Last update April 8, 2017
   




管理人より

生まれ育った上城井を離れて、関西で暮らすようになってからもう40年以上経つ。それ以来、年に1〜2度の帰省で、関西と上城井の往復を繰り返してきた。若い頃は、とかく前ばかりを向いて生きているもので、残してきた故郷を思うことはあまりなかった。しかし、だんだん年齢を重ねてくると、よく昔のことを思い出すようになる。そのうち最も多いのが、子供の頃の故郷の思い出である。近くの山を探検して自分たちの「基地」を見つけたこと(本当はどこかの所有地なのだが)、みんなで野イチゴを摘みに行ったこと(摘んだ先から食べていたかも)、土筆(つくし)を採りに行ったこと(目をつぶると瞼に土筆が焼き付いていた)、みんなで「エイトマン」(確か新幹線より速かった)を観たことなど、思い出せばキリがない。別に、無理して思い出そうとしているのではなく、自然に思い出してしまうのだ。そろそろ(というかとっくに?)、前ばかりを向いて突進するのではなく、後ろも振り返りながら、じっくりと残りの人生を味わいながら生きていく年代なのかもしれない。





ちなみに、このサイト(URL)は、かって「製材所」のホームページだった。その製材所が名実ともに無くなった今、その後どうするかを思案していた。単純にサイトを閉鎖してしまうことも考えたが、いっそのこと、URLもこのままで、製材所があった故郷に関連するホームページにしたらどうかと思いついたのである。

かくして、故郷を遠く離れて暮らす者としての視点で、故郷である「城井の里」をテーマにしたサイトとして、生まれ変わらせることにした。ときどき帰省した折に感じたこと、思ったことなどを語ってみたり、思いっきり思い出に浸ってみたり、加速する過疎化についてぼやいてみたり、「故郷」という切り口で、ぼちぼちと更新していきたいと思う。