Semicolon ; セミコロン
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セミコロンの役割
コンマだと締りが無くて、ピリオドだと切れすぎ、その中間がコロンだったのに、今度はセミコロン―ということで、少しややこしくなってきました。コロンが「セミ」なので、髪の毛がセミロングというのと同様に、コロンが半分、一体どう使えばいいのだ?ということを考えてみたいと思います。
コロンとセミコロンの使い分けには絶対的な決まりがあるというよりも、使う人によって違う「主観的な」ものに近く、こうなると感覚で捉えるしかありません。絶対的な区別というより、相対的な差だとも言えるでしょう。つまり、ピリオド、コンマ、コロン、セミコロンをひとつの座標軸上に表現すれば、だいたいこんな感じというところでしょう。
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強引ですが、家族に当てはめてみると、ピリオドは「他人」、コロンは「従兄弟」、セミコロンは「兄弟」、コンマは「双子」といったところでしょうか。「関連性と継続性」と「独立性と分離性」を両極に置いた場合、どういった位置関係にあるかということで、理解し、使い分けていくしかないようです。
セミコロンのルール
以下、セミコロンを使うルールについて見てみましょう。
では、詳しく見ていくことにしましょう。
1. 2つの関連性の強い文章の間に使う。
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原因と結果など、ペアで表現したほうがわかりやすいような2つの文章を対比させるときに使います。and や but といった「等位接続詞」の代わりにセミコロンを使うという考え方もできるでしょう。このとき、2つの文章はピリオドを使って別々のユニットとして独立させても文章として成り立つことが条件です。独立させて分離させるよりも、留め金のようなものでゆるくつないでおいたほうがわかりやすい、という場合に使います。
また、セミコロンの後は半角スペースを1つ空けます。セミコロンに続く単語の最初の文字は、通常小文字で始めます。
Be careful what you say; your meaning could be misunderstood.
Make no excuse; offer a sincere apology.
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2. 接続副詞などで始まる文章をつなぐ場合。
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accordingly, also, consequently, furthermore, however, indeed, moreover, nevertheless, on the other hand, otherwise, so, still, then, therefore, thus などの接続副詞で始まる文章が後に続く場合、関連性をわかりやすくするために、つなぐ役割をします。
He was the brightest student in the class; nevertheless, he failed in the exam.
She speaks in a soft voice; indeed, even when she tries to emphasize something, she sounded so quiet.
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3. コロンの後に節や句を羅列する場合に使用。
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コロンとの組み合わせで(コロンの2番目のルール)、コロンの後に列挙する項目が文章の場合、あるいは比較的長いフレーズや Mr. Green, president など名前と肩書きを同時に紹介する場合など、コンマで区切る代わりにセミコロンで区切ります。
セミコロンの後に羅列する単語やフレーズの最初の文字は、普通小文字ですが、名前や肩書きなど、その用語自体が大文字で表記される場合は大文字になります。
The company has many resource advantages over its competitors: advanced technologies; efficient infrastructures; a large number of excellent engineers that can develop high-quality products.
We elected the following: Mr. Suzuki, president; Mr. Yamada, vice-president; Mr. Tanaka, secretary; and Mr. Sasaki, treasurer.
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