Last update April 5, 2017
   




築上文化って?

地元に住んでいる高校時代の同級生がよく教えてくれるのが、築上町で行われるイベントである。彼女自身コーラスをやっていることから情報に通じているらしい。「築上町文化会館コマーレ」でも「築上町観光PR大使」である冨永裕輔さんをはじめいろんなアーチストのイベントが行われているようだ。なんでもチケットはメタセの杜でも買えるようだ。

「ふーん、自分の田舎もなかなか頑張っているな」と思ったものだが、最近紹介してもらった「CHIKUJO RAP」というのがいい。前述の冨永裕輔さんの作詞・作曲で、築上町プロモーションビデオになっている。過疎化に加えて、イノシシやシカなどの動物被害などの問題もやや「自虐的」(?)に捉えたユーモラスで面白い仕上がりになっている。「さすが!築上町。これで日本全国から(いや海外からも)住民誘致!」と願いたいところだが…。ということで、まずは、実際に視聴していただくのが手っ取り早いだろう。

築上町プロモーションビデオ「CHIKUJO RAP」(YouTubeにジャンプします)

ところで、これを見て初めて、築上町の「ゆるキャラ」の存在を知った。「ううむ…」というのが感想だ。「ひこにゃん」や「くまモン」、「ふなっしー」、「せんとくん」といった有名どころと肩を並べて欲しいとは言わないが… まあ、コメントは控えておこう。ともかくも、頑張って欲しいものだ。






話は変わるが、先日、バスの待ち時間を利用して、上本庄の「天神山しだれ桜祭り」を覗きに行ってきた。残念ながら、肝心の「主役の桜」はまだ蕾の状態で、「せっかく来てくれた皆さんに申し訳ない」と司会者がしきりに謝っていたが、まあ相手は桜である。主催者にはどうすることもできない(神通力でもない限り)。もちろん、桜じゃなくても、自然の植物であれば、「梅」だろうが「銀杏」だろうが同じなのであるが、特に、桜は咲いている期間が短い。桜のほうも、人間が勝手に企画した「祭り」などにいちいち合わせていられないのである。ましてや、「お祭やって欲しい!」と自分からお願いしたわけでもない。こう言ってしまえば、元も子もないが、全国津々浦々「桜祭り」は数あれど、悩みはみな共通である。こればかりは「ギャンブル」のようなものだと諦めるしかない。ちなみに、ネットを検索していたら、満開のときの映像があったのでリンクを貼っておく。

天神山しだれ桜祭り(YouTubeにジャンプします)

さて、「築上文化」というフレーズが先に挙げた「CHIKUJO RAP」でも出てくるのだが、この「天神山しだれ桜祭り」の出し物の1つが「フラダンス」なのである。「これぞ、築上文化なのか!」という感じであるが、実は以前から気になっていた。「桜の下でフラダンス」とはどういう主旨の企画だろうと考えてしまうのだ。「桜の下で尺八や琴の演奏」はわかるし、「桜の下で野点」もわかる。しかし、「桜とフラダンス」という組み合わせが「ミステリー」なのである。決していいとか悪いとか言っているわけではない。単純な疑問なのだ。もちろん、どういういきさつでこの「フラダンス」が行われるようになったかは知らない。たまたま、「他に出し物ないかな?」、「実は私の知り合いでフラダンスをやっている人が…」ということになったのか不明であるが、どことなくミスマッチを感じるのは私だけか。それとも、そのミスマッチを狙っているのか…。いずれにしても、3月や4月上旬はまだ寒い。そんな寒空の下で(しかもこれまで小雨の降る寒い日もあったはずだ)、「もろ肌脱いだドレスでフラダンスとは…」というのがどうも引っかかっていたのである。

かくして、思いがけずも、この桜祭りに行ってみる機会ができたわけだ。しかも、ちょうど着いた頃には、問題の(?)「フラダンス」が始まろうとしていた。出演者の麗しのダンサーたちも、さすがに本番まではダウンコートなんかを羽織って待機している(やっぱりそうだろうなと納得)。しかし、いざダンスが始まってみると、お見事!そんな寒さも感じさせず、笑顔を浮かべながら優雅な踊りで観衆を(悩殺とまでは行かないが)楽しませてくれた。なかには、ちょっと練習不足だったのか、全員動きが合ってないねというところもあったが、それも愛嬌で「よし!」としよう。何しろ、過疎化解消をめざした村おこしなのだ。これからも末永く、続けて欲しいものだ。