経済力にもカゲリが見えてきたニッポン。そんな日本が国際社会をリードするには堂々と意見を主張できる英語力。軽いノリの日常会話ではなく、系統立てて意見を述べるには、そのベースとなる文章力が必要です。ここでは IfWhether の違いについて考えてみましょう。



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Last update June 30, 2019 (Originally posted September 17, 2009)

If vs Whether―その違いとは? (1)

みなさん、こんにちは。とうとう政権が交代しましたね~。それにしても、すごかったですね、民○党さんの圧勝。みなさんはどの党に投票されましたか?私はですね、なにを隠そう、ここだけの話、○○党さんに清き一票を入れたんですよ、え、○○じゃわからない?まま、ここはまあ、そういうことで、私も国民の一人として、新しい政治を期待してますよ~。日本もね、アメリカやイギリスみたいに二大政党になって欲しいもんです。連立とかじゃなくてね、きちんと自分たちだけでもやっていけるようにねえ。

さて、今回の質問は IfWhether の違いということで、お便りを紹介してみましょう。昔は「お便り」というと、手紙か電報しかなかったんですけど、最近ではメールのおかげでずいぶん便利になりましたよ~。ま、メールと言っても英語じゃ mail なので「郵便」と同じ単語なんですけどね。ですから、英語で I'll send it by mail (メールで送ります)なんていうと、場合によっては誤解を招くこともありますよ。「おかしいなあ、もう何時間も経つのにまだ送ってこないぞ」と思っていたら、相手は郵便で送っていたなんてこともね。そこで、きちんと区別しなきゃならないときは、email は「電子メール」、「普通郵便」は snail mail とか smail と言うこともできます。この snail というのは、ご存知「カタツムリ」のことでスピードの遅さを表現しているのですが、う~ん… やはり、これは、かなり遅いと思いますよ。ある日ドアを開けてみたら、カタツムリさんが1年前のお便りを届けて… なんてね、ちゃんと届くだけでも奇跡に近いですよ~。そんなわけで、「カタツムリはやめてくれ、郵便にしてくれ」なんて言う人はいないでしょうけど、意味的には postal mail と言ったほうがより適切かもしれませんね。

あっと、こりゃいけませんな、脱線してしまいました。

Re: IfWhether の違い

オヤジさま、こんにちは。

1つ質問させてください。たとえば、「~かどうかわからない」とかいう文章で、「~かどうか」という部分に IfWhether のどちらを使ったらいいのか迷っています。そもそも何か違いがあるのでしょうか?

以上、よろしくお願いいたします。

なるほど…。「~かどうか」という部分の IfWhether に何か違いがあるのかということですね。う~む、これはなかなかビミョーですな。口語表現では、単純に I don't know if I can などと If を使うことが多いんですが、ライティングともなるとちょっと勝手が違いますよ。でもね、ここら辺のことは、ネイティブさんでも、ライティングをきちんとやってらっしゃる人以外は知らない人も多いですからねえ。「ネイティブでも知らないんだったら、そんなのどうでもいいや。意味さえ通じればいいのさ」なんておっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれで、ま、いいんですけどね、逆にこういう英語のルールを押さえているとですね、「この日本人は侮れないぞ」ということにもなるかもしれません。





ほんと、ここだけの話、たいていの西洋のお人、なかでも英語圏の方々は自分たちのほうが「上」だと思っているところがありますからねえ。いえ、みなさんがそうだというわけじゃないんですよ~。あくまでも傾向としてそういうものがあるということで、これはねえ、外交的にもアメリカは「お兄さん」で日本は「弟」のような感じがありましたからねえ、これまでは。ですからね、相手より少しでも上を行くものを持つと有利なんですね。と言っても、「自分のほうが日本語がうまい」なんてのは意味がありませんよ~。日本人として当たり前のことです。あくまでも、それ以外の共通の土俵や、さらには相手の土俵(英語)において「ううっ!」とうならせるものがあると違ってくると思いますよ。なかにはね、日本人が英語を使うだけじゃなくて、外国人も日本語を使うべきだ、といった考え方もあるかもしれませんが、それは恐らく無理でしょう。これはですね、言語の特長として、日本語より英語のほうがずっと習得が簡単だからですね、国際語にはちょっとなれないと思うんですよ、日本語は。ですからねえ、難しい日本語という言語を持ちながらも、あえて英語でコミュニケーションする日本人というのは、もうそれだけで「お兄さん」だと思うんですけどね、私は。

おっと、いけませんなあ。本題に戻しましょう。私も英語を習いたてのころは、「もし」というときが If で、「~かどうか」というのが Whether と覚えていたもんです。ま、辞書にもそう書かれてますからねえ。でも、そのうちにですね、英文に接する機会が増えるにつれて、だんだんどっちでもいいのかなと軽い気持ちで使うようになっていたわけです。ところが、やはりね、私の書いた文章をチェックするときに、IfWhether に直して来るネイティブさんもいるんですね。で、直して来ないネイティブさんもいると…。私もあんまり細かいことは気にしない性格ですからね、単純にネイティブさんの好みだろうなんて思ってたんですが、何度もこういうことが続きますとね、これはなんかあるな、と思って調べたわけです。

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