2013年7月6日(土)〜12月29日(日)

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2013年12月29日(日)
  前々日マッチャンから電話。「やっと帰ってきました。明後日、HI氏も行く言うてますわ」とのこと。姫路の実家から来るHI氏に拾ってもらう段取りとなった。28日は、正月に準備に費やし、深夜0時のお迎えを待つ。11時半頃に「今、豊中です」とHI氏から電話が入、ころあいを見て待ち合わせ場所に向かう。1年ぶりのHI氏と挨拶を交わし羽曳野へ。マッチャンと合流しスタッドレスを履いたマッチャン号に乗り換え梶賀へGO!

  吉野を越えたあたりからウツラウツラ。時折目が覚めると雪景色。それでも上北山村を過ぎると雪も無くなりまたウツラ。次に目覚めたときには、モリモトに着いていた。予約してあったボイルを受け取り、「ホンダワラ有る?」と聞くと「少しだけやったら」と森本さん。準備万端、カジカへ向かう。

  5時前に梶賀着。さすがに車が多く、港に停めて仮眠をとる。ころあいを見て、事務所に顔を出し、久々の2人は船長にご挨拶。支度をして乗船。こちらも久々のMW親子やMM君たちと談笑しながら出船を待つ。港を出た誠丸は、いつものように "カガリ" を目指す。"東" の前でお声が掛り、我々3人とI師が上礁。「ヒジヤン裏やってみて」とマイクで船長が言い残し去っていった。お言葉通り裏のテラスに釣り座を決めて、竿をセットする。"オベラ" 向きに際から探っていくも反応なし。徐々に沖に遠投してもアタリは出ない。表の2人も「さっぱりですわ」とのこと。"イガミ" 狙いの竿を用意し、2刀流を試みる。フカセは相変わらず反応なし。ホンダワラは葉の柔らかい部分だけを齧られていて、鈎にのってこない。昼前になり、イガミ仕掛けのウキが沈んだ。やっと魚の引きを味わった。40cmほどの茶色の美味しそうな "イガミ" だったが、姿を見たとたんに鈎外れ。ガックリ。その後も、喰いが渋く、ノーフィッシュ(ボウズね)で終了。

  マッチャンは、2度バラシがあったそうで、「魚がデカ過ぎて止まらなかったですわ。"真鯛" やと思います」とのこと。初釣りは3日にHI氏が福岡に帰らなくてはならないため2日に決定。「ほんじゃ2日」ということで解散。


2013年12月21日(土)
  前日、誠丸のHPを見ているとT君が "大グレ" をぶら下げた写真。53cmが出たらしい。他渡船でも56cmの釣果情報が掲載されており、"寒グレ" の大型がポツポツ出ているようだ。大阪南部で雪が降ったとの情報に、今週も伊勢道周りの安全策。1時に1190号出撃。尾鷲の「すき家」で牛丼をかき込んで5時に梶賀着。先着の車は1台だけ。事務所が開くまで仮眠をとる。目覚めると隣にダンナの車。挨拶を交わして暫く与太話。事務所が開いたので移動し、引き続き与太る。港に下りると団体さんが2組。出港前に「何処行く?」と船長。ダンナは「行けたら "南"」と3週連続で "南" にご執心。「んじゃ "西" 行くわ」で決定。

  "西" に上礁。北からの風が結構強く釣り辛そう。竿をセットし高場に釣り座を取った。ゼロスルスル仕掛けでウキを沈めて、竿先を海面にギリギリに下げる風対策。手前から徐々に遠投していく。竿2本ほど沖で沈めていると、竿先にアタリ。30cmほどの "グレ"。その後も数投ごとに同サイズが喰ってくる。サイズアップを狙って深棚を探ってみたがノーバイト。元の仕掛けに戻すと同サイズがコンスタントに釣れるとうパターン。終了間際に釣れた35cmが最大だった。ま、15枚ほど喰ってきたのでそれなりに楽しい一日だった。

  ダンナの釣果は35cmほどが2匹。お土産にこの日の釣果は全て進呈し、「ほな、また」と梶賀を後にした。


2013年12月14日(土)
  今年も残り3週。今期一番の冷え込みとの予報だが、釣キチオヤジは元気に出撃。R169は通行時間制限と凍結のリスクがあるので、楽々伊勢道コースを選択。1時に1190号エンジンスタート。伊賀上野付近では、気温-2℃という地域があったが、伊勢道に入ると+に変わり、梶賀に着くと6℃と思っていたより暖かかった。この日客は6人と少ない。出船前に「何処行く?」と船長。もう一人の釣キチオヤジのダンナは「"南"」と先週のリベンジを宣言。「ほんじゃ "中"にするわ」と回答。

  "カガリの中" に上礁。水温は17℃台に下がっているので、棚はかなり深くなっているとのこと。ゼロスルスルで全層を探ってみる。左から右へ流れる良い潮なのだが、若干当て潮。3投目、かなり沈めたところで竿先にアタリ。かなり大型の引きでリールが巻けない。手前に突っ込んでこられて根ずれでバラシ。「やってもうた」でガックシ。「またくるべ」と気を取り直して打ち返す。その3投後また同じようなアタリ。またまた、根に突っ込まれてバラシ。「あーあ、何やってんねん」さすがに2度バラシた後は喰いが止まってしまった。潮も止まり全く反応が無くなったので、"南" のダンナを訪問。「2発バラシたわ」と言うと「ワシも1発バラシたわ」とのこと。喰いが悪いの潮が悪いの2人してブツブツ愚痴を言い合って、釣り座に戻る。暫くして弁当船。ダンナが船に乗り込みお手伝い。弁当を受け取っての離れ際「ハリス、ワイヤーにせんといかんのう」とマイクで船長。(ごもっとも)ダンナがバラシをバラシたようだ。(ややこしい)

  弁当船の後、潮が止まり、全く反応無しの時間帯が続く。ボウズを覚悟した1時頃、久々のアタリ。本命らしき引きに期待しながら浮かせると。やりました!"グレ" ちゃん35cm。サイズは満足とは言えないがボウズ逃れの1匹は大きい。サイズアップはならずタイムアップ。

  ダンナも終盤、もう1発バラシがあったとのこと。本格的な "寒グレ" シーズンに突入したようだ。「そんじゃまた来週」と挨拶して梶賀を後にした。


2013年12月7日(土)
  週半ば、マッチャンから電話。「何釣ったはるんですか」と先週の釣果情報を見てインネンをつけてきたらしい。長期出張からは正月休みまで開放されないそうで、かなりフラストレーションが溜まっている様子。(そりゃそうやね)年末の同行を約束した。 今週も天気・凪友の良好の予報。予約を入れて、道具を1190号に積み込む。9時からボクシングをTV観戦。小林、村田、八重樫3人とも勝って一安心。放送時間の延長で、予定より遅く11時半に1190号出撃。時間制限のトンネル工事があるので迂回路(奥トロ〜七色ダム)をとろうと思っていたが、下北前で眠くなり駐車場で3時まで仮眠。すっきり目覚めて梶賀向かう。4時に梶賀着。再び5時過ぎまで仮眠。起きだして事務所に顔を出すと、S−ダンナから「おめでとう」と声をかけられた。「ありがとさん」と返し談笑。この日の客は20人ほどで結構多い。乗船すると船長が「何処行く? "西" でも "南" でもええで」とおっしゃる。ダンナと「どうする?」と相談。「わし、"南" にのりたいわ。こんなときくらいしかのれんし」とダンナ。「ほんじゃ、"南" 行くわ」で磯決定。

  2人で "カガリの南" に上礁。筆者は高場から、ダンナは低場から竿を出すことにした。波は穏やかで、サラシも小さいので軽い仕掛けで落としていく。数投目、竿先にアタリ。合わせると結構重量感のある引き。しかし、時折コンコン竿を叩くので「ちょっと、違うんちゃうん」と疑いつつのやりとり。ダンナがタモを持って駆けつけてくれた。「竿叩くし、"グレ" ちゃうで」と魚を浮かせると「何や? "イサキ" か?茶色いで。・・・ "イスズミ" や」とタモを入れながらダンナがおっしゃる。45cmほどの "イスズミ" だった。冬の "イスズミ" は美味いということで、ダンナのクーラーに収まった。その後はずーっと泣かず飛ばず。ダンナも1発バラシがあっただけで「アタリ無いなー」とボヤキが出る。昼を過ぎて、"西" との間のワンドでズボ釣りを試してみたが餌はとられるがのってこない。「餌盗りの正体あばいたる」とむきになって打ち返したが結局判らずじまいで切り上げ。そのころ、高場で竿を出していたダンナは本日2発目のバラシ。とうとう魚は諦めて "亀の手" の採集に走ってしまった。そんなところに、ゴンッと手元にくるアタリ。たいした引きではないが本命臭い。浮いてきたのは35cmの "グレ"。ボウズ脱出で一息。その後はアタリなしでタイムアップ。

  この日、"カガリ" 周りはほぼ全滅。梶賀磯は小さいながら数はそこそこ。ダンナとわいわい言いながらの楽しい一日だった。

2013年11月30日(土)
  梶賀の海水温が20度を切ったということで、本格的な "グレ" 釣りシーズンに突入。ちゅうことで、今週も誠丸に予約電話。「R169工事規制で、下北過ぎたとこをを3時から3時半に通らんとあかんで」と船長。「了解」ということで予約完了。

  3時半までに下北を通過しなくてはならないので、いつもより早めの0時前に1190号出撃。途中ほとんど休憩なしで2時半に下北を通過。何処の工事かと思っているとトンネル前で5台ほど車が停車している。前の運転手がわざわざ降りてきて「3時まで通行止めやそうです」と教えてくれた。「おおきに」とお礼を言って20分ほど目を瞑って待機。お約束通り3時に通行止め解除。暫く走ったところで路肩に動く影。「!!」狸だった。「今日も "グレ" はボウズか・・・」少し気落ちしたが、「"イガミ" 釣ったろ」と気を取り直す。"ホンダワラ" を入手し、4時前に梶賀着。車中で仮眠する。1時間ほどして事務所へ。S-ダンナの車が無かったので「ダンナは?」と船長に聞くと「今日仕事が入ってる言うて、昨日きたで」とのこと。「どやったん?」「朝 "コナベ" でアカンかって、弁当船で "コスギ" 行ったけどアカンかったわ」だそうな。乗船すると「何処行く?」と船長。「"イガミ" やりたいし "コナベ"」と言うと「"イガミ" は梶賀磯のほうが多いで」と言いながらも "コナベ" に降ろしてくれた。

  竿を2本セットする。1本は棒ウキを付けた "イガミ" 用。片方は、00の中通しウキにジンタンを噛付けた、ゼロスルスル。ピトンを打って竿受けを用意。"イガミ" 竿には、ホンダワラを鈎に刺し(これが結構めんどう)投入して竿受けに。"グレ" 竿にはボイルを付けて遠投。"イガミ" を見つつ "グレ" のアタリは竿先でとるという忙しい釣りになった。撒餌をすると餌盗りの "タカベ" がワンサカ。アタリがあっても "タカベ" で、"イガミ" 竿は沈黙。

  8時半頃、"イガミ" ウキがゆっくり沈みだした。これくらいで「どや!」と合わせたが、残念ながらすっぽ抜け。ホンダワラは半分ほど齧られていた。チャンス!餌を付け直して再投入。暫くして、ウキがユルユル沈みだす。頃合を見て合わせを入れると、今度は乗ってきた。35cmの "イガミ"。引きは弱かったが、丸坊主を免れほっと一息。弁当船の後、同サイズを追加。その頃から、向かい風が吹き出し、当て潮に変わったので釣り座を "オオナベ" 向かいに移動。"イガミ" 竿を水道向きに固定して、フカセ仕掛けは "オベラ" に向けて遠投。フカセには全く反応なし。"イガミ" 竿の棚を深く取り直して再投入。すると、ウキが舞い込んだ。合わせを入れるとゴンゴンと重量感のある引き。45cmの "イガミ"。昼前になり、また "カガリ" 向きに流れる潮に変わったので元の釣り座に復帰。風は向かい風だが、さほど強くは無い。1時前、"イガミ" ウキを眺めながら "カガリ" 向けにスルスル仕掛けを流していると、突然竿を引っ手繰られた。沖向きに走りながら潜っていく。強烈なトルクとスピードで、暴力的な引きだった。耐え切れず5回ほどレバーを緩めて糸を出してしまうと魚の動きが止まった。竿を煽ってもピクリとも動かない。根に入られたか、張り付かれたようだ。「万事休すか?」とガックシ。それでも未練たらたらで、暫く糸のテンションを緩めたり煽ったりしていると、グングンと魚の引きが蘇った。「出た!」どうも根に張り付いていただけだったようだ。戦闘再開。すでに潜る体力はないようで、重いが徐々に糸は巻き取れる。「?この感じ以前もあったような」ウキが見え、魚体がうっすら見えてきた「やっぱり "イシダイ" や!」海面に横たわった魚体は、前回釣った60cmより一回り大きそう。1段下に下りてタモに収めた。安全なところにタモを置き、「やりーー!」と一人でガッツポーズ。写真を撮り、クーラーバッカンに収めて一息と思いきや、"イガミ" 竿が曲がっている。竿受けから外すと、そこそこの引き。浮いてきたのは45cmほどの "イガミ" 。釣果は大満足。撤収まで1時間を切っているので、ゆっくりお片付け。

  撤収船に乗り込んで船長に印。「やっぱり我慢せんとあかんのう」とマイクで船長。事務所で釣果を御開帳。「ええ "イシダイ”や」と船長。他の釣り師の「おおーー」の声に「か・い・か・ん」。写真を撮ってもらい、計測すると62cm・5kgだった。ダンナがいないので食べきれない "イガミ" は欲しい人に提供。底物師から「そんなん釣ったら、気をつけんと事故起こすで」と言われながら梶賀を後にした。

  翌日、"イシダイ" を実家に持ち込み、お造りとしゃぶしゃぶにして食べた。甘みが有りすこぶる美味。まだ冷蔵庫には半身が冷凍で残っている。

2013年11月23日(土)
  今週も伊勢道周りを覚悟して誠丸に予約電話を入れる。「R169一応交互通行で通ったで」と船長。それは有難い。久しぶりにモリモトに餌の予約を入れた。1時に1190号出撃。上北山と下北山の間の落石区間も難なく通過したが、五郷の手前で狸を目撃。がっくりして、モリモトに到着。「通行止めから売り上げゼロやで」と森本氏。ホンダワラは未入荷とのことで、他の餌屋で入手し梶賀に向かう。5時前に梶賀着。連休初日と道路開通で客は多く、港に駐車。事務所に顔を出し、ダンナたちと談笑。「来しなに狸見たし、これでマッサン着たらもうあかんわ」と言っていると、当のご本人が姿を現す。「あかん、最悪や」希望は無くなった。

  6時15分出港。客も多いしやけくそで「何処でもええわ」と思っていると「"東の裏" 行くか?」と船長。マッサン達と一緒に "東" に上礁。すぐに裏のテラスに下りてフカセと "イガミ" 用の2本の竿をセットする。ピトンを立てて竿受けをセット。 "イガミ" 竿にホンダワラを付けて投入。同時にフカセ竿にオキアミを付けて一応 "グレ" 狙いで "オベラ" 向きに狙ってみる。表の船着では、早くもH氏が "イシガキダイ" をゲット。こちらはというと当潮で釣り辛い。"コガネスズメダイ" が掛かってきたが、付け餌が残ってくることが多い。ホンダワラのほうは全く反応なし。

  弁当船の後、"奥のワンド" に出張。ズボ釣りで狙ってみると "アカハタ" "クロソイ" がヒットしたが "グレ" は入っていない様子。"ウツボ" が2連荘で喰ってきたところであきらめて表の様子を伺う。"ワレ" で竿を出していたマッサンに「どうや?」と聞くと「餌も盗られんわ」とのこと。

  "裏のテラス" に戻り、ホンダワラとズボの二刀流。ズボ仕掛けにはアタリなく餌もほとんど盗られない。昼前、ホンダワラ仕掛けが、ユルユル沈みだした。十分沈んだところで合わせを入れたが空振り。ホンダワラは半分ほど喰われていた。餌を付け直して再投入。暫くボーっとウキを眺めていると、ユルユル沈みだす。浮きが見えなくなり、「こんなもんで、どや!」と合わせを入れると、ゴンゴンと手ごたえ。竿が大きく曲がりかなりの大型。浮いてきたのは45cmの "イガミ(ブダイ)"。タモで取り込んで、ほっと一息。その後も、アタリは有るのだが喰い込みが浅く乗ってこないまま終了。マッサンもいたことだし、"イガミ" が釣れただけで上出来の一日だった。

  久しぶりの "イガミ" の刺身は、ネットリ甘く大満足。あなたも "イガミ" を釣りに "梶賀" に来ませんか?

2013年11月16日(土)
  天気予報は、晴れ波の高さ1.5m。凪の "イガミ" 日和だろうと今週も誠丸に予約を入れる。R169の通行止めは一応迂回路が通ったらしいが、狭くてクネクネの林道を30分も走らなければならないそうなのでパス。今週も伊勢道周りで行くことにした。先週、代用餌として試した "大根葉" が不発だったので、今回は "ほうれん草" を用意。仮眠をとって1時に1190号エンジンスタート。生駒山を越えて奈良に入った途端に、濃霧が行く手を遮った。木津までノロノロ。その先は快調にとばして、5時に梶賀着。この日は客が少なく5人。

  「通行止めや言うたら、『止めとくわ』言う客けっこう多いで」と船長。「交互通行できるまで1ヶ月くらいかかりそうやな」とのこと。  出港を待っていると船長が久々に「どこ行く?」と聞いてくれた。ダンナは「"西"」と答えたので、「"南"」と回答。底物2人が "東" に降りた後、"南" に上礁。波1.5mでべた凪かと思っていたが意外にもウネリでバシャバシャ。話が違うがいまさらどうしようもない。これだけサラシがあるのならと、ルアーをセット。アッチコッチにキャストしてみたがノーバイト。フカセ仕掛けをセットして "グレ" 狙い。左右からさらしがくるので、さらしが納まったところに、仕掛けを入れ流していく。最初に喰ってきたのは "アイゴ"。次に "コッパグレ"。お次は何かな、とウキを眺めていると消えた。あわせると竿先にガツンと来たが、すぐにテンションが消えた。直後バシャっと黒い魚体が海面から飛び跳ねる。つぎは、沖に向かって走り2度目のジャンプ。「"ヒラスズキ" やん。ルアーに喰ってこんと」。竿でためて体力を奪うと海面に横たわってグロッキーの様子。「いただき」とタモを持ち差し出そうとするが波が駆け上がってきてうまく掬えない。「引きずり上げたろ」とタモを置いたところで竿先が跳ね上がった。「ジェジェジェー!」仕掛けを回収してみると鈎外れ。「最初から引きずり上げてりゃ良かった」と後悔するが、先にたたず。

  "ヒラ" がいるとなればルアーの出番。しかし相変わらずルアーには喰ってこなかった。弁当船の手伝いをしていたダンナに「どや?」と聞かれて「"ヒラ" バラしてもうた」と報告。"西" は「ぜんぜんダメ」とのこと。弁当を食べ終わり、磯際の "グレ" をポツポツ釣っていると次第にウネリが大きくなり、とうとうサラシで真っ白に。仕掛けが落ち着かず釣りにならない。携帯が鳴り、出てみると「どうや、釣りになるか」と船長。「ウネリ強なってあかんわ」と言うと「替わるか」ということに。竿を畳んで待つこと暫し誠丸に乗り込む。「"オベラの奥" 見てみよか」と舵を切る。"奥" はさすがに波も穏やか。上礁。12時近かったので残り時間は少ない。竿を伸ばして戦闘再開。まずはズボを試してみたが、付け餌を齧られもしない。フカセに変更して沖向きにキャスト。付け餌は齧られるが、餌盗りの活性も低い。そんな中、「そろそろ、餌がなくなっているかな」と仕掛けを回収しようと竿を上げたところにゴン。かなりの引きで左右に走り回る。バラさないように慎重にやり取り。浮いてきたのは50cmほどの "ハマチ"。タモ入れも決まって、ほっと一息。

  しかし、なぜ喰ってきたのか不思議な1尾だった。おそらく付け餌が残っていて回収しようと動いたところに反射的に食いついた、いわゆるリアクションバイトだと思われる。

  その後は、全く反応なしで終了。

  「マッチャンによろしく言うといてや」(と言われてもマッチャンからは音沙汰なし)という船長に「ほなまた」と梶賀を後にした。

2013年11月9日(土)
  台風30号は北上せず西へ西へと遠ざかりホット一息。ところがこの台風、とんでもない大型で気圧が895hpという聞いたことも無いような数字。おまけに最大風速90mだそうで、直撃されたフィリピンでは、大きな被害が出ている模様。今後温暖化が進むと何時か日本を直撃するかも知れない。ともあれ、梶賀の海は凪の様子。誠丸に予約電話を入れ、1時に1190号で出撃。R169の復旧はまだのようなので、今週も伊勢自動車道周りで向かう。自動車専用区間が増えて、クネクネが少なくなり「こりゃどー見てもR169より楽だわ」と梶賀着。

  この日は事務所横の駐車場が空いていた。暫くすると横にダンナの車が停車。談笑しながら乗船時間を待つ。「"ホンダワラ" 何処も売ってへんわ。台風で採れんのやて。今日は、"アカハタ" 釣りたいし、"オベラの奥" 行ってみるわ」とダンナ。乗船して船長に「"奥" 行くわ」と告げていた。さて筆者は何処に上げてもらえるのか?船長から「"西" 行くか?」とお声が掛り「あいよ」と上礁。

  まずは、ルアー竿をセットして高場から "ヒラスズキ" のご機嫌伺い。ご不在のよう。フカセ仕掛けをセットし、"グレ" 狙いにチェンジ。海中は相変わらず餌盗り天国。"コガネスズメダイ" "キタマクラ" が撒餌にわんさか。ポツポツ "コッパグレ" も顔を見せるがサイズアップしない。弁当船後、船着に移動し "ホンダワラ" の替わりに用意してきた "大根葉" で "イガミ" を狙ってみたが、代用餌はお気に召さない様子。"グレ" 狙いに戻して、今度は遠投してみる。すると、数投目に34cmほどの "グレ" が喰ってきて、ボウズ脱出。その後、もう1枚同サイズを追加したが、後が続かずタイムアップ。

  魚は全てダンナにプレゼント。この日は、底物に分があり良型の "イシガキダイ" やそこそこの "イシダイ" が数出ていた。

2013年11月2日(土)
  前回が10月6日と約1ヶ月ぶりの釣行。台風だの家庭の事情だので、休みがことごとく潰れ、フラストレーション溜まりっぱなし。・・・て、前回と同じ書き出しジャン。まったく今年は台風が多い。(この原稿を書いている時点で30号が発生した)おまけに169号線の通行止め。ともあれ、久々に誠丸に予約電話。モリモトには寄れないため餌もお願いした。S-ダンナにも連絡をとり、「"ホンダワラ" 買おてきて」とお願い。準備万端整えたつもりで3時間ほど仮眠をとり、1時前に1190号出撃。伊賀上野〜伊勢自動車道ルートで梶賀に向かう。5時前梶賀着。港に駐車。仮眠しようと目を瞑った瞬間、「磯靴忘れた!」と気づく。S-ダンナの車まで行って雑談。「靴忘れた」と言うと「わし、2足持ってるし貸したるわ」とのお言葉に甘えることにした。ただ "ホンダワラ" はどの餌屋も入荷が無かったそうな。

  ダンナと "カガリの西" に上礁。とりあえずルアー竿をセットし "ヒラスズキ" を狙ってみたが不発。"グレ" 狙いのフカセに切り替え、船着に釣り座を取った。高場に釣り座を取ったダンナは、木っ端ながらも "グレ" をポツポツ釣っている。筆者にはアタリがあっても "キタマクラ"。弁当船まで "コッパグレ" 2匹という釣果。"マカドマル" が空いているのでダンナに「行って来るわ」と告げて磯替え。

  上礁してまずは腹ごしらえ。弁当をいただく。一休みして戦闘再開。しかしここも "キタマクラ" "カゴカキダイ”といった餌盗りがわんさか。予想はしてたけど。撒餌と刺餌の投入点をずらして、やっとのことで "コッパグレ" ゲット。"アイゴ" も遊んでくれた。"丸石向かい" や "トーフ岩" にも遠征してみたが、不発。12時を回って再び船着で竿を出す。手前のサラシに撒餌を入れ沖に遠投。数投げ目に竿先にアタリ。28cmの "グレ" だった。サイズアップを狙って打ち返しているとガツンと手元に来るアタリ。今日1番の引きで浮いてきたのは40cm。この時期では満足サイズにニンマリ。その後は "アイゴ" 1枚でタイムアップ。

  靴をダンナに返して、お礼といっては何ではあるが "アイゴ" をプレゼント。40cmの "グレ" に「まあまあの釣っとるやん」と船長。腹を出してもらって「ほんじゃまた」と梶賀を後にした。

2013年10月6日(日)
  前回が9月7日と約1ヶ月ぶりの釣行。台風だの家庭の事情だので休みがことごとく潰れ、フラストレーション溜まりっぱなし。土曜は用事があり断念したが3連休の中日に出撃。前日、S−ダンナに電話を入れ釣況を聞くと、「まだウネリあるで。N君が "ヒラスズキ" 釣っとたわ」とのこと。誠丸に電話を入れると「久しぶりやの」と船長。予約を入れて、仮眠をとり0時に出撃。

  1190号のエンジンは快調。ただヘッドランプが暗いような。(後で確認すると左のロウが切れていた)吉野の鳴滝の消防署の前で車が数珠繋ぎ。「何や?」と思っていると、誘導員が近寄ってきて「落盤で通行止めです」とおっしゃる。誠丸も森本さんからも何も聞いていないので、「何時落ちたん?」と聞くと「4時間前です」とのこと。「どないしょ」と一瞬迷ったが、高見峠経由で迂回することにした。ヘッドライトはほとんどハイの状態で山道を大宇陀に向かい、高見トンネルを抜け、大台に到着。この時点で3時半。出船に間に合うかどうか微妙ではあるが、あせらずドライブ。えらく遠回りをした割には、最近開通した自動車専用道路のおかげで5時に梶賀着。中でも熊野尾鷲道路が賀田まで延びていたのには感激!

  駐車場は満杯だったので、港内に停めて、事務所に顔を出す。「何とか間におうたわ」というと「何かあったん?」と船長。「通行止めで、高見峠越えしてきてん」というと「また落ちたんか」とご存じなかった。そこへのそっと入ってきたのは恐怖のマッサン。船長に「マッサンとうとう道まで塞ぐか」と言われていた。

  "カガリ" 周りの磯に渡し終えて「何処行く?」と船長。「"マル秘磯" でええわ」と季節的にはそろそろ終盤のポイントに上礁。まずは、フカセ釣りを試してみる。"コッパグレ" は喰ってくるが餌盗りが多いのでズボ釣りにチェンジ。"カワハギ" "コッパグレ" "イトフエフキ" と小物は喰ってくる。ガツンと竿が曲がって「来た!」と期待させてはくれるが、顔見てガックシの "アイゴ"。ドヨヨーンと重い引きですぐに正体がばれる "ウツボ" と、アタリはあるがキープが無いまま本日終了。ま、マッサンがいればこんなもんでしょ。

  帰りも高見峠周り。意外に早く8時には帰りついた。

2013年9月7日(土)
  お盆の帰省と姪の結婚式で3週釣行不可が続き、「まだ暑いけど、行くで!」とテンション上げ上げの8月最終週。台風で没。結局8月は全滅となった。9月に入っても台風が発生し、本土直撃かと思われたが、九州まで来たところで熱帯低気圧に格下げ。何とか土曜日は出撃できる天候まで回復した。6日の夕方誠丸に電話を入れる。ヒ:「ご無沙汰です。明日半夜でお願いします」、セ:「ええよ。水温も下がってきたしぼちぼちええんとちゃうかな」とのこと。翌朝6時に1190号で出撃。

  梶賀に近づくにつれ、時事に雲が厚くなって雨が心配になってきた。船長も「夕方降るかも知れんのう」とおっしゃる。マル秘磯を指名して乗船。"カガリの西" に上がっているダンナに手を振って通り過ぎ、マル秘磯に上礁。

  9月に入り少し下がったとはいえ海水温はまだ真夏のまま。あわよくば "メイチ" や "フエダイ" が喰ってきてもおかしくない。期待を込めてロッドを振るが餌盗りの "キタマクラ" "カワハギ”が邪魔をする。さらに、餌の "オキアミ" が大好きな "スズメバチ" がブンブン飛び回る。丁度、座布団代わりに持ってきていた "風呂場用の折りたたみシート" を蝿叩き代わりに振り回して、撃墜していく。しかし、落としても落としても新手が現れ落ち着いて釣りが出来ない。パンパン叩き落としながら、何とかアタリを捉えるも、"アイゴ" "カワハギ" がせいぜい。1発竿先が海面に突き刺さるアタリがあったが、無念の鈎外れ。5時を過ぎても相変わらず "スズメバチ" の猛攻は続き、1匹撃墜してほっとしたところに激痛が走った。右太ももに被弾。痺れるような痛みだが歩くのには影響は無い。その後も竿は振り続けたがボウズのままでタイムアップ。

  運転には支障は無く、無事帰宅。翌日見てみると直径20cmほどが紫色に変色し、パンパンに腫れあがっている。ジンジンするが痛みはさほどは無い。3日ほどして腫れは徐々に収まってきた。これが腿でなく顔や首だったらと思うと・・・。皆さんも "スズメバチ" には気をつけましょう。

2013年8月3日(土)
  今年の夏の心残りは、「まだ "フエダイ" の型物を釣っていないこと」。8月に入って例年なら夏休みとなるところだが、今年はパラソルも買ったということもありもう1週がんばってみる。金曜夕方に予約を入れ、翌日6時に1190号スタート。いつも通り11時前に梶賀着。船長に聞くとダンナはお約束通り、マル秘磯に上がっているとのこと。「その後入るわ」で今週もマル秘磯に決定。

  港に下りると、うす曇りにそよそよと風が吹き、まあまあの釣り日和。マル秘磯にはダンナのパラソルが涼しげに立っている。「どうでっか?」と聞くと「今日は良うないな」とダンナ。クーラーを覗くと、それでもそこそこの "シオ"("カンパチの子")や "アカハタ" が入っている。「"カワハギ" 釣ってよ」とのダンナのリクエストに、ズボ釣り仕掛けをセットして奮闘するも撤収船が来てタイムアップ。船上のダンナに手を振ってバイバイ。この日は、潮が澄みすぎて底まで丸見え。"ボラ" が撒餌から離れず、時折道糸に触ってアタリと勘違いさせられる。"キタマクラ" も多くハリスはカジカジズルズル。スレ掛りが連発。たまにまともな引きだと思えば、"サンノジ" か "アイゴ"。夕マズメの一発も空振りに終わり、本日終了。

  次週からは、奥様の実家に帰省。その後、姪の結婚式としばらく釣行不可となる。その由、船長に告げてしばしのお別れ。さーならー。

2013年8月3日(土)
  今年の夏の心残りは、「まだ "フエダイ" の型物を釣っていないこと」。8月に入って例年なら夏休みとなるところだが、今年はパラソルも買ったということもありもう1週がんばってみる。金曜夕方に予約を入れ、翌日6時に1190号スタート。いつも通り11時前に梶賀着。船長に聞くとダンナはお約束通り、マル秘磯に上がっているとのこと。「その後入るわ」で今週もマル秘磯に決定。

  港に下りると、うす曇りにそよそよと風が吹き、まあまあの釣り日和。マル秘磯にはダンナのパラソルが涼しげに立っている。「どうでっか?」と聞くと「今日は良うないな」とダンナ。クーラーを覗くと、それでもそこそこの "シオ"("カンパチの子")や "アカハタ" が入っている。「"カワハギ" 釣ってよ」とのダンナのリクエストに、ズボ釣り仕掛けをセットして奮闘するも撤収船が来てタイムアップ。船上のダンナに手を振ってバイバイ。この日は、潮が澄みすぎて底まで丸見え。"ボラ" が撒餌から離れず、時折道糸に触ってアタリと勘違いさせられる。"キタマクラ" も多くハリスはカジカジズルズル。スレ掛りが連発。たまにまともな引きだと思えば、"サンノジ" か "アイゴ"。夕マズメの一発も空振りに終わり、本日終了。

  次週からは、奥様の実家に帰省。その後、姪の結婚式としばらく釣行不可となる。その由、船長に告げてしばしのお別れ。さーならー。

2013年7月27日(土)
  2週連続で "メイチダイ" を大釣りして、"メイチ" に関しては満足した。しかし、今年のもう一つのテーマ "フエダイ" がまだ釣れない。「今週こそ!」と意気込んで、誠丸に予約電話。「明日、半夜でお願いします」に「暑いでー。気いつけて来てや」と船長。翌朝、6時に1190号エンジンスタート。出撃時の気温は22度。エアコンを掛けず、窓を少し開けていれば涼しい。下北山村を過ぎた辺りからどんどん気温が上昇。梶賀では30度になってしまった。それでも都市部と違って風があれば過ごしやすい。薄雲も掛かっていて思っていたほど暑くは無かった。船長に「ダンナ何処上がってんの?」と聞くと「例の場所でやっとるよ。今日はアカンて言うてたけど」とのこと。「その後入るし」でマル秘磯に決定。

  定時に出港した誠丸はまず "カガリ" に向かい、先週と同じくNKB氏ご一行を "西" に渡し終えマル秘磯に向かう。マル秘磯ではダンナがパラソルの下で優雅にフィッシング。上礁してご挨拶。「どうでっか?」、だ:「アカンワ。潮が行かんわ」と言いながら "シオ(カンパチの幼魚)" を釣り上げた。ひ:「"シオ" 釣れてるやん」、だ:「これは一杯おるんやけど・・・早よ "カワハギ" 釣ってえな」とのこと。急いで竿をセットし、高場からスタート。数投目、ゴンッとアタリ。竿先が引き込まれ、真下に潜る。良い引きを味わいながら浮かせると、久々の良型 "グレ"。綺麗な緑色の魚体に惚れ惚れ。低場のダンナに「掬てくれたら、あげるし」とタモを入れてもらう。そのまま、ダンナのクーラーにIN。後で船長に聞くと「43cmやったわ」とのこと。気を良くして打ち返すとまたゴツン。今度はやたら重いだけ。「"ウツボ" っぽいわ」と言いながらリールを巻くと、案の定ヤクザ顔が浮いてきた。ダンナに仕掛を切ってもらってリリース。ここでダンナはタイムアップ。お迎え船に乗船。

  低場に釣り座を変更。パラソルを立てて戦闘再開。ひっきりなしに "ベラ" "オジサン" "イトフエフキ" "サンノジ" などの外道が竿を曲げてくれ、忙しい釣りになってしまった。しかし、キープする魚は少なく、"メイチダイ" 33cmと25cm。そして終了間際にガツンと大型魚が際を曲げたが、鈎を伸ばされ痛恨のバラシ。直後、25cmの "フエダイ" が喰ってきた。「もしかすると、さっきのバラシは・・・」とあせって打ち返したが、無念のタイムアップ。

  撤収船に乗り込むと「どやった?」と船長。「"メイチ" も釣れたし、最後に、小さいけど "フエダイ" も出たし、まあまあ満足やね」と回答。事務所に戻って、今日の釣果を見てみると、NKB氏が先週に続いて調子が良く、60cmの "真鯛" や "グレ" を釣り上げていた。「"フエダイ" 狙いで来週も来るわ」と言い残して梶賀を後にした。

2013年7月20日(土)
  梅雨も明けて、例年なら「そろそろ夏休み」という時期だが、今年は少々暑かろうとも釣る気満々。日除けのパラソルも購入し準備万端怠りなし。前日、誠丸に予約を入れ早めに就寝。5時に起床。6時に1190号で梶賀に出撃。11時着。先着の車は4台。半夜の客は3人だった。朝釣りのダンナがマル秘磯に上がっているということなので、「んじゃ、その後入るわ」で磯決定。定刻出港。海は凪いでいて、久しぶりに "カガリ" に上礁する釣り人を見た。

  マル秘磯では、ダンナがパラソルを広げて優雅にズボ釣り中。「どうでっか?」と聞くと同時にクーラーバックを開けて見る。「この "メイチ" 大きいやろ。こんなん初めて釣ったわ」とダンナ。先週の38cmと同じくらいの "大メイチ"。型は劣るが、あと数匹入釣って いる。ノンビリしてはいられないと仕掛けをセットして、高場から竿を出す。ダンナのお土産を増やそうと試みるが時間切れ。1時になりダンナは帰っていった。低場に移動し、打ち返しているとコツンとアタリ。小さいながら "メイチ"。その後もポツリポツリと同サイズが釣れて来る。合間に "イトフエフキ" "ギンユゴイ" "ベラ" "ヘダイ" などが竿を曲げ退屈しない。小さかった2匹はリリースしたが "メイチ" のサイズも33cmまで徐々にアップ。「これで、40cmクラスが来たら大満足や」と打ち返していると、ガツンとアタリ。引きもこれまでと比べ物にならない。「オッシャ!来たで来たで」と慎重にやり取り。浮いてきたのはきれいなピンク色。???メイチもピンクっぽいのはいるのだが鮮やか過ぎる。ポッカリ海面に横たわったのは "真鯛" 40cmだった。ガッカリなような嬉しいような変な気分。で本日終了。

  お迎え船の船長にサイン。"カガリ" ではNKB氏が50cmの "グレ" を釣り上げていた。オメデトウサン。「今年は、"メイチ" の型がええのう。これから楽しみやで」と船長。「今年は、もうチョッと頑張るわ」と宣言して、梶賀を後にした。

2013年7月14日(日)
  台風6号が、台湾方面に向かい何とか釣りが出来そうな3連休の週末。土曜はまだ無理かな?と思いながら誠丸にお伺い電話。「明日はまだ波落ちんやろなあ。日曜日の方がええやろか」と聞くと「そやな、そのほうがええ思うで」と船長。「ほんじゃ、明日また電話するわ」ということに。土曜の夕方お約束通り電話をすると「波はまだ高いけど、船は出るよ。マッチャンと一緒か?」と船長。「マッチャン東京ですやん」と言うと「帰ってくるて電話あったで」とのこと。とりあえず予約を入れて、待っていると携帯に着信。「実は帰ってきてるんで、明日ご一緒させていただきなす」とマッチャン。いつも通り朝7時に迎えにいくこととした。

  翌日の日曜日、5時に起きだし6時に1190号出撃。7時にマッチャン宅にお迎え。「何やかんや言うて、隔週で釣り行ってるやん」と言うと色々言い訳を並べていた。3連休中日とあって峠道も車が多い。トロトロと上北山村までドライブ。上北から先はスイスイ走り出し、11時に梶賀着。

  事務所横の駐車場は満杯のため、仮眠所横に駐車。事務所に顔を出して談笑。「思ったより波が落ちんのう」と船長。今週も "ドンビ" 周りになりそうな雰囲気にガックリ。「僕は "竜宮" でええし」と船長に告げる。出港すると船は予想通り "ドンビ" に向かう。2組 "ドンビ" 周りに降ろした後で「マッチャン行こか」と船長からお声がかかり "立石" に上礁。残り1組を "見張り下" で降ろし終え、1人残った筆者に「"竜宮" でええんか?"ナカドマル" 見にいこか」と船長。上がれれば御の字と首を縦に振る。"ナカドマル" に行くかと思いきや、「あそこ行けるか見に行こか」とまたまた足を伸ばし、"マル秘磯"※へ。何とか竿を出せそうなので、上礁。「マッチャン怒るかのー」とマイクで船長。波が有るので安全策で高場から竿を出しことにする。仕度が終わって、釣り座から撒餌をしていると、誠丸が戻ってきた。船首には満面の笑みでマッチャンが仁王立ち。「行けるて電話が掛かってきたんで、あわてて仕舞って乗ってきました」とのこと。マッチャンは低場に釣り座を取った。

  撒餌が効き始めると、"ベラ" "イトフエフキ" のアタリがあり、待望の "メイチ" も喰ってきた。25cmほどだったが今年の初物ということで感涙。続けて同サイズを追加。「今日はええ感じや」と2人で期待に胸を膨らませる。ガツン!とアタリがあり、竿が曲がる。そこそこの引きで楽しませてくれたのは "アズキマス" 40cm。続いて、マッチャンの竿が曲がる。竿の曲がり具合からするとかなりの引き。海面に姿を現したのは大きな "メイチダイ"。35cmだった。「う、羨ましい」。暫くしてアタリ。竿先が海中に引き込まれる。上がってきたのは、記録更新間違いなしの "メイチ"。「う、嬉しい」その後も、中型、小型の "メイチ" がポツポツ竿に乗ってくる。潮が上げに入ると、なぜは魚の喰いが落ちてしまい、"アカハタ" など底物がポツポツ。マッチャンも "シオ" "グレ" "アカハタ" を釣っていた。久しぶりに満足感に浸った1日だった。

  事務所にもどって、船長に "メイチ" を測ってもらうと38pだった。マッチャンも35cmを頭に4匹。大満足で梶賀を後にした。

※マル秘磯
事務所での雑談中、「この頃、ちょくちょく他渡船があの磯に上げとるんやけど、HPで磯名載せてんの?」と船長。「うん、書いてるで」「そら、あかんわ名前出したら(磯)盗られるで」ということで、確かに自分の首を絞めてる様な。もう遅きに失したとは思われるが、今回より "マル秘磯" とあいなります。


2013年7月6日(土)
  今年の梅雨はどうも空梅雨のようで、今週少し降ったが、週末からは当分雨無しの予報。暑くなるのを覚悟で、半夜釣の予約を入れた。翌朝6時に1190号出撃。上北山村を過ぎたあたりから雨がポツリポツリ。下北山村では結構な降りで、「まさか梶賀まで降り続かんやろ」と思いながらドライブ。山間部を抜けると雨は上がってしまった。11時前に梶賀着。雲はあるが、結構暑い。事務所に顔を出すと「結構、波高いで」と船長。「ダンナ何処上がってんの」と聞くと「奥でがんばってるわ」とのこと。「んじゃ、その後入るわ」で磯決定。

  出船すると、南からの波が高く "カガリ" では波柱が高く起っている。船は "ドンビ" に向かい、"地の地" に2人降ろした。次に「ヒジヤン行くで、ダンナの後入るんやろ」と船長。なるほど "ドンビの奥" にダンナ発見。"オベラの奥" だと思い込んでいたが勘違いだったようだ。急いで荷物を持って船首へ移動し、上礁。ダンナが迎えてくれた。「どうでっか?」と聞くと、「"アイゴ" と "キタマクラ" が沸いてどうもならんわ」とダンナ。クーラーを覗くと "ウミタナゴ" と "コッパグレ"。早速仕掛をセットして、磯際に入れると、ウキがシュン。"コッパグレ"。棚1尋。で3連発。ダンナが1時の撤収船で帰ってしまい、1人寂しく打ち返す。"ウミタナゴ" "カワハギ" "イサキの子" など多彩な魚種が喰ってくるが、どれも型が今一。遠投も試みるが、"キタマクラ" の齧り痕がハリスについて帰ってくる。1号の中通し錘をつけて深棚も探ってみたが不発。浅棚に戻す。"シオ(カンパチの子)" が2匹釣れた後、パッタリ喰いが止まった。ふと見ると海中になにやら黒い影。良く見ると1.5mはある、"サメ" が悠々と泳いでいる。「こりゃ、アカンわ」で本日終了。

  この日の釣果で目立ったのは、"見張り下" で "コロダイ" 66cmのみ。「まっ、こんな日もあるわ」(ほとんどこんな日ですが)と梶賀を後にした。


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