2003年6月21日(土)

 今日は半夜釣りっつうことで、朝6時、奥様に暖かく見送られ(布団から手だけでサヨナラー)自宅を出発。

 大台越えで熊野を目指すも途中、睡魔に襲われ、上北山で仮眠をとることに。1時間だけのつもりが2時間熟睡。ヒエー!12時の出船に間に合わない。山中で携帯電話は「圏外」のため公衆電話で誠丸に連絡、1時の朝釣りの迎え便に乗せてもらうことになった。

 いつも通り「つり吉」でボイルオキアミを仕入れて港に到着。誰もいない港で寂しく待っていると、戻ってきました誠丸。「どこ行く」と船長。「空いている磯どこ?」と私。「船見の壁。」 「そこしかないのん、ほかは?」 「空いてへん」 「ほなそこ」と流れるような会話で決定。船長が「おーいタケシ!"船見の壁"な」と誠丸2号のタケシクンに指示。タケシクンの船に乗り込み"船見"を目指したが、そこには他の渡船屋が客を乗っけていた。

 タケシ:「しゃーないな、どこ行こ」
ヒジヤン:「"オペラ"方面は?」
タケシ:「空いてる思う」
ということで90度タ−ン。寒グレシーズンには鈴なりになる"オペラ"方面は、5から9月のみ解禁になる"大黒"に客が集中しガラガラ状態。
タケシ:「ガラガラやねー。どこ行く」
ヒジヤン:「カガリ」
タケシ:「OK」
で"カガリカツギ"の東へ渡礁。

 とりあえず表向きでフカセ釣りをするが、グレのあたる気配が全くない。そこでポイントを裏側のワンドの奥に移動し、「伝家の宝刀」ズボ釣り仕掛けに変更。

 ガシラ(かさご)カワハギ・ベラ・赤ジャコが1投ごとに当ってくる。餌を盗られたり魚がかかったりで大忙し。手返し勝負とばかりにせっせと打ち返していると、ついにきました、待望のゴゴン!気持ちよい引きで上がってきたのは38cmのグレ。その後、外道まじりで48cm・45cmと大型をGET!

 4時頃、船長が見回りにきて、マイクで「どや」と聞く。大きく腕で○を返すと「つきがまだ落ちとらんのー」「ワンドの手前もやってみ」と言って帰っていった。

 その後、35cmを追加したが、グレらしい当りが無くなってきたので、船長お勧めのポイントへ移動。ここも餌とりが多く本命が姿を見せてくれない。6時近くなり、ラストスパートとばかりに打ち返していると、いきなり竿をひったくるようなあたり。糸を出さずに耐えていると竿先がはねあがってTHE END。回収した仕掛けを見ると、なんと!針が伸ばされていた。なんなんだ!あれは!大急ぎで針を結びなおして2〜3投目。またも竿をひったくられ、またまたプッツン。今度は根ズレで4号ハリスがギタギタ。迎えの船がくるまでねばったが、その後「あたり無し」で磯上がりとなった。

釣果は、満足。でも2度の「ばらし」で、次の釣行でのリベンジを誓わざるを得ない幕切れだった。

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