File No. 1905   ▲Page top
archaism
[ɑ:(r)kɪɪzm/ɑ:keɪɪzm]

古語、古い言い方、古文体

  • He used archaism in his speech to impress the audience.
  • The words such as heretofore, hereunto, thereof often are examples of archaism.

言葉やフレーズ、熟語などが、「古語」「古い言い方」という意味の単語で、法律文書や詩などによく見られます。言い回しだけではなく、「"いかさま"(なるほど)、"てふてふ"(ちょうちょう)のやうだ…」など、その用法や表記が古いという場合にも使います。ということで、「わが社は平安時代からの老舗でもあり、これから、水曜日は"古語の日"とする」てなことで、「終業時刻を過ぎたるに、二つ三つなど、メールの来るのもいとあはれなり」とか、「課長の冗談など、いと寒かりしが、部長の言いたるはいと可笑し」など、現代語まじりのあやしげな古語が飛び交い、いとわろし…。語源はギリシア語の arkhaios 「古代の」。


File No. 1904   ▲Page top
cinder
[sɪndə(r)]

燃えがら、燃え残り

  • The fire reduced many houses to cinders.
  • We have a cinder of hope that can still light up.

「タダ同然で売ってくれるという家はどれですか?」「これです」「え?この燃え残りですか?」「ええ、2階部分は火事で焼けてありませんが、1階部分は残っています」ということで、何かが焼けたときの「燃え残り」のこと。あるいは、「お皿の上にある、この黒こげなあに?」など、料理などが焦げて黒くなっているものを指します。完全に灰になりきっていない状態で、もうこれ以上、炎を出して燃えることはないものを言います。その他、「私の心は情熱の燃え残り」など、比ゆ的に使う場合もあります。語源は、古フランス語の cendre 「灰」に影響されて、古英語の sinder 「かす」が変化したもの。

 同義語  clinker


File No. 1903   ▲Page top
necropolis
[nekrɑpəlɪs/-ɔp-]

大(共同)墓地

  • A necropolis was discovered when they were digging the ground for construction.
  • Zombies sleeping in a necropolis were all awakened.

歴史の教科書に出てくる古代ギリシャなどの「ポリス」(警察のポリスではなく、「都市」を意味する polis )。それに「死体」を意味する接頭辞 necro- をつけたもので、文字通り「死人の都市」。とは言え、「おじいさん、お久しぶりです」「おお、孫よ、よく来たの。お前の曾(ひい)おじいさんや曾々おじいさん、そのまた曾々おじいさんもいるよ。どれ、まんじゅうでも食べていきなさい」など、亡くなった人たちが住んでいる都市というよりは、古代都市にある共同墓地という意味。物語の世界では、ゾンビが住んでいる場所という意味でも使われます。


File No. 1902   ▲Page top
tactics
[tǽktɪks]

戦術、用兵、策略、かけひき

  • They used the tactics to isolate the enemy force in the mountain.
  • A strategy refers to a long-term plan while tactics, to detailed procedures to achieve the plan.

日本語でもまぎらわしいのが「戦略」 (strategy) と「戦術」 (tactics) 。「わが社の"戦略"は、全員ががむしゃらに仕事を取ってくることだ」というのではなく、たとえば、「業界全体を大きく3つに分け、わが社は強みである"制御技術"に特化し、ロボット製造販売でトップをめざそう」(架空)といった長期的な方向性のようなものが「戦略」であり、「ロボット製造から販売まで、すべて人間に代わってロボット隊が担当。まず、劉備玄徳ロボットが人徳で迫り、策略かけひきは諸葛孔明ロボットが…」といった具体的な戦い方・攻め方が「戦術」ということになります。語源はギリシア語の taktike 「戦陣を敷く技術」。


File No. 1901   ▲Page top
isobar
[ɑɪsəbɑ:(r)]

等圧線、同重核(同重体)

  • As isobars on the weather chart are close, we will have a windy day.
  • Isobars refer to atoms with the same mass number and different atomic numbers.

○○バーと言えば「チョコ・バー」、a gold bar 「金の延べ棒」など、いろいろありますが、こちらは天気図に出てくる「等圧線」。同じ気圧の地点を結んだ線のことで、isobar  bar は「棒状のもの」を表す bar とは関係ありません。また、等圧線の間隔が狭くなって風が強くなってきたので、ちょっと「バー」にでも寄って一杯どうですか?というときの bar とも関係ありません。 iso- は、ギリシア語の isos 「等しい」、bar は同じくギリシア語の baros 「重さ」ということで、重さが等しいというわけです。ちなみに、物理で質量数が等しく、原子番号の違う原子核を表す同重核(同重体)という意味もあります。



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