このコーナーでは、発音の目安として「カナ表記」をしていますが、より実際の英語の発音に近づけるため、以下のようなルールをもうけています。
注意 ただし、表記はあくまでも参考ですので、詳しくは専門書などを参照してください。
|
1 |
赤文字 |
アクセントのある箇所を示しています。
この部分を強く発音することで英語らしく聞こえます。
例)くじら 鯨 whale ホエイル
|
|
2 |
「ら」と「ラ」 |
[ r ] 音の場合と [ l ] 音の表記分けです。
(1) ら、り、る、れ、ろ → [ r ] の音です。
この [ r ] の音を出すためには、口の中で舌を丸めた状態で、ら行の音を出します。
(2) ラ、リ、ル、レ、ロ → [ l ] の音を表わします。
[ l ] の音は、舌先を上の歯茎の裏側につけた状態で発音します。
例)
(1) ねずみ 鼠 rat らット
(2) らいおん ライオン lion ライオン
|
|
3 |
ひらがな表記 |
(1) 弱い「ア」の音を表わします。[ə] の音で、「ア」と「エ」を混ぜたような中間音です。
例)ごりら ゴリラ gorilla がりら
注意 ただし、表記「ら」の場合は [ r ] 音の場合と [ l ] の場合があります。その場合は以下のような差別化をしています。
ら → [ r ] 音のはっきりした「ア」
ら(R) → [ r ] 音のあいまいな「ア」(ə)
ら(L) → [ l ] 音のあいまいな「ア」(ə)
(2) "th" のスペルを発音する [θ]、 [ð] を表記する場合にひらがなを用いています。
これらの音を発音するには、舌先を上下の歯の間に少し乗せる感じで摩擦音を出します。
例)おもゆ 重湯 thin rice gruel すィン・らイス・グるあル
例)かざみどり 風見鶏 weathercock ウェざーコック
注意 ただし、表記「さ」と「ざ」の場合は [ s ] や [ z ] の音と区別するため、以下のような差別化をしています。
さ → [ θ ] 音のはっきりした「ア」
ざ → [ ð ] 音のはっきりした「ア」
さ(s) → [ s ] 音のあいまいな「ア」(ə)
さ(th) → [ θ ] 音のあいまいな「ア」(ə)
ざ(z) → [ z ] 音のあいまいな「ア」(ə)
ざ(th) → [ ð ] 音のあいまいな「ア」(ə)
|
|
4 |
シ、スィ |
(1) "sh" のスペルを発音する [ ʃ ] の音は「シ」で表記されています。
犬を追い払うときのような「シッ、シッ」という音、あるいは「静かに」というときの「シーッ」という音です。
(2) "s" のスペルを発音する [ s ] の音は「スィ」で表記されています。
「スイスイ」、「酸っぱい」というときの [ s ] の音です。(1)に比べて舌の位置が低くなります。下の歯の裏に舌先をつけて摩擦音を出すことによって発音します。
例えば、sit (座る)という単語を①の [ ʃ ] の音で発音してしまうと shit という品のない単語になってしまいますので、十分に使い分けてください。
|
|
5 |
ブ、ヴ |
(1) "b" のスペルを発音する場合は、唇をきゅっと閉じて「パッ」と開けるときの破裂音を出します。
(2) "v" のスペルは、上の前歯で下唇に軽く触れるときの摩擦音で発音します。f のスペルも同じ要領で発音します。
この(1)、(2)も英語的には異なる音ですので、使い分けないと通じません。
|
|