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2008年6月28日(土)
  先週は、終日雨の天気予報に「ず〜っと雨の中で竿を出すのはチョット」と気が萎えてしまい「やーめた」と宣言した。土曜の早朝、ネットで見てみると、曇り時々雨に変わっていた。「まだ間に合うし行こか。やめとこか」と悩んだが、ガソリンの高騰もあって「無理することもないか」と中止した。そういう日は、釣果情報が気にかかる。幸い(?)爆釣という便りはなく、一安心。そして、我慢の1週間をすごし待ちに待った週末。また天気予報は雨。禁断症状で手に震えが出だした。こうなったら雨が降っても関係ない。「波さえなければ行くぞ」という思いが天に通じたようで、午前中曇りという予報に変わった。さっそく、誠丸に「明日、朝釣りで行きたいんやけど」と電話を入れると「用事で明日から休みやねん。ゴメンな」とのこと。致し方なく、ずいぶんご無沙汰の二木島のマルヒサ渡船に予約を入れた。最近、オヤジ船頭が引退して、若船頭(ポーターやってた息子)にバトンタッチしたそうな。マルヒサ渡船は1発OK。準備をして9時過ぎに1190号出発。真夜中ドライブの割には車が多い。モリモトで予約してあった餌を受け取ると「今日、二木島多いで」と森本氏。このところ尾鷲で大型が上がっているとのこと。「こりゃ選択を誤ったかな」と思いつつ、二木島に到着。車中で仮眠を取り、4時前に目覚めた。仕度をして港に降りると、なるほど客は多い。40人ほどか。全員乗船できるか心配になってきた。何とか全員乗船し、出港。ユルユルと港内を進み、湾内の磯から降ろしていく。“笹野島”を回ったあたりからはさすがに波が高くなり、船首で砕けたしぶきが降ってくる。若船頭の操船はまだまだぎこちない。なかなか1発で決められず、何度も着けなおしてやっとこさ渡すを繰り返し、時間がかかる。“弁天”“寺島”“ホーロク”と二木島側の磯に降ろし終わり、甫母側の磯に向かう。楯ケ崎を過ぎ“コバエ”で声がかかり上礁。「先端で喰ってるけど、波に注意してくださいヨ」と言い残して船は去って行った。

  「喰ってる」と聞けば行きたくなる。竿を伸ばして、20mほどデコボコの岩場をエッチラオッチラ。磯際に撒餌を入れ仕掛けを放り込むウキに変化は無いが付餌が無くなっている。そのうち、磯際に黒い影が走るようになり、“コッパグレ”が確認できるようになった。ウキがスパッと入るが竿は大して曲がらない。小は10cmから大きくても25cmの“コッパ”が、ほぼ入れ喰い状態。沖に仕掛けを入れると、ハリスがキズだらけで帰ってくる。“キタマクラ”が大量発生しているようだ。船着から先端にかけて、あっち行ったりこっち行ったりしたが、どこも一緒。たまに、“カワハギ”や“シマアジ”の子が、違う引きで楽しませてくれるが、結局納竿まで40cmはおろか30cmの顔も見ることができずに終わってしまった。

  港に戻って若船頭が「釣れた魚見せてください」と言って回っても余り反応が無い。“グレ”狙いは、ほぼ全滅の様子。“イシダイ”は小型ではあるが数枚出ていた。支払をすませ「またネ」と車に乗ったとたん雨が降り出した。

2008年6月14日(土)
  先週、入梅宣言がでたが、今のところ雨の日は少ない。今週末は、早くも梅雨の中休みということで、晴れの予報。凪も良いようだ。半夜で予約を入れ、早めに就寝。翌朝お目覚めパッチリで梶賀に向かって1190号発進。快調に距離を稼ぎ、11時前に梶賀到着。客が少ないのか駐車場に空きがある。お気に入りのパン屋さんで買ってきた弁当で腹ごしらえ。事務所を覗くとお客さんは少ないようでのんびりムード。テレビでは東北でおきた地震のニュースをやっていた。「津波の心配無さそうやな」と船長。港に降りて「どこ行く?」「“カガリ周り”がええな」「よっしゃ」ということで出船。

  この日の半夜は5人、まずは沖磯に向かう。“ダンゾの地”にS夫妻のダンナ発見。「どう?」と聞くと手振りで「小さいわ」。“ダンゾの島”のM君も今一とのこと。沖磯に渡し終わって1人になったところでUターン。“カガリ”に向かう。「底物1人おるけど1時に帰るし」ということで“東”に上礁。そこでイシダイ竿を振っていたのはT氏。「マイド、どうでっか?」と聞くと「朝1発来たけど鈎外れでバラしましたわ」とのこと「潮は?」「左にゆっくりですわ」「“グレ”には良うないな」てなことを言いながら竿をセット。とりあえず饅頭岩に釣り座を取り撒餌をパラパラ。1投目からスパッとウキが消し込んだ。アタリの割には引きが弱く、すんなり浮いてきたのは“チャリコ”25cm。朝釣りの終了時刻直前T氏の竿が曲がった。「オオッ!」と注目したが、T氏は首を捻っている。外道代表の“ウツボ”だった。残念。お迎え船が来て、T氏は「がんばってください」と言い残し去っていった。

  撒餌が効きだし、餌盗りが増えてきた。仕掛け投入後すぐ道糸が走ったと思ったら、魚が海面から飛び出し10mほど滑空。なんと“トビウオ”を掛けてしまった。4度飛び上がり逃れようとしたが、所詮3号ハリスの敵ではなく御用と相成った。初めて釣ったのでカメラでパチリ。その後、餌盗り地獄となったので、裏のズボ釣りポイントを試してみる。裏では、“カワハギ”が群れており、コツンで付餌が無くなっている。うまく合わせが決まると面白いように釣れるが、6匹釣ったところで飽きてきたので表に戻った。

  潮が下げて“ワレ”のポイントで竿が出せるようになったので、釣り座を移動。磯際に撒餌を入れ、浅棚から探っていく。撒餌に“コッパグレ”が寄り磯際でピョンピョン。遠投に切替る。潮が右に流れるようになってアタリ。何とか35cmが釣れてホット一息。さらにサイズアップをと打ち返していると、ウキがユラッと沈み、そのまま入っていく。合わせを入れると良型の引き。3回締め込んで姿を見せたのは42cmの“グレ”。その後、34cmを釣った後、パッタリ喰いが止まってしまった。6時を回って終了間際、3連続ヒット。いや、ファール。“サンノジ”2連発と“チャリコ”でこの日は終了。

  結構、ウキが沈む回数が多く、引きの強い魚が掛り楽しめた1日だった。

2008年6月7日(土)
  天気予報で波の高さ1.5m。こんな凪はいつ以来だろう。曇り空というのも快適そうだし、「行くっきゃない」(多少条件悪くても行くくせに)ということで誠丸に半夜で予約を入れる。翌朝、0600時1190号出撃。1000時、攻撃目標「梶賀」到着。直ちに戦闘準備。

  港で待っていると、O氏・K−Brosが降りてきた。「こんなに穏やかなん久しぶりやね」などと談笑。軽トラ到着。「どこ行く?」と船長。「“カガリ周り”でええよ」と回答。港を出た船は、沖磯に向かう。数人降ろした船は、Uターン“カガリ”に向かう途中で「“高場”か“ナカドマル”どっちする?」「んじゃ、“ナカドマル”」という会話があり、朝釣り2人がいる“ナカドマル”に上礁。

  先客2人が船着にいるので、“丸石”向きに釣り座を取った。1投目から20cmほどの“グレ”が入れ喰い。しかし、サイズがアップしない。そのうち赤い点々が海面に。“アカジャコ”登場。1時のお迎え船で船着が空いたので移動。2投目でウキが沈みそこそこサイズの“グレ”。惜しくも30cmに1cm足りない。そうこうしているうちに“アカジャコ”が寄ってきて海面が賑やかになってしまった。付け餌は棚まで通っているようで、“アカジャコ”に混じって“マアジ”“カワハギ”がポツポツ釣れてくる。3時を回って“アカジャコ”の活性が落ちてきた。すると、棚になじむ途中で道糸が走るアタリ。合わせを入れるとガツン、ゴゴン、フワリ・・・。秒殺バラシ!。仕掛けを回収すると鈎のち元でハリスがスッパリ。“尾長”か?ハリスにキズが入っていたのか?どちらにせよかなり良型の手応えではあった。残念。時合いなのかなんとなく喰ってきそうな雰囲気になってきた。しばらくして、ウキがユラリと入りそのまま沈んでいく。合わせを入れると2号の竿が海面に突き刺さる。良型本命の引き「よっしゃ。確定40オーバーや」1回2回と締め込みをいなし、後1巻きでウキが海面にでるところで3回目の締め込み。そこでフッと軽くなってしまった。「ガビ〜ン!またバラした?」頭を抱えてしゃがみこんでしまった。仕掛けを回収すると鈎は付いている。喰いが浅かったのか鈎外れだった。時合いはここまで、潮がドヨーンとした感じになり、その後は餌盗りも喰わなくなってしまい、撤収時刻を迎えた。

  この日、沖磯では45cmまで、数が上がっていた。「2発バラしたわ」と告げると「また、細いハリス使たんちゃうか」と船長。「チャウ、チャウ・・・」旗色が悪いので早々に梶賀から撤退した。

2008年6月1日(日)
  昨年末の“鵜来島”遠征のおり、ご一緒したMB氏と「梶賀通い同士一緒に行きましょ」と約束していたのだが、延び延びになっていた。“真鯛”80cmの釣果を見たMB氏からの連絡で話が復活。前週は、雨&波で二の足を踏んでしまい流れ。今週は、波は残りそうだが、天気は良さそう。ということで半年振りの再会ということになった。渡船と餌屋はこちらに合わせてもらい、日曜なので朝釣りということで予約を入れた。

  当日、11時に1190号(イイグレ)出撃、羽曳野市のMB氏宅に向かう。チョット迷ったが、12時前に待ち合わせの体育館前に到着。携帯電話で連絡すると、すでに向かいのコンビニにいるとのことで合流。荷物を積み込み、改めて梶賀に向かってGO!。釣り話が尽きず楽しい道中となった。

  未明の梶賀に到着。車から降りると激しい波の音。「大丈夫かいな」と顔を見合わせる。この日は、闘誠会の月例会ということで、メンバーがズラリ。降りる磯あるんやろか?ともかく出港。沖磯目指して全速で突っ走る。かなり荒れているが、闘誠会メンバーを降ろし、また全速で湾内に戻る。“竜宮”に1グループ降ろし“コムケ”に向かうがすでに他渡船が降ろしきっていて着けられず、またまたUターンして“ドンビ”に向かう。“ドンビの壁”にTチャンを降ろし、”タテイシ“でやっとお声が掛かった。かなり揺れる船首から何とか無事渡礁。

  左右のゴロタ場はサラシで真っ白。先方のシモリを避けると流せるポイントは45度の範囲。ともあれ、何とか釣り場を確保でき、竿をセット。撒餌を入れ仕掛けを投入すると1投目からウキが沈み“超ミニグレ”が掛かってきた。撒餌を入れて海面を見ると黒い集団が乱舞している。2人とも“ミニグレ”の入れ喰いに「まいったな〜」と戦意喪失。ちょっと息抜きに、“タイカブラ”をシーバスロッドにセット。“ガシラ”でも喰ってこないかとキャストしてみる。“ガシラ”は不発。ならばと左のさらしに遠投。海面を引いてくると黒い魚体がチェイス。「“スズキ”や」と再度キャスト。またまたチェイスするがバイトには至らない。MB氏も魚体を確認。「面白いですね」と見物していたが、とうとうバイトには至らずどこかへ行ってしまった。

  “グレ”釣りに戻りコッパ虐めを再開。4時を回って、“コッパ”の活性が少しづつ落ち、沖では餌が残るようになった。筆者に20cmオーバーが続けて2枚。やる気が出てきた。潮が引いてきて1段低いところで釣っていたMB氏にヒット。30cmの“グレ”。しばらくしてまた竿を曲げている。39cmの良型だった。さすがは親子2代の釣師家系(3代目はゲームに夢中で釣りには興味が無いんだって)。それを最後に喰いがとまり結局ボウズを喰らってしまった。

  迎えの船には、沖磯に渡った闘誠会の姿が見えない。湾内を巡るとアッチコッチからメンバーが乗船。「2回も磯替えしたわ」とのこと。沖磯は大変だったようだ。この日の竿頭はMB氏。帰路も釣談義に花が咲き、近いうちにまた同行することを約束してお開きとなった。

2008年5月17日(土)
  前週、早くも台風が南海上を通過し致し方なくお休み。満を持して土曜に半夜で出撃。11時頃、梶賀に着いた。駐車場は満杯、港に降りたがここにもかなりのクルマが停まっている。防波堤よりの端に駐車し、とりあえず腹ごしらえ。コンビニ弁当をパクつく。一休みした後で着替えをし、船の近くに荷物を移動。O氏・K弟氏と立ち話。半夜は10人ほど。船長が軽トラで到着。出船までの待ち時間「どこ行く?」と船長。「“ナカドマル”か“カガリ”あたりどう?」「“ナカドマル”は予約一杯や。“エビレ”アタリどやろ。出てから決めよか」ということで出港。

  沖磯に降ろし終わって引き返し“カガリ”の手前で「“東”行くか?」と声がかかり上礁。前回同様“ワレ”はウネリでかき回され釣りになりそうもない。まだ濡れていない饅頭岩から竿を出す。竿1.7号、道糸・ハリスは3号。0号のウキに錘無しという仕掛けを振り込む。仕掛けが馴染みしばらくしてウキが潜りだした。半信半疑で合わせると魚が乗っている。それも本命の引き。“グレ”の引きは久しぶり。「やっぱりこの引きやで」とひとりごち、楽しむ。上がってきたのは31cm。棚は浅いとふんで、しばらくその棚でやっていると潮が上げてきて饅頭岩が被りだした。仕掛けを少し重くし棚を下げ、釣座も後退して再開。右に流れる潮に乗せて流す。3尋半で竿先を引き込むアタリ。さっきより強い引きで、36cmが楽しませてくれた。続けて、スパッとウキが消しこんだがこれは“サンノジ”。押さえられたようなアタリに合わせると今度は30cm近い“カワハギ”。次のアタリはユラリとウキが沈んでいった。合わせたとたん「これは良型」と分かる引き。波が洗ってくる船着まで降りてやりとり。元気な魚でなかなか浮いてこない。やり取りしている間に膝近くまで波が荒いブーツはビショビショ。裏側に回りこまれそうになってヒヤッとしたが何とかこらえて浮かせたのは41cm。ウレシッ!。

  その後は、“サンノジ”2連発。もう1発“グレ”をと打ち返したが、台風4号のウネリが入って、潮も上げということで釣り座がドンドン後退。とうとう、正面のポイントをあきらめざるをえなくなった。仕方なく“オベラ”向きに竿を出したが“チャリコ”2匹を釣ったところでタイムアップ。

  本命40cmオーバーはほんと久しぶり。楽しい1日だった。

2008年5月4日(日)
  日本海海戦に惨敗し、GW中に梶賀で巻き返しを図ろうと釣行計画をたてた。2日に出撃しようとしたのだが、あいにくの荒れ模様。ということで4日に日延べ出撃となった。半夜で予約を入れ、当日6時半に出発。11時に梶賀着。駐車場は満杯。港に停めた。

  半夜は4人と意外に少ない。通し釣りが多いようだ。低気圧が通過して間が無いためウネリが治まっていない。まずは解禁磯に船は向かう。半年ぶりの沖磯を眺めていると、「どこ行く?“カガリ”行くか?」と船長。「そやね」ということで引き返し、“カガリの東”に上礁。“ワレ”の前はウネリが来ると波柱がドッパン。底まで掻き回されているように見える。仕方なく船着付近で竿を出すことにした。何投してもウキに反応がない。餌も盗られない。満潮に近づくにつれ、波に洗われる範囲がドンドン上がってくる。とうとう荷物置き場のテラスから遠投する羽目になった。裏のズボ釣りポイントもこの日は不発。何をやっても反応なし。全くの丸坊主で終わってしまった。

  この日、客は多かったにもかかわらず“グレ”は全員丸坊主。「低気圧が来ては荒れての繰り返しやし(“グレ”が)口使わんのや。落ち着いたら喰うんやけど」と船長。「ほんじゃまた」ということで帰路についた。

2008年4月29日(火)
  月曜日、職場に出勤すると、F課長とMッチャンが「見ましたよ」。週末釣った“真鯛”が載った誠丸の釣果情報を見たようだ。「通ってたら、ええことあるわ。GWどう?」と問うと、「29日どうです」と待ってたようなご返事。ただ、亀岡在住のF課長から「太平洋側遠いし、近場にしてもらえません?」とのリクエスト。日本海しか無いじゃん。ということで、以前から一度行ってみたかった“舞鶴田井”に決定。畑山渡船に27日予約電話を入れてみた。「初めてなんですが昼頃から夕方までお願いします」と言うと「はいはい」と懇切丁寧に対応してくれた。

  当日、朝6時半に出発。高槻在住のMッチャンを拾って、山越えで亀岡に向かう。F課長宅に立ち寄り舞鶴に向けR9をひた走る。R173に入ってすぐの黒鯛釣具店で解凍予約しておいた餌を受け取り、北上。舞鶴市内で、何年かぶりに“吉野家”で牛丼をかっ込み、コンビニで飲み物を仕入れて10時半ころ舞鶴田井に到着。畑山渡船に到着した由電話を入れると「港で待っててください」とのこと。仕度をして待っていると船長登場。俳優の前田吟似?のオヤジさんがニコニコ笑っている。「何狙ろてんの」「“真鯛”釣れたらな〜。と」「ほな、ハリス8号くらい使わなあかんで」と例によって船頭さんのご当地お魚自慢が始まった。(どこの船頭さんでも地の魚が一番というプライドがある)乗船し、ユルユルと港を出て目の前に横たわる“毛島”に向かう。北川先端の“ローデの鼻”を回り、“ジョウガグリ”手前の“カベ”に上礁。3人それぞれ仕掛けをセット。左側(“ローデの鼻”寄り)にMッチャン。真ん中にF課長。右に筆者が入った。集魚材を入れた生オキアミの撒餌をドボンと撒き、仕掛けを投入。棚がわからないので全層釣法で仕掛けを落としていく。数投目でコツンと竿先にアタリ。“ベラ”の前歯がキラリ。魚の活性はそこそこかと思ったが、その後全く反応なし。ほかの2人も“スズメダイ”が時折か掛かってくるだけ。“ローデの鼻”で竿を出しているカゴ釣師たちの中には寝ている人もいて、どこも良くないようだ。アタリのないまま5時の納竿時刻を迎えた。

  港に戻って船長に聞くと、この日は午前中に50cm弱の“マダイ”が1枚出ただけであとは玉砕とのこと。「潮が悪かったんやね」というよくある言い訳をしながら帰路についた。

2008年4月19日(土)
  ここ3年ほど4月には、爆釣あり、大物一発ありと良い思いをしている。今年は今のところ低調だが「このあたりで一発来るんちゃうか」と懲りもせずに誠丸に予約を入れる。「明日、船出る?」「出ますよ。波はあるみたいやけど」と奥さん。「ほんじゃ宜しく」ということで予約完了。9時前に出発進行。途中、モリモトで餌を受け取る。「客少ないわ」と森本氏。解凍予約のオキアミも寂しい数。餌屋・渡船屋さんには悪いが、客が少ないと「良い磯に上がれるかも」と頭をよぎる。1時前に梶賀着。仮眠所の布団に潜り込んだ。

  船長に起こされ事務所に顔を出すとO氏・K−Bros・S夫妻のダンナといった顔ぶれがたむろしている。「この時期、いつも同じ顔ぶれやね」などと談笑。港に降り、乗船。客は10名ほど。“イカ”狙いは珍しく1人だけ。出港待ちの間、先週他渡船で釣上げられた56cmの“イサキ”の話題でひとしきり盛り上がる。

  港を出てまずは“カガリ”を目指す。途中船長が「どこ行く?」と聞いてきた。“カガリ”はすでに希望者がいたので「“オオナベ”は?」と回答。チョット思案顔の船長、「ん・・・」という感じの反応。“東”“南”“西”と降ろし終わって、「“見張り”行こか」と船長。「ハイヨ」ということで船首が南に向いた。

  “見張り”はこのところご無沙汰していたので、少し新鮮な気分。X氏と上礁。X氏が船着、筆者は高場に釣り座をとる。船長がマイクで「遠投して深棚狙いやで」と言い残し去って行った。竿2号・道糸・ハリス3号に3Bのウキをセット。3Bをウキ下に噛みつけ3尋から探っていく。チョイ投げすると“神津”方面に流れる潮にのって沖へ出て行く。仕掛けがなじむ頃には、丁度良い具合のポイントに落ち着き楽チン。4尋半まで探ったところでウキに反応。合わせると“コッパグレ”20cmが掛かってきた。「“グレ”おるやん」としばらく近辺を探るがその後アタリなし。

  5Bのウキ+0.5号のオモリにチェンジし深棚を探る。5尋から再スタートしドンドン落としていく。竿2本まで落としたところで、沖合い30mを流れていたウキが消えた!ベールを戻して合わせを入れると、竿先からリールシートまでが弧を描きドラグが滑り出す。「きっ来た!」と思わず叫ぶ。時折ゴンゴンと頭を振りながら沖へ走るがスピードは無い。止まったところでドラグを締めて巻き取る。また走るを2・3度繰り返すと10mほど先まで道糸が寄ってきた。ハエ根があるので無理に寄せず、このあたりで耐えているとダンダン弱ってきた様子。「ころやよし」と浮かせにかかる。ウキが見え、うっすら魚影が見えてくる。「茶色いやん。“サンコウ”?」と思ったが浮いてくるにしたがって薄いオレンジ色となりポッコリ浮いたのは“マダイ”。かなり大きい。空気を吸わせておとなしくなったところでタモ網を出す。まだ満潮に近いので(この日は大潮)何とか海面に届くが、タモ枠を近づけると枠の倍近くに見える。「入るんやろか?」と不安になるが、頭が突っ込んだところで糸を緩めるとスッポリ入ってしまった。ゆすって尻尾まで網に入れ引き上げようとするが、重すぎてタモの柄が折れそう。磯際まで寄せて真上に引き上げるが、網が岩(貝?)に引っかかりはがすのに一苦労。股に竿を挟んでいるため内股になり踏ん張りが利かないのを腕力だけでズリズリ柄を擦りながら何とか引き上げた。タモ枠に手を掛けやっと一安心。まじかで見るとでかい。X氏に「やったで」と声を掛けると「うお〜。80cmあるんちゃいます」「そこまで無いでしょ」といいつつ、メジャーをあててみる。網の中で折れ曲がった状態で75cmを越えている。42Lのバッカンに入れても尾っぽがはみ出そうになる。久しぶりの超大型魚に足が震えているのが情けない。誠丸に電話を入れ「氷持ってきてくれる?」と言うと「何か釣れたか?」「“真鯛”75はあるわ」「そら1個では足りんな」ということで割った氷を2袋届けてもらうことになった。釣り座に戻り実釣再開。同じところを流すが総邯鄲には2匹目は来ない。 弁当船で氷を受け取り、“鯛”を氷漬。弁当を食べた後は潮が当ててくるようになった。さらに風が強く吹いてきて、思うように流せない。“コッパグレ”と“チャリコ”が1匹づつ来てこの日は終わった。

  港に戻って検量。カチカチに凍った魚体を伸ばしてメジャーを当てると80cmにチョット届かない。「凍らす前やったら80オーバーやで」ということで認定80cmということになった。写真を撮ったあと、腹を開いてもらうと真子が腹いっぱいにつまっていた。身重のため引きが弱かったようだ。「“オオナベ”行かんで良かったわ」と言うと「この時期、浅いとこはあかん」と船長。さすが、よう考えてはります。O氏・K−Bros3氏が“真鯛”の美味しい食べ方を伝授してくれた。ひとしきり談笑し、「ほんじゃ」と気分良く帰路につく。

  家に帰って奥様にご開帳。サプライズ顔に満足。翌日実家にもって行き両親の驚く顔を眺めてさらに満足。美味しくいただいた

  “グレ”が不調でも“イサギ”に“真鯛”時には“ヒラメ”のでっかいの。これだから梶賀通いはやめられない。ネ。KOZOくん。

2008年4月12日(土)
  このところ毎週、週半ばに低気圧がやってきて海中をかき回して去っていく。週末、予約電話を入れると「船、出ることは出るけど、どこまで行けるかわからんで」とここのところ毎週同じセリフ。「船、出るんやったら行くわ」とこちらも同じセリフをはき予約完了。少し安くなったガソリンを給油し梶賀に向かう。

  翌朝、起きだして波の音に耳を傾けると、波はかなり落ちた様子。港に降りるとO氏・K−Bros弟氏・S夫妻ダンナの顔が見える。港を出るといつもの通り“カガリ”に船が向かう。“東”にO氏“南”に弟氏を降ろし「次行くで」と船長。“カガリの西”に上礁した。竿をセットし、まずは“南”よりの高場から竿を出してみる。ところが、“南”から出たサラシが強く、右へ流れる潮も早いため、仕掛けが馴染まないうちに流されてしまい釣にならない。仕方なく真ん中の釣り座に落ち着く。磯際から沖の早い流れの接点に向け流してみる。4尋半まで落としたところでウキに反応。一生懸命逃げようと頑張ってはいるが今一引きが弱い“チャリコ(真鯛の幼魚)”20cmが上がってきた。ピンクにブルーの斑点がラブリー。即リリース。同じところを流していると今度はガツンとアタリ。真下に潜る引きは本命のようだが、サイズは?何とかボウズ逃れの32cmだった。デカくは無いがうれしい1枚。その後は“チャリコ”3枚でこの日は終了。

  弟氏が“アオリイカ”でそこそこの釣果を上げていたが、“グレ”は何処の磯も玉砕。ボウズを逃れただけでもハッピー、てかっ?

2008年4月5日(土)
  いつの間にやら4月に入り、桜満開の今日この頃。釣果も満開といきたいところだが、このところ不振が続く。ここ2・3年、4月に良い思いをしているので、期待を胸に車を走らせる。(もちろんボウズも覚悟)下北山村は、土日「桜祭り」が開催される。今年は、ドンピシャ満開。主催者も胸を撫で下ろしているだろう。ライトに浮かぶ満開の桜を眺めながら通り過ぎた。1時梶賀着。仮眠所で一眠り。  いつものように船長に起こされ、支度をして事務所へ。釣果ボードは“イカ”ばかり。港に降りてもイカバケツがずらり。上物狙いは2・3組。この日も「どこ行く?」と船長が希望の磯を聞いてくれた。「“カガリ”の東か南」と答えると「どっちする?」「じゃ、東」ということで決定。出船後、“南”に着けた後、“東”に上礁。いつもの“ワレ”で竿を出した。この日は潮が安定せず、右へ行ったり左に流れたり、はたまた止まってしまったり。要するに釣れなかった言い訳ですが、アタリは“チャリコ(マダイの幼魚)”2匹だけ。“イカ”狙いもあまり良くなかったようで、帰りがけの事務所に活気はなかった。

  帰り道、桜は満開。下北山の「桜祭り」もさぞ盛況だろうと思ったが、意外に人影が少ない。渋滞も余り無く、拍子抜け。すんなり帰り着いてしまった。

2008年3月29日(土)
  ぼちぼち桜も咲き始めの3月末。「花より魚」と梶賀に車を走らせる。この時期さすがに“グレ”狙いは少数派となり、O氏もK−Bros.もバケツを下げている。

  乗船すると「どこ行く?」と船長。久々のリクエスト受付に「“カガリの東”」と当然のように回答。出港して最初に着いた“カガリ”に飛び降りた。前回乗ったのはいつだっただろう?「お懐かしや」とつぶやき、竿をセット。“ワレ”にバッカンを置き、撒餌をパラパラ。期待を込めて第1投。2投。なーんも反応ありまっしぇん。潮はゆっくり右に流れ、良い感じなのだが・・・。1時間ほど探ってみたが、潮が左に変わったのを期に、船着に場所替。“オベラ”に向かって遠投・深棚作戦で“マダイ”狙いを試みるも反応なし。また、右に流れ出したので船着右の“マンジュウ岩”から“ワレ”に向かって仕掛けを流す。何投か流すうちに、ウキがユラリと入り、竿先にアタリがゴゴン。最初の引きは強かったが、重量感はあまりなく、すんなり上がってきたのは32cmの本命。この時期、ボウズ逃れとなる1匹は貴重。大きさはともかくメチャ嬉しかった。しかし後が続かず、魚族の気配の無い時間帯が続く。

  11時、1時間だ限定で裏のズボ釣りポイントを探りに行く。2投目ゴゴンと喰ってきたのは“ガシラ”28cm。良型なのでキープ。直後にまたもガツンというアタリ。2号の竿がひん曲がる。「何じゃこりゃー」。なかなかの引きに期待していたが顔を見せたのは“黒ソイ”(実は“ガシラ”だと思っていた)35cm。その後は何のアタリも無くなり、予定通り正午には表の釣り座に戻った。再び浅棚から探りなおしたがアタリ無く終了。

  この日、やはりと言うか上物は低調で、“アオリイカ”狙いはそこそこの釣果があったようだ。翌日、“黒ソイ”と“ガシラ”を刺身にしていただいた。プリプリで美味。ご馳走さまでした。

2008年3月22日(土)
  当初釣行を予定していた20日の“春分の日”は大荒れということで、残念ながら船止め。土曜日はどうかいなと誠丸に電話。「ウネリまだ残ってるデ」と船長。船さえ出れば湾内でもということで予約完了。9時に出発し1時には仮眠所で一寝入り。 翌朝、仕度を終えて港に降りると思ったより客は多く20人近い。ウネリは残っているようだが船は、湾内を出た。“コナベ”“カガリ”“ナカドマル”と降ろし、“マルイシの裏”でお声が掛かり上礁。

  天気は、青空が見えすこぶる良いのだが、“マルイシの裏”は岬の影になっており日が差さず非常に寒かった。魚も寒いとみえ、一向に鈎掛りしてこない。たまに“ベラ”がつついてくれるが、期待した“チヌ”らしきアタリも無い。周りの磯は日差しが差し込み暖かそう。我慢できずに弁当船で磯替を決意した。弁当船に乗り込むと「時合は遅いで」と船長。「寒うて寒うて」と言うと「“表”行くか?」と“マルイシの表”に船を着けてくれた。表はお日様サンサン。快適だが、釣果は相変わらず寒いまま、“ガシラ”2匹が竿を一応曲げてくれただけ。

  この日は仲良く全員玉砕。仲良きことは美しきかな。

2008年3月15日(土)
  前日は低気圧通過で大荒れ、船止めとなっていた。波は落ちてくる予報だったので誠丸に電話を入れてみる。「明日どう?」「出るんは出るけど、どこまで行けるか判らんで」と船長。船さえ出れば十分ということで予約完。8時半頃自宅を出て、梶賀を目指す。春も近いということで、車の窓を開けても寒くない。峠付近はさすがに肌寒いが、梶賀に着くと南国気分。車を降りると、波の咆哮が耳襲い掛かる。「朝までに落ちるやろか?」と気に掛けながら布団に入った。

  船長に起こされ波音を確認すると、寝る前よりは幾分静かになっていた。港に下り乗船。S夫妻のダンナと談笑。今日は1人とのこと。この日の客は4人。港を出ると波長の大きなウネリが船を揺らす。“ナカドマル”でも波柱が立っている。その“ナカドマル”にSダンナともう1人を降ろし湾内に向かう。「“オボレ”と“竜宮”どっちする?」と船長。どっちでも良かったが、なんとなく「“竜宮”」と回答。上礁して、船着から“島”向かいに移動し釣り座を確保。仕掛けをセットしているところへ、他渡船が1人降ろしていった。“島”との水道に仕掛けを入れ探っていく。潮はゆっくり右から左に流れている。3尋半からはじめて4尋半で付け餌が盗られるようになった。数投後にウキが沈んだ。本命の引きではあるがさほど強くは無い。抜き上げたのは、30cmほどの“グレ”。ボウズ脱出なるかどうかの際どいサイズ。バッカンの蓋に書かれたメジャーで測ろうとしたところで“グレ”ちゃん一撥ね。「アッ」と思わず声をあげたが、滑り台のような磯肌を滑って海にボチャン。横で見ていた他渡船氏に「もったいな」と言われてしまった。その後、20cmほどの“コッパ”が来た後アタリが遠のき、潮が左に流れるようになったので、船着に釣り座を移動。移動し棚を探りなおしていると、ウキが少ししもって動かなくなった。「根掛り?」と聞き合わせてみると、何かが掛かっている。引きからすると“チヌ”っぽい。重量感は45cmクラス。慎重にやりとりしたが、ウキが見えたところで鈎外れ。残念ながらバレてしまった。合わせがソフトだった分、鈎掛が浅かったようだ。また、潮の向きが変わり右に向かって早く流れ出した。ところが、早い流れは上潮だけのようでハリスは斜め左に入っている。これじゃ釣れんわな。ウキを沈めるなどして潮に合わせようと試みたが、アタリはなくこの日は終了してしまった。

この日は、“オボレ”に上がった客が30半ばを2枚釣っていただけ。“ナカドマル”も波で釣りにならなかったようだ。気候は良くなっていくが“グレ”師には、つらい季節に突入したようだ。

2008年3月5日(水)
  先週末は、車の入替え&ドライブでつぶれてしまい、今週末は、姪の結婚式。“寒グレ”終盤(もう終わったと言う噂も)2週続けてお魚釣りを休むのは辛い。ということで有給とってレッツ フィッシング!。誠丸に予約電話を入れた。8時半過ぎ、新たな相棒にキーを差込み、エンジン始動。車にもだいぶ慣れて快調にドライブ。ところが、行程半ばを過ぎた下北山村の桜並木を何かがトトトトトと横切った。「あちゃー。狸やー」とテンションがダダ下がり。重い気分を引きずって1時前に梶賀に到着。

  この日は、平日の割には客が多く10人ほど。T氏の顔が見える。船に乗り込みしばし雑談。「来る途中、3匹も狸見てしまいましたわ。私も狸だめなんです」とT氏。HPを見てくれているとのこと。「私も見ましたわ。何とかジンクスを破らんとあきませんなー」と意気投合。ジンクス打破を誓い合った。そこへ船長登場。「どこ行く?ここんとこ“ナカドマル”でバチバチ切られとるで」とのこと「ほんじゃ“ナカドマル”」ということで決定。

  予定通り“ナカドマル”に上礁。T氏は“カガリの南”に降りた。さて戦闘開始。船着に釣り座をとり、磯際を3尋から探っていく。撒餌が効き始めると時折ウキに反応が出るが、釣れるのは“タカベ”。姿が見えるほどには活性が高くない。釣り座を移動しても“グレ”の気配は無い。そうこうしているうちに先週同様、西風が強くなりだした。ふと見ると“カガリの西”にいた釣り客が磯替えをしている。空いた“西”に磯替えしてもらおうかとも思ったが、10時半が底潮なので今は我慢の時間と言い聞かせ仕掛けを打ち返す。11時を回り、磯際を流していたウキがスウッと入った。合わせるとやっと本命らしき引き。浮いてきたのは“グレ”。ここは大事にタモ網をだす。ボウズを逃れるかどうか微妙なサイズだったので測ってみると32cm。「やった。狸敗れたり」と一人磯の上で小躍り。しばらくして同サイズ。少し間をおいて35cmが喰ってきた。ここでパッタリアタリが無くなり、そのまま撤収時刻を迎えた。喰ってきたのは11時から12時までの間だけだった。

  T氏も45cmを頭に数匹釣っており、2人で「“狸”恐れるに足らず」とジンクスの崩壊を喜び合い、帰路についた。

2008年2月23日(土)
  天気は良いが、西風が強そうな予報。どこか風裏にでも上げてもらおうと梶賀に出撃。車は相変わらず3速のみで出足は悪いが、がんばって走ってくれている。何事もなく12時半に梶賀着。仮眠所で一眠り。

  この日の客は10人ほど、内2人は“イカ”狙い。港を出た船は、珍しく“見張り下”に向かって一直線。“先端”と“奥のテラス”に着けた後、今度は“カガリ”に向かってエンジン全開。“東”“南”“西”に着けた後「“ナカドマル”行くで」と船長。まずは、船着で竿を出す。撒餌が効き始めると久しぶりに“アカジャコ”が浮いてきた。ウキにもアタリが出るが抵抗なく上がってくるのは、やはり“アカジャコ”。さらに撒き続けると、“アカジャコ”を蹴散らして“タカベ”が群れだす。この頃から、西の風が強まり釣りづらくなる。後ろからの風なので仕掛けは飛ぶが、回りこむ風に竿を振り回される。角の生えた“ハコフグ”が釣れただけで、本命のアタリが無いまま弁当船を迎える。「どや?」と船長。「あかんなー。風も強いし」と言うと「(磯を)替わるか?」。しばらく考え「替わるわ」ということで、磯に戻って磯替えの支度をする。弁当配りから戻ってきた船に乗ると、“カガリ”組が全員乗っている。「風で釣にならんわ」とTちゃん。

  船は梶賀磯に向かい、“船見の壁”にTちゃんが降りた。その後、“見張り下”方向へ。“見張り下”を通り越しついたところは“シノダバエ”残り全員ここで降り、“見張り下”向きのポイントに入った。この釣り場は、どうも苦手で、釣れたためしがない。この日も、“ガシラ”が2匹来ただけで納竿。やっぱあかんかった。

  “船見の壁”のTちゃんも討ち死に。“見張り下”で小さいのがポツポツという貧果の一日だった。

2008年2月16日(土)
  今週も梶賀に出撃。先週、調子が悪くなった愛車に「もうチョットだけがんばってや」とささやきアクセルを踏む。出足は遅いが時速20kmを越えると普段通りの走り。峠に残雪が少しあったが、無事梶賀に到着。仮眠所で一眠り。

  翌朝、隣室の目覚ましで目が覚めた。顔を洗って、着替えて事務所へ。尾鷲釣り大会も終わり(17日に表彰式と1日大会があるが)客は少ない。誠丸のお客さんが“グレの部”と“チヌの部”ダブルタイトルということで船長も機嫌が良い。「昨日、水温また上がったん?」と問うと「そや、落ち着かんのう。下がってしばらく動かんかったらええんやけど」と船長。この日は、HちゃんTKちゃんの顔がみえる。

  港に降り、乗船。客は10人ほど。例によって最初に着けたのは“カガリ”東にHちゃんグループ3人。南・西と降ろして「“ナカドマル”行くか」と声が掛かった。「あいよ」と船首に移動。無事上礁。竿1.75号、道糸・ハリス3号に3Bのウキを付け、棚4尋から探っていく。磯際を流すが、潮は右から左とあまり良くない流れ。全く動かないよりましということで手を抜かずにアッチコッチに仕掛けを入れていると4尋半でウキが沈んだ。残念ながら喰ってきたのは“メバル”ちゃん。これはリリース。同じ棚で遠投すると、またウキに反応。今度は30cmほどの“マアジ”。これはキープ。弁当船が来て、船長が「どうや?」と聞いてきた。「“マアジ”釣れたけど」と言うと「際狙いやで」と言い残して去って行った。弁当を食べ終えて、もう少し“マアジ”が欲しいと遠投してみる。思惑通り喰ってきたが抜き上げて、ハリスを掴んだところで鈎外れ。岩を転がり落ちてボチャン。その後、遠投しても反応がなくなった。磯際狙いに切り替えると“アカジャコ”が浮いてきた。“アカジャコ”を追いかけるように“タカベ”も参上。“マルイシ”向かいや、“トーフ”岩にも遠征してみたが、反応なし。船着に戻って、しばらく休めたポイントを3尋半から探りなおし。

  正午の満潮時刻を過ぎて潮の流れがゆっくりではあるが右に変わった。棚4尋半で磯際を流していると、沈めているウキが一瞬ゆらめいた後、竿先にゴゴン。待望のアタリ。ハリスの先に付いていたのは本命“グレ”32cm。釣れるまでが長かったので嬉しさもひとしお。続けて31cm。数投後本日最大の40cmが竿を曲げてくれた。終了間際に33cmを追加し、納得の1日だった。

  事務所で超過を見てみると本日の竿頭は47cmを釣り上げたHちゃん。日頃「釣れない。釣れない」とぼやいているので「Hちゃん釣ったし、早よ帰らんと嵐になるで」と言い残し帰路についた。山道に差し掛かったところで曇り空となり、なんと大台付近では吹雪だった。

2008年2月9日(土)
  「建国記念の日」を含む3連休。寒波が南下し、平野部でも降雪するかもしれないという天気予報が出ていて「帰りヤバそう」と思いながらも、2日目3日目はそれこそ雪でアウトという可能性があるので、初日に出撃。往路は雪も無く、凍結箇所も見られず、快適ドライブ。下北山村を過ぎたところで対向車線に何か落ちている。スピードを落とし、よく見ると、なんと狸がオネンネ。(もちろん死んでいる)「ウワッ!えらいもん見てもうた」。当サイトの読者ならすでにおわかりかと思いますが、「狸を見るとボウズ」というジンクスが、いまだ打ち破られていない。何とか「そんなモン迷信や」と実証したいのであるが、釣れんのんよね。今回は「死んでたし対象外や」と言い聞かせて寝床にはいった。

  この日の釣り座は“カガリの西の西の端っこ”というややこしいところ。要するに他渡船に“西”を取られたので、“ナカドマル”寄りの隅に上がったということ。“ナカドマル”にはF夫妻の姿が良く見え、大声を張り上げれば会話も可能である。潮は“ドンビ”方向に流れていて良い感じ。しかし、ウキを沈めてくれるのは“ベラ”ばかり。“ナカドマル”では、奥さんが竿を曲げながら、ダンナにタモ入れを頼んでいる。良型がタモ網に収まった。この日は奥さんが絶好調、“ウツボ”何ぞを釣り上げたあとで、またまた良型“グレ”。筆者は、“ベラ”以外のアタリが無いまま、この日は撃沈。やはり死んでいても狸の呪いは健在であった。  この日、S夫人は46と41cmを釣り上げ堂々の竿頭。HP用の写真に納まっていた。事務所での談笑中、闘誠会のM君からMっさんに電話が入り「奈良市内はえらい雪や言うてるわ」とのこと。帰り仕度を急ぎ、挨拶もそこそこに帰路をについた。

  峠越えは当然除外し、伊勢自動車道回りを選択。しかし、尾鷲を過ぎ、紀伊長島から大台に向かう途中で雪が激しくなりだし路面もシャーベット状になってきた。渋滞が始まり、この先はとんでもない状況になっている様子。ここで遅まきながらUターンを決断。もと来た道を引き返し、串本回りの紀伊半島一周コースという気の遠くなるような距離を走らなくてはならない。まずは、奥様に電話を入れ「雪で紀伊半島一周しなあかんし、帰るん夜中になるわ」と告げると「今日中に帰ってこんでもええよ」という理解あるご返事?をいただいた。まずはサッパリしようと那智勝浦で温泉に寄る。この温泉は硫黄の臭いが淡くあり、体を温める効果が絶大で、この後2時間ほどは車のヒーターを切って走るほどだった。

  話は前後するが、熊野を過ぎたあたりから、車の出足が遅くなったことに気付いた。カーブ手前でシフトダウンしてもエンジンブレーキが効かない。オートマ車なので、もともと強い効きでは無いがいつもと違う。「もしかして、ミッション壊れた?」というのが頭をよぎった。高速に入って確信した。時速80km走行で3200回転から落ちない。どうも前進は3速で固定してしまっているようだ。我が愛車も昨年末で20万キロを走破し、とうとう寿命がきたようだ。おそらく、今回は修理して直したとしても、トラブルの頻度が高くなるに違いない。予定では今年の秋頃買い替えのつもりだったが、前倒しで次の車を探すことになりそうだ。あれもこれも狸の呪いか?轢いたドライバーを恨んでくれれば良いのに。自宅に帰りついたのは、深夜0時だった。

2008年2月1日(金)/2日(土)
  ある日、奥様から「××に一緒に行ってくれへん?」という依頼があった。あまり気乗りしなかったので「いや」と断ったが、「お願い」と頼まれ一計を案じた。「××行ったるから、2月1・2日泊まりがけで釣り行ってええか?」と交換条件を出すと「ええよ」ということで、初の梶賀お泊り釣行の運びとなった。木曜日、職場で「明日、有給取るけんね」と宣言すると、皆「釣り?」。当っているので「まあね」と答えるしかない。誠丸のHPで釣果を検索すると50cmオーバーが2匹上がっていた。「チャンスかも」と誠丸に予約を入れ、8時過ぎに出撃。この日の峠越えは、凍結も狸も無く快調。モリモトで餌を仕入れて12時頃梶賀に到着。

1日目
  翌朝、船長に起こされ起床。事務所に顔を出すと、客は平日とあって5人。釣果ボードで昨日の50オーバーは梶賀側の磯であがったのを確認し、「梶賀側がええんやろか」と船長に聞くと「昨日良かったから言うて、今日もええとは限らんで。この時期どこで喰ってくるか判らんわ」とのこと。出港待ちの船中「“カガリの東”行くか?」と船長。「久しぶりやな」ということでOK。船は一直線に“カガリ”へ向かう。“南”に1人降ろしたあと“東”に着き、上礁。1人占めなのでゆっくり支度。竿1.75ウキ3B・道糸・ハリス共に3号をセット。ワレに釣り座をとる。撒餌を入れて、3尋から探っていく。潮は左から右にかなり早く流れている。良い潮だが少し早すぎ、仕掛けがなじむ前にポイントを通り過ぎてしまう。撒餌と仕掛けを左に入れて調整する。4尋半まで棚を落としたところでアタリ。本命の引きではあるが、さほど強くない。浮いてきたのは、35cmほどの“グレ”ちゃん。タモを取ろうと後ろに手を伸ばしたところで鈎外れ。少々ガックリきたが「この潮が続けばまた来るべ」と打ち返す。棚を深く探るため、竿をもう1本用意。こちらには5Bのウキに中通しオモリ0.5号・道糸・ハリス4号をセットした。遠投して深棚を探っていく。竿2本まで棚を落としたところでウキが消えた。合わせると、大型の引きではあるが締め込みが今一迫力不足。しかし、浮いてきた魚体は良型。残る力で潜るのをいなしてタモ入れ。タモ枠ジャストサイズの47cmの“グレ”GETT!。生かしバッカンに水を汲み(これが結構重労働)エアポンプをセットし、お入りいただく。その後すぐに弁当船。乗船すると「どや?」と船長。「47(cm)きたで。右にええ潮流れてるわ」と告げると「そら楽しみやガンバッテ」ということで弁当を持って下船。

  まだ温かい弁当を食べ、実釣再開。“サンノジ”が3連発できたが本命は反応なし。しばらくすると潮の流れがゆるくなり、そのうち止まってしまった。潮が止まると刺し餌も残ってくるようになり苦戦をしいられる。昼過ぎにトロトロとまた右に流れ出し、36cmが喰ってきたがこれで時間終了。47cmが出たので十分満足でお迎え船に乗った。

  この日は、各磯で30から44cmのグレが数釣れており、小人数ながら事務所は賑やかだった。泊まりということで船長とゆっくり談笑。仮眠所の予約をして、新鹿温泉に向かった。二木島を過ぎ新鹿の海岸手前を右折。しばらく道なりに行くと宿泊施設を備えた温泉が見えてくる。入浴料は600円。先客は地元のお年寄りが2人だけで、その方たちが帰ると貸切状態。ゆっくり浸かって疲れを取った。帰りは梶賀を通り過ぎ賀田まで行き、“ゆみ”という食堂で夕食。“イナダの頭の煮付けセット”をオーダー。しばらく待っていると掌ほどの“イナダ”の頭の半分がドンと置かれた。かなり苦戦したがゼラチン質あり筋肉ありで変化にとんでおり、美味くいただいた。仮眠所に戻って読書後8時に就寝。

2日目
  土曜日とあって、さすがに客は多く20人ほどか。K−Bros.S夫妻のダンナの顔が見える。この日も最初は“カガリ”に着け数人降ろす。すぐに梶賀磯にとって返し“松の下”から“ドンビ”に着けたあと、また三木崎側に引き返すという忙しい磯渡しとなった。最後まで残っていると「さて、どこ行こ?“××”行くか?」と船長。前々回、良い思いをしたポイントなので「OK」ということで“××”に上礁。しかしこの日はくいが悪く、ウキがピクリともしない。昼前にやっと棚竿2本で38cmが喰って来てボウズを免れたが、その後はまた、反応なしに戻りそのまま終了。

  港に戻って釣果を見るとK−兄貴の44cmが最大で、40cm台3匹。30台は2桁釣れていた。山を見上げると白い花が咲いている。「あれ、梅?」と周りに聞くと「梅やな。暖かいんやなー」と皆で関心する。2日目は今一だったが連チャン釣を堪能した週末だった。

2008年1月27日(日)
  天気は良いが気温が上がらないという週末の予報。寒くっても山に雪さえ積もってなければ行っちゃうもんね。と言うことで今週も誠丸に予約電話。「明日、大会入ってて客多いで。できたら日曜にせえへん」と船長。「ん、判った」と電話を切った。切った後で日曜が大阪府知事選挙の投票日であることに気付いたが「ま、良いか。どうせ橋下やろ」ということで府民の義務をアッサリ放棄。奥さんに「日曜に釣り行くし」と告げると「あ、そう」と関心無。知事選投票日の認識も無い様子。

  土曜日。魚をさばき終わった頃合いを見計らって誠丸に電話を入れる。「今日どうでした?」と聞くと「まあまあやね」と船長。「明日、行くし」「ハイヨ」と言うことで予約完。

  9時に自宅を出発。峠越えの道には、雪はなく凍結箇所もなかった。12時過ぎにモリモトに到着。解凍予約の餌を受け取る。42号線を左折してしばらく走ったところで道路右前方から左に横断する2匹の小さな獣を見た。少しブレーキを踏み、ライトに映し出された姿をよく見ると「ゲロッ!狸や」。1匹がご丁寧に一度立ち止まり、振り向いて挨拶しているかのようなしぐさ。「やめてくれー」と叫びながら通りすぎた。「狸と遭遇=ボウズ」というジンクスが筆者の場合、今のところ100%の確率。こうなるとただの偶然と笑ってもいられない。重い気持ちを引き摺って梶賀に到着。「とりあえず寝て忘れよ」と布団に潜り込んだ。

  翌朝、船長に起こされて起床。事務所に顔を出すとK−Bros.の顔が見える。出港すると先ずは“カガリ”を目指して船は進む。“カガリ”に降ろしたあとで「“マルイシの裏”行くか」と船長。潮が上げているので船首から飛び降りたが、少し滑って転んでしまった。幸い怪我も無く、すぐに起き上がることができ、ホット一息。船に「大丈夫」と手を振る。仕掛けをセットして、撒餌をパラパラ。1投目を正面にチョイ投げ。何の反応も無し。10投ほどでウキにアタリ。引きが弱い。上がってきたのは“ガシラ(カサゴ)”。“ガシラ”としては良型の25cm。この日はこれっきりウキに反応はなかった。やっぱり狸?

  この日、三木里側の磯に渡った客は全滅。梶賀磯の“ナカグマ”“ドンビ”でK−Bros.はそれぞれ48cmを釣っていた。「そろそろ、“ドンビ”周りがおもろなってくるんちゃうかな」と船長。「来週、金曜に来るわ」と有休をとっての平日釣行を宣言して、梶賀を後にした。

2008年1月19日(土)
  最高気温1桁台と、寒々しい予報。「そんなの関係ねー!」と出撃準備。まず、誠丸に予約電話。次にモリモトに餌の解凍を依頼して、荷物を積み込み出発。このところ雨は降っていないので路面はドライ。橋の上など凍結しやすいところに気をつけながら車を走らせる。予定通りの12時過ぎにモリモト到着。寒さのせいか、正月の散財のせいか予約の撒餌は少ない。予約した餌を受け取り梶賀に向かう。駐車場に車は2台。仮眠所で一寝入り。船長に起こされ顔を洗って支度をする。寒いのでダウンのインナーを着込んで事務所へ。いつの間にか、駐車場は満杯になっていて事務所も一杯。O氏の顔が見える。港に降りるとS夫妻。今日は2人揃っている。奥さんは初釣とのこと。立ち話をしていると船長の軽トラが荷物満載で到着。荷物を担いで乗船。このサイトの愛読者であるM氏と談笑しているうちに出船時刻となった。

  船はゆっくり“カガリ”方面に向かう。この日も他渡船は沖磯に行ってしまい、余裕の磯渡し。“ナカドマル”にS夫妻を降ろし“カガリ”“オベラ”と着けていく。“オベラの波被り”に着けたあとでお声が掛かり「“XX”(船長の秘密のポイントのため)行くか」と船長。船首に移動し、タイミングを見て飛び降りた。

  荷物を安全な場所に置いて。まず、ボイルオキアミに海水を入れパラパラ撒いて沈み具合を観察。真っすぐ下に落ちていく。時折撒餌をしながらタックルを用意。竿1.75号に道糸・ハリス3号。3Bのウキに3Bの錘をうち、4尋の棚から始める。10mほど先にキャストし、様子をみる。潮はゆっくり右に流れている。2投目でウキが波間に消えた。合わせを入れる良型の引き。久しぶりの感触を楽しみながらやりとり。しかしながら浮いてきたのは“イスズミ”の40cmオーバーだった。“グレ”の棚は“イスズミ”より深いとされているので、半尋棚を下げて再投入。数投目でまたアタリ。さっきより強い引きで楽しませてくれる。「今度は本命っぽい」と慎重にやりとり。浮いてきたのは、まぎれもなく“グレ”ちゃん45cm。波が無いのでタモ入れも楽々でGETT!。「久しぶりやねー」と思わず頬擦り。生かしバッカンに入っていただく。その後、潮が右に左にと安定しない。35cmほどの“サンノジ”がきたが、抜き上げようとしたところで鈎外れ。その後アタリが遠ざかり、付餌がそのまま返ってくるようになった。寒いという予報だったが日差しが結構暑く、ダウンを着ていられなくなりヌギヌギ。11時頃ちょっと気分転換ということで、磯づたいに歩いて、サラシ場を攻めてみた。(これが後に悲劇を呼ぶ)“カワハギ”が喰ってきたが“グレ”の気配なし。早々に引き上げて元の釣り座に戻った。

  潮は相変わらずふらふらとしているが、そろそろ昼過ぎの時合ということで気合を入れなおす。深棚用に、1号中通しオモリで一気に沈める仕掛けにチェンジ。換えてすぐにウキがポッコリ沈み期待をしたが重いだけ。妙に目つきの悪い大型の“フグ”だった。しばらくしてまたポッコリ。「また“フグ”?」と合わせると今度はズッシリした引き。本命の大型っぽい。意外とすんなり浮いてきたのは“グレ”の良型。姿を見せてから猛烈に抵抗しだしたが、すぐに息切れタモに収まった。タモ枠と同寸の47cm。朝の45cmと一緒にバッカンへ。一回り大きい。すぐにまたポッコリがあり「また来た!」と張り切ったがこれは“サンノジ”35cm。残念でした。でも、S夫妻にプレゼントと言うことでキープ。終了間際、久々のポッコリがあったが、これは弱い引きでアッサリ上がってきた。“チャリコ”20cm。久々に大型“グレ”を釣ることができ、外道もポコポコ喰ってきて楽しい釣行となった。撤収船でS夫妻に“サンノジ”をプレゼント。“ナカドマル”は“タカベ”だらけでダメだったとのこと。

  意気揚々と流しに釣果をあけると「ええのん釣ってるやん。どこできた?」と船長。「船着」と答えると「そやろ。この時期ああいう静かなとこで来るんや。サラシ場行って時間無駄にしたらあかんわ」とお説教タイム。(見られてたんや)ともあれ良型を釣っていたので機嫌は良い。写真を撮ってもらう。「さあ、問題はこれや」と船長。O氏の釣果を取り上げ採寸。「よっしゃ。54(cm)あるで。大会(尾鷲釣大会)優勝や」と満面の笑み。O氏もニッカニカ。写真を撮って、大会の検量所に車をすっ飛ばしていった。この日は、場所によって“グレ”の喰いは良かったようでM氏も45cmを頭に数匹を釣っていた。ボウズの日もあれば、ドカンと大型。これだから梶賀通いはやめられない。

2008年1月14日(月)
  成人の日を含む3連休。初日は天気が悪そう。2日目は客が多そうだし、3日目は寒くなるという予報。いつ行こうか決めかねたまま誠丸に電話してみた。「今週、いつがええやろ?」と問うと「明日は天気悪いし、日曜は人多いで、月曜にしいな」ということで「ほな月曜」と人任せで決定。2日間をのんびり過ごし、前日夕方6時に自宅を出発。モリモトで餌を受け取り10時過ぎには梶賀に到着した。駐車場はほぼ満杯。何とか端っこに停めて仮眠所へ。この時刻に着けばたっぷり寝ることができる。布団を敷いて「おやすみなさい」。

  朝起きると、O氏・Mっさん・M君と闘誠会のメンバー勢揃いTKちゃんの顔も見られる。前日から泊りがけの客が多いようで、道理で駐車場が満杯だったわけだ。港に降りる道すがら「お久しぶりッス」と声をかけてきた長身の兄ちゃん。「わかります?」と聞いてきた。しかし、見覚えが無いので「わからんワ」と言うと「そやろなー。35kg痩せたし」と言って去っていった。船に乗ってからも「誰やったっけ?」と思いながらそちらをチラチラ。持ち物にFの名前を見つけて思い出した。「F君ジャン」。人間35kg減量するとこうも人変りするものか。思い出した頃には磯の前。この日も他渡船は別方面へ。「今日は貸切や」と船長の声も明るい。“カガリ”から順次降ろしていく。“オベラ”の前で、「先週のリベンジするか?」と船長。今年のテーマ「リベンジ」が期しくも聞こえたので「行く」と言って船首に移動。“オベラの高場”に2週続けて上礁。「よっしゃ、リベンジするでー!」と気合を入れて竿をセット。ところが、釣り始めてしばらくすると“タカベ”が喰ってきた。見る見るうちにその数が増えて、撒餌をすれば海面に殺到してくる。刺餌をずらして投入すると、なんとか通っているようで“スズメダイ”が釣れてくる。“グレ”も喰ってくるが20cm以下のコッパ。持てる限りの引き出しを開けて(大して無い)いろいろ試してみるが大型魚の反応が無い。昼過ぎにウキが消し込み期待をしたが、引きが弱い。20cmの“チャリコ(真鯛の幼魚)”。これを最後にタイムアップ。

  港に戻ってF君を見つけ「思いだしたわ。そやけどそれ反則やわ」と言うと「たまに会う親戚にも誰や言われるねん」と言って笑っていた。この日“カガリ”はそれなりに喰いが良かったようで、Mッサンは46cmを頭に3枚の“グレ”を釣っていた。ほかの人も40cmまでは数釣れていた。TKちゃんは“真鯛”52cm。横目で見ながら寂しく帰り支度。帰り道、車を運転しながら考えた。「リベンジ」てな過激な言葉をスローガンにしたんが間違いやったんちゃうやろか?鈎先に殺気を感じて魚が喰わんのちゃうかいな」ということでアッサリ変更。

  改めて今年のスローガンを発表します。
「“グレ”ちゃんとお友達になろう!」
何のこっちゃ。

2008年1月4日(金)
  あけましておめでとうございます。本年も当サイトをご愛読いただきますようよろしくお願いいたします。

  2008年の初釣りは、昨年の初釣りに引き続き職場の2人との出撃となった。前日夕方、誠丸に電話を入れると「明日?(客が)多いで」と船長。しかし2人と予定を組んでしまっている手前、変更はできない。「明日しか無いねん。どこでもええし」と言うことで予約完了。Mッチャンに「1時に来てくれる」と連絡を入れ、少し寝ようと布団に入ったが目がさえ、結局寝損ねたまま出発時刻を迎えた。1時前に携帯電話が鳴り「今着きました」とMッチャン。F課長と年頭の挨拶を交わし、荷物を積み込んで出発。運転はMッチャンにお任せ。峠の気温はさほど下がっておらず凍結箇所はなかった。五郷でコンビニに立ち寄り、食料・飲み物などを仕入れ、モリモトで餌を購入。F課長が“ゴカイ”を買いたいということなので3件ほど餌屋を覗いたが、どこも売り切れとのこと。諦めて梶賀に向かう。

  4時過ぎに梶賀に到着。20台ほどの車が先着していて駐車場は当然満杯。港の駐車スペースに止め、車中で仮眠をとる。5時半に起きだして事務所に顔出し。事務所も満員。K−Bros.・M君の顔が見える。弁当をお願いして早々に港に引き上げ2人を起こし支度を急ぐ。この日の客は40人ほど。S夫妻のダンナが1人できていた。奥さんは仕事始めとのこと。荷物と人で満杯の船がユルユルと出港。他の渡船も満員のようで、取り合いになれば、どこに上がれるかと心配していると、他渡船は沖磯を目指して離れて行き、“オベラ”“カガリ”方面は誠丸の独占となった。超ラッキー。船長もホッとした顔で、ゆっくり磯に着けてまわる。“オベラの高場”で声がかかり3人で上礁。心配していただけに1級磯に上がれて超々ラッキー。

  荷物を落ち着けて釣り座の選択。2人は高場では釣りにくいだろうということで右の低いところから竿を出すようにアドバイス。今回は何も言わなくても2人とも思い思いの仕掛けをセットしている。まずは、磯際を3尋半から探る。なかなか、ウキに反応が無い。付け餌も盗られない。最初に竿を曲げたのは、なんとF課長。「これ何んですか?」と鈎についた魚をこっちに向ける。「“タカベ”やね。塩焼きにしたら美味しいで」と言うとクーラーにキープ。その後もポツポツ“タカベ”は釣れ続く。ただ、厄介というほど活性は高くないので深い棚まで着け餌は届く。弁当船が来て、手伝いのM君から受け取りながら「ほかのとこどう?」と聞くと「“ナカドマル”でええの上がったみたい」とのこと。再度気合を入れなおすがなかなか魚信が無い。そのうちMッチャンが“カワハギ”を釣り上げ、ニッコニコ。これでマルボウズは筆者だけ。

  「このままではイカン」とゼロスルスルで全層を探ってみる。数投して、竿先にゴツッとアタリ。やっと竿が曲がった。25cmほどの“コッパグレ”だったが、とりあえず面目を保ってくれるうれしい1枚だった。しかしそれも1枚止まり。その後は全く魚信なく、付餌がそのまま返ってくる。横でF課長がタモ網を持っているのが目に入った。何をしているのか?とそちに顔をむけると、その向こう側で、Mッチャンが天を仰いでいる。「どうしたん?」と聞くと「凄い引きの(魚)が掛かったけどバラしました」と言った後、仕掛けを回収して「鈎を伸ばされてますわ」とのこと。手前に強烈に突っ込まれたようで、さぞ悔しかろう。その後、3人ともアタリ無く終了。

  港に戻ってSダンナに「どうでした?」と聞くと「50cm釣れたで」とクーラーを開けて見せてくれた。“ナカドマル”の大型はこれだったようだ。Mッチャンを呼んで「バラシたんこんなんやったかも」というと、涎を流さんばかりに見入っていた。事務所に顔を出すとM君が68cmの“マダイ”を手に写真撮影中。これにはF課長も「すごい」の一言。これがあるから梶賀通いはやめられない。帰りはF課長がずーっと運転。お疲れ様でした。

初釣吉例の一句

初釣りや 人の“大グレ” “大真鯛” 我泣き濡れて 蟹と戯る

(どこかで聞いたような・・・)


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