餌の解凍依頼の電話も入れ、準備万端整えて早寝。

  当日は、5時に起床。朝食をシッカリとり、シャワーを浴びて出発。平日ということで京都市内を避け伏見から山科に抜け湖西道路を北上。長浜で左折しR303を西に向かう。途中、303釣具店で餌を買い、小浜市内のコンビニで人間の餌を仕入れて西小川へ。エンゼルラインの入口を過ぎて、下りにかかると海が開けてくる。波はなくベタ凪のようだ。港に着いて仕度を終え、携帯電話で着いた由を告げて待っていると、船長登場。挨拶もそこそこに「何釣るんな?」と船長。「一応、鯛狙いやけど」というと「今日は凪過ぎやし難しいな」と言いながら船を出す。期待していた“沖の石”には団体さんが入っているとのことで、「低い(磯や)けど今日は波無いし」と上げてくれたのは“コボラの裏”。全長は10mほどあるが幅は一番広いところで2mという細長い磯。高さも1mほどなので、少しでも波が出ると被ってしまう。

  1.75号の竿をセットし3Bのウキに3Bと6号のシズを噛み付けた仕掛けでスタート。潮は全く動いていない。棚2尋から探ろうと撒餌を撒いてみると、いきなり餌盗り軍団大集合。“スズメダイ”“ミニグレ”“サンバソウ”がサンバを踊る。「まいったな〜」と軍団の少し沖にキャストするが、すぐに餌を盗られてしまう。数投に1度はウキが沈むが“サンバソウ”“ミニグレ”(どちらも10cm前後)がヒラヒラ上がってくる。ウキを1号に替え、中通しオモリ1号で遠投してみるが釣れてくるのは“サンバソウ”。「これは夕マズメに賭けるしかないな」とエギングで“アオリイカ”を狙ってみたり(不発)、拾ったサビキで遊んだりで時間をつぶした。3時半を回ったところで、戦闘再開。付餌を早く馴染ませることを最優先にするため、中通しオモリを0.8号に換え、鈎上30cmに3Bのナマリを噛付けた。磯際と少し沖に撒餌を叩き付けるように打ち、餌盗りを集め、沖の餌盗りが中間の撒餌に向いて泳ぎだした頃を見計らって遠投で仕掛けを放り込む。仕掛けがなじんでからアタリが出るようになり、ポツポツ“サンバソウ”が釣れてくる。根気良く打ち返していると、棚6尋で“チャリコ”が釣れた。極小ではあるが“真鯛”である。あまりに可愛いので記念撮影。気を良くして、入魂の一投。仕掛けが馴染んでウキのヘッドが海面スレスレになったとたんスウッと掻き消えた。合わせを入れるとゴンゴンという大型魚の引き。竿は根本まで曲がり、緩めに設定したドラグが滑り出す。しばらくは走りに耐え、止まったところで反撃開始。ドラグを少しづつ締めながらリールを巻きとっていく。頭を時折振るのが判り、「“真鯛”や!」と確信する。「バレんといてや。頼む」と祈るような思いで寄せてくる。餌盗り軍団が驚いたように左右に散り、その輪の中をゆっくり浮いてきたのは、やはり“真鯛”。タモ入れも一発で決まり取り込んだのは55cmだった。「うれぴ〜」と年甲斐もなく小躍りしてしまう。しかし残り時間も少ない。写真を撮って、早々に仕掛けを打ち返す。その後は、それらしきアタリはなく撤収時刻を迎えた。

  船に乗り込むと「どや?釣れたか?」と船長。「“真鯛”きたで」と答えると「小さいやろ」「いや、そこそこ」と言ってバッカンの魚を見せると「ほお〜。こんな地方で良おきたな」ときた。港に戻ってHP用の写真を撮ってもらい、「ほな、また」ということで西小川を後にした。「日本海は、夕方に何かが起こる」とは、“磯を駆ける”(釣りビジョン)のピースこと平和卓也氏の決め台詞であるが、それを信じて頑張った甲斐があった。日本海でやっと釣れたよ〜!。

2008年10月4日(土)
  今年も早10月となり、半夜は終わり大黒方面も禁漁期間に入ってしまった。半夜に慣れると早朝からの釣行は忙しない。前夜予約を入れ、9時には出撃しなくては現地で十分睡眠が取れない。家で仮眠して深夜出撃という手もあるが、そうそう早い時間に寝付けるものでは無いし、寝付いたと思ったらすぐに出発では睡眠不足でかえって危ない。ということで、帰宅するやいなや食事して1190号に荷物積み込んでシャワー浴びて「行ってきま〜す」と逃げるように(逃げているわけでは無い)出撃。

 夜道なのでネ○ミ捕りの心配もなく、快調にドライブ。いつものモリモトで餌を調達し、あと少しでR42を右折というところで道路を横切る茶色い獣。「タ・タ、タヌキ!」と思わず叫んでしまったが、「タヌキのジンクスはもう超越したもんね」と思い直して心を落着ける。梶賀に着くと満天の星空。空気が澄んでいるようだ。しかし、岩場に打ち付ける波の音が騒がしい。ともかく就寝。翌朝、船長の「お早う〜」で目覚め、急いで支度して事務所へ。相変わらず波の音が高い。O氏・K-Bros兄・S夫妻のダンナとしばし談笑。

出港した船はゆるゆると湾を横切るが思ったほどウネリは無い。しかし、“カガリ”の沖側に出ると東からのウネリが磯を洗い、波柱が立っている。“東”2人降ろし次に声がかかった。「“西”行くで」ということで船首に移動。X氏と共に上礁した。X氏「梶賀は初めてで」とのことで多少レクチャーをさせてもらう。X氏に船着に入ってもらい、“南”寄りの高場から竿を出す。しばらく撒餌をしていると“コッパグレ”がワンサカ。撒餌の近くに仕掛けを入れると“コッパ”の入れ食いになった。遠投も試みたが今度は“キタマクラ”に餌を盗られる。潮が上げてきて波シブキがかかるようになってきたので“ナカドマル”向かいに移動した。ここもやはり、“コッパ”天国。ウキは気持ちよく沈むが手応えが物足りない。と、思っていると“コッパ”が急に重くなった。海中に目をこらすと、“コッパ”に何やら茶色いものが絡んでいる。「藻か?」よく見ると“アオリイカ”が抱きついている。「ありゃま」ゆっくり磯際へ誘導するが、もう少しというところで離してしまった。しかし、まだ未練があるのかすぐ近くをウロウロ。また抱きついた。今度はもう少しでタモ網が届くところまで寄せてきたがまた離す。3度目、抱きつきに来たところでやっとこさタモ入れに成功。人生初“アオリ”は“グレ”でゲットという何ともしまらない話となった。ヘロヘロになった“コッパ”をリリース。さすがに“コッパ”とはいえ“グレ”に抱きつくだけあって胴長25cmほどのまあまあサイズ。しばらく、“コッパ”が掛かると泳がせてみたが2匹目はいなかった。その後、“ツバス”38cmが引きを楽しませてくれたが、それからは“コッパ”のみで終了。狸のジンクス復活か?

2008年9月27日(土)
  飛び石の連休だった先週末、仕事が入って釣りに行けなかった。急速に気温が下がりだした今週末は釣日和になりそう。半夜・沖磯解禁の最終週ということもあり「今週は外せない」と誠丸に予約を入れた。「ウネリがあるで」とチョット気になるご返事。でも行くもんね。ということでこの日早寝。翌朝、5時過ぎに起きだしゴソゴソと出撃準備。6時半に1190号エンジンスタート。大和路の空は筋雲・うろこ雲。朝の空気もひんやり。田の稲穂は頭をたれ、彼岸花やコスモスが咲いている。「うーん、秋やね」。吉野を過ぎ川上村の道の駅を越えたところでネ○ミ捕りの準備をしていた。“秋の交通安全週間”これも秋やね。42号線でもネ○ミ捕り。事前に心構えができていたのでセーフ。無事、梶賀にたどりついた。

  事務所に顔を出すと久々のO氏。夏場は“アユ釣り”に浮気しているようで「“アユ”はどう?」と聞くと「なかなか素人には釣れませんわ」とのこと。港に降り出港。客はほかにもう1人。3人を乗せゆるゆると船は進む。2人を“カガリ”におろした後、「どうする?」と船長。「沖磯も今年最後やし“カナトコ”でも行ってみよか」「前でも奥でもええで、どっちする?」にしばし考え「奥にしょうか」ということで“カナトコの奥”に上礁。磯際の大型“クチブトグレ”に狙いを定め(あわよくば“アズキマス”もなどと欲張って)ズボ釣仕掛けで実釣開始。しかし、磯際に大型の“グレ”はおらず、“アカジャコ”“ベラ”“コッパグレ”ばかりが釣れてくる。早くも方針変更。ウキ釣仕掛けをセットして遠投で青物を狙ってみたが、沖には“アジゴ(真アジの子)”が群れているようで、一投ごとに喰ってくる。そのうち磯際も、餌盗り軍団が形成されてしまった。ズボに戻してしばらくすると何やら少しマシな引き。やっとこさ釣れたまともな魚は“イガミ”30cmチョット。しかしその後は“フエフキダイ”の子が釣れただけで後は餌盗り軍団の前になす術が無かった。

  港に戻って「アカンかったわ」と言うと「“カナトコ”やったら前の方が良かったかもしれんな。今日はポツポツやけど“尾長”釣ってきとったわ」と中型までの“尾長グレ”を流しで捌きながら船長。“イガミ”と“フエフキダイ”を捌いてもらって「ほなまた」と引き上げた。

2008年9月13日(土)
  朝夕、めっきり涼しくなってきた。釣の虫がムズムズ動き出し「3連休やし、どこかで行けるやろ」と天気予報をチェック。土曜の出撃決定。誠丸に久しぶりの予約電話を入れる。「明日、半夜で行きたいんやけど」と言うと「ええよ。もう日が短こなって5時半あがりやで」とのこと。車に道具を積み込み早めに就寝。  朝5時半に目が覚め、朝食をシッカリ食べて6時半に「行ってきます」。1190号のエンジン始動。早朝は涼しく風が心地良い。1190号は快調だが、連休初日とあって車が徐々に増えてきた。山道に差し掛かるとファミリードライブが多いようでノロノロ。「跳ばせ」とは言わないがもう少し何とかならんのやろか。モリモトにたどり着いたのは10時半。ここまで4時間はチョットかかりすぎ。それでも11時過ぎに梶賀着。事務所に顔を出す。「半夜は今日1人やし。ゆっくり出よか」と船長。

  のんびり出船して、あちこちの様子を見ながら「どこ行く?“グレ”はまだ小さいで。“オベラの奥”で“メイチ”ねらうか?」「“メイチ”まだおるの?」「水温26度あるしまだいけるで」ということで“オベラの奥”に渡礁。晴れてはいるが風もありさほど暑さは感じない。とりあえずウキ釣でスタート。撒餌パラパラ、ゼロスルスルで様子を伺う。数投目に道糸が走り、竿先にアタリがきた。最初は威勢が良かったが、すぐに力尽きて上がってきたのは“イトフエフキダイ”の子。25cm。その後も3連荘で掛かってきた。ボチボチ撒餌も効いてきたようなのでズボ釣りに切替て“メイチ”を狙う。確かに撒餌は効いていて、ひっきりなしに魚喰ってくる。“コッパグレ”“ボラ”“カワハギ”“タカノハダイ”“キタマクラ”“イトフエフキ”と大忙し。しかし本命の姿は見えない。5時頃そろそろ諦めかけたところで茶色の魚体があがってきた。“メイチ”かと思ったが少しスマート。“アズキマス”30cm。サイズに不満はあるが美味しい魚ということでキープ。その後は“コッパ”で終了した。

  港に戻ると、“闘誠会”の面々が明日の例会の前夜祭(BBQ)ということでコンロのまわりで酒盛りをしていた。まだ、全員集合前だと思うがすでに顔が真っ赤赤の人も。「どやった?」と聞かれ「“グレ”は30cmまでや。“アズキマス”来たで」などと談笑の後、帰路についた。

2008年8月13日(火)番外編
  お盆休みは、毎年奥様の実家である福岡県に帰省。お墓参りをすることになっている。今年は12日に出発し16日に帰ってくるという予定。1190号では初めての関門海峡越えである。12日の朝7時に出発。中国自動車道は、吹田から宝塚まで渋滞という情報だったので側道を走る。渋滞の高速を横目に、側道は外とスムーズに流れていて快調。やはり例年よりは車での帰省が減っているようだ。“西宮北”から山陽自動車道に乗り、西に向かう。午前中に岡山を抜け、2時前には広島通過。「少し観光でも」と岩国で降りて“錦帯橋”見物。しかし、あまりの暑さに観光どころでは無く、早々に切り上げ西に向かって車を走らせる。関門海峡を過ぎると、「九州や〜」と奥様。

  翌日、さっそく暇をもてあまし昼食後、「夕方まで釣りしてくるわ」と言い残し1190号出動。買い物などをして2時間ほどつぶし、苅田の“ポイント”で餌を購入。3時半頃“稲童漁港”に到着。この“稲童漁港”は、昨年も竿を出し25cmまでの“カイズ(黒鯛の幼魚)”を3匹という実績。今年はサイズアップが目標。生オキアミに集魚材をぶち込み海水で練って撒餌準備完了。まずは、日陰になっている防波堤左のポイントを試してみるが、ここではアタリが出ない。昨年の実績ポイントの船道が日陰になってきたので移動。テトラからの釣りになるが四角いテトラを平行に組んであるので足場は良い。撒餌を大判振舞いした後、仕掛けを投入。沖向きから少しずつ船道方向にポイントを変えながら探っていく。釣り始めて1時間ほどたったころ、円錐ウキのトップが海面下に沈んだ。しかし水面直下で止まりそれ以上沈まない。「根掛り?」と竿を煽るとグングンと魚の引き。25cmほどの“カイズ”だったが細竿なのでよく曲がる。「楽しいじゃないか」と某鬼才の物まねをしながらゆっくり時間をかけて取り込んだ。しばらくして、同様のアタリ。またまた「楽しいじゃないか」を連呼。引きが強いと思ったら35cmほどの“チヌ”。(これは“チヌ”と呼んで良いでしょう)本命が釣れるとやはり嬉しいもんだ。日が落ちて薄暗くなりだした頃久々のアタリ。25cmにサイズダウン。ボチボチ引き上げ時刻なのでこれを期に竿を畳んだ。

  翌々日の15日にも3時頃から同じ場所で竿を出したが、“ボラ”を掛けたところで猛烈な雨が降り出した。急いで帰り仕度をして引き上げ。波止めの釣はいつでも帰ることができて気楽なもの。(餌はもったいないけど)渡船だと迎えが来るまでどうしようもない。十分楽しませてくれた稲童漁港に「また、来年」と別れを告げた。

2008年7月26日(土)
  先週の3連休中、釣行せずという時点で「もう夏休み突入やな」とドップリお休みモード。それでも、週末になると天気予報のチェックをしているのはなぜ?ヤッパシ土日とも晴れマークが並んでいる。土曜日の朝、遅くまで寝てれば良いのに、習慣で5時半には目が覚めてしまった。これまた習慣でPCの電源ON。天気予報を見てみると、なんと「昼から曇りのち弱雨」の予報に変わっている。「ほんまかいな」と疑りつつ、「行っちゃえ」という悪魔の囁き。「暑いし止めとき」という天使の声がかすかに聞こえるが、「早よ決めな時間無いで」という脅し文句についに押し切られ、「行ってくるわ」と奥様に言い残して家を出た。

  1190号は本日も快調。吉野を過ぎたところで、お巡りさんが道端に座っていたが安全運転をしていてセーフ。でもなぜかドキッとなり心臓に良くない。モリモトに着いて餌を受け取り42号線も安全運転で無事梶賀に到着。雲は無くピーカン。まただまされた。半夜の客は後1組。3人を乗せて出港。沖磯まで直行し“ソコブ”に降ろした後「どうする?“オベラの奥”で“メイチ”狙うか?」と船長。「そやね」ということで“オベラ”へ。奥のドンツキに上礁。

  今日の本命は“メイチ”ということで、まずズボ釣仕掛けをセットする。空模様はピーカンのままだが、適度に風が吹いていて灼熱地獄ということはない。先端の高場から竿を出すがコツッいうアタリが無い。しばらく続けたがまだ磯際に魚が寄っていないと判断し、ウキ釣に切替た。浅棚をチョイ投げで探ると10〜25cmまでの“コッパグレ”が喰ってくる。3時頃、「そろそろズボに戻すか」と竿をチェンジ。撒餌が効いているようで1投ごとにアタリがある。アタッてくるのは“コッパグレ”、“キタマクラ”、“ベラ”、“カワハギ”、“クサフグ”といった面々。きました!チョット手ごたえのあるやつ。30cmジャストの“グレ”。今日は本命じゃないけど・・・ボウズ逃れのうれしい1匹。次のガツンはなかなか良く引くが、底のほうでヒラを打つたびギラッ光る。“シマアジ”?と思ったが、上がってきたのは“ヘダイ”35cm。しばらくして竿先が海面に引き込まれ、バラすかと思われるほどの引きを見せてくれたのは“グレ”38cm。「今日は本命ちゃうっちゅうに」と言いながらもニヤニヤ。その次に、コンというアタリで本命の“メイチ”がきてくれた。22cmとサイズには不満があるが、狙った魚を釣り上げてという満足感は大きい。6時を過ぎて終了直前、2尾目の“メイチ”。同じようなサイズであるが、これで奥様と塩焼き1匹づつ。これでタイムアップ。結局ず〜っとドピーカン。

  撤収船に乗り込むと「どやった?」と船長が口パクで問う。「まあまあ」とこちらも口パク。事務所に戻り流しに釣果をあけると、「けっこう釣っとるやん。写真撮ろ」と写真撮影。翌日、1年ぶりの“メイチ”に舌鼓をうって、満足満足。

2008年7月12日(土)
  「最高気温30度 1日中晴れ」という予報に「今週はあきらめた」ということで奥様にも「明日は行かへんし」と言っていた。

  翌朝、目覚めてPCをON。天気予報を見てみると、「午後から曇り」に変わっていた。半夜には間に合う。まだ寝ている奥さんに「行ってくるし」と言いおいて、1190号緊急出動。(帰宅後「嘘つき」となじられたのは言うまでも無い)乗車前に「今から行くし」と誠丸に電話を入れ、エンジン始動。

  道中はずーっと晴れのまま。梶賀に着いても晴れていた。駐車場に車は4台だけ。やはりこの暑さで、客は少なくなってきている。船に乗ったのはカップル1組とで計3人。「どこ行く?」と船長。「“メイチ”今年釣ってへんし。“オベラの奥”なと」と言うと「それやったら“フナカクシ”はどや?結構“メイチ”おるで」とのことで決定。今年、沖磯にはまだ上がっていない。出港した船は沖磯を目指して快足を跳ばす。“フナカクシ”に上礁。

  荷物を安全な高場に運んだだけで汗が吹き出る。メタボの筆者は暑さに弱い。何とか快適にすごせないものかと毎回、色々試してみる。今回はへら釣用のパラソル。底物のピトン跡にピトンを打ち込みパラソルをセット。日陰は確保できたが岩が焼けていて座っていらず、あまり役にたちそうも無い。ともかく竿をセットし、釣り始めるが、“コッパグレ”と“キタマクラ”ばかり。釣れないのと暑さに我慢できず日陰を探してウロウロ。“ソコブ”向かいに大岩発見。日陰から“ワレ”に向かって竿を出す。快適ではあるがやはり“コッパ”ばかり。「ほかに日陰の釣り座は無いかいナ」と探すと、またまた発見。“フナカクシ”の裏は大きなワンドになっていて“ソコブ”との間が絞り込まれ水道になっている。西側に大岩があり、快適そうな影がある。水道は、かなり垂直に落ちていてドン深。ズボ釣にもってこいのポイントである。早速、必要最低限の道具・飲み物を移動。日陰で座ってのんびり竿を出してみる。と、いきなりガツンとアタリ。アタリのわりにヘロヘロと上がってきたのは“イトフエフキダイ”30cm。抜き上げたところで鉤外れ。2投目もガツンと竿先が引き込まれる。右へ左へ振り回してくれたのは40cmほどの“サンノジ”。そりゃ引くワ。その後も“コッパグレ”“キタマクラ”“ベラ”“イトフエフキ”“カワハギ”と休むまもなく竿を曲げてくれる。そしてまたまたガツンときた。海中から引きあげてくると徐々に赤くなってくる。“アカハタ”34cm。これは美味しそう。その後は“コッパ”と“キタマクラ”が多くなり、狙っていた“メイチダイ”は不発に終わった。

  5時を過ぎると、陽射しも徐々に穏やかになった。ラストチャンスということで船着に戻り沖向きを攻める。“サンノジ”3連発。40〜45cmがウキをスパっと消し込み、竿を引っ手繰る。引きだけは堪能させていただいた。

  結局、パラソルはほとんど役にたたなかったが、全く日陰の無い磯ではホッと息がつけるだろう。ま、そこまでして行くこともないというのが常識的な判断である。しかし、磯釣中毒患者としては、禁断症状と灼熱地獄を天秤に掛け、何とか快適に過ごせる方法は無いものかと模索を続ける日々がこれからも続く。

2008年7月5日(土)
  ついに7月に突入。暑さとの戦いが今年も始まる。曇り時々雨という予報に「しめしめ」と誠丸に予約電話。「半夜で行くし」と言うと「先週はごめんな」と船長。無事予約を終え、明日に備えて早寝した。

  5時半に目が覚め、1190号に荷物を積み込み6時半に出発。大和高田を過ぎたところにあるセルフのGSで燃料補給。6000円分入れたが思ったほどフューエルメーターが上がらない。そう言えば走っている車が少なくなっているような気がしてきた。11時に梶賀着。期待通りに曇っている。仕度して船に乗り込むと船長が「どこ行く?」「“オベラの奥”で“メイチ”狙うか、“カガリ”で“グレ”と“メイチ”両方やるかやな」「M氏と“カガリの東”行こか」ということで決定。5人の客を乗せて出港。“カガリ”にM氏と2人で上礁。譲っていただいた“ワレ”に釣り座をとった。M氏は“マンジュウ岩”から竿を出す様子。この日は思っていたよりもウネリが入っていて、“ワレ”の前はサラシで真っ白。付け餌も盗られない。M氏の方は「“コッパ”ばっかりです」とのこと。しばらく粘ってみたがアタリが無い。本日の第一希望ということで裏のズボ釣りポイントで“メイチ”を狙ってみた。しかし喰ってくるのは“コッパ”ばかりで狙いは大外れ。3時になって表に戻り、再び“ワレ”で竿を出す。

  遠投して仕掛けがなじんだところでウキがスパッと消えた。あまりの見事な消し込みに「“サンチャン”やろ」と合わせると案の定コンコン首を振っている。M氏もヒット。なんと珍しいダブルヒットということになった。浮いてきたのはやはり“サンノジ”45cmはあったが、最後の一暴れで鈎外れ。M氏の方はと見てみるとなんだか様子がおかしい。近づくと「ベールが壊れて」と困った顔。なるほどリールからベールの片方が外れてしまっている。ローターを一巻一巻手で巻き取り、やっと寄せたところへタモ網で掬ってあげた。これも“サンチャン”。「HPに載せんといてくださいよ」とM氏「いやいや、しっかり書かせていただきます」と言っておいた。

  ウネリが次第に大きくなり“ワレ”を諦め、“船着”の上から竿を出さざるをえなくなった。終了間際の6時前またウキが消しこんだ。合わせを入れたとたんにゴン!フワ〜。なんと高切れでウキまで持って行かれてしまった。アタリから見て“サンチャン”だとは思うが、お気に入りのウキの消失に呆然。この日はこのアタリを最後に撤収となった。


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