Fringe
意味の解説
【名詞】縁飾り、垂れ下がった糸や紐を使った縁飾り(あるいはそれに類似するもの)。境界、限界、郊外。周辺、縁、二次的な部分。過激な考え方や思想を持つグループや政党のメンバー。光の回折や干渉による光や暗闇の帯域。フリンジベネフィット(企業が社員に払う本給以外の付加的給与)。前髪。
【形容詞】(形容詞的に用いて)正式・正統ではない、異端の、過激な、革新的な。
【動詞】縁飾りをつける、縁飾りの役割をする。外べりをする、外側を囲む。
【語源】ラテン語の fimbriae 「糸、縁飾り」から派生した古フランス語の frenge 「繊維、糸、縁飾り」から14世紀に移入。動詞の意味が加わったのは15世紀後半。「外べり、縁」などの比ゆ的な意味が生まれたのは19世紀になってから。フリンジベネフィットの意味は1950年代に登場。
【メモ】英和辞書に書かれている意味を表面的に捉えるのではなく、英英辞書を利用して本質的な意味をつかむようにしましょう。
「糸、縁飾り」の意味から比ゆ的に「周辺、外べり」の意味にも使われるようになったようです。「周辺」は「中心的なもの」と対比的な意味となるため、「二次的、正統でない」という意味につながります。「過激なグループ」という意味にも見られるように「普通でない、異常な、限界を超えた」といった雰囲気を感じさせる語です。
また、「前髪」の意味は、「糸や紐を垂らした縁飾り」に似ていることから生まれた意味だと推測できます。
以下のような熟語でもよく使われます。
fringe benefit: フリンジベネフィット(企業が社員に払う本給以外の付加的給与)。
fringe area: 受信不良地域(弱い電波や不安定な信号により満足な受信ができない地域)。
fringe dweller:フリンジドゥエラー(オーストラリアの町の郊外に野宿する疎外されたアボリジニ住民)。
fringe theatre:フリンジシアター(ロンドンなどにある主流でない、小規模の劇団)。
fringe science:境界科学(以前は主流だったが後の研究によって、主流ではなくなった考え方やあまりにも奇想天外すぎて支持されない斬新な考え方など)。
【同義語】
【名詞】 border, edging, edge, binding, trimming, hem, frill, tassel, flounce, edge, limits, border, margin, march, marches, outskirts, perimeter, periphery, borderline
【形容詞】 unofficial, alternative, radical, innovative, avant-garde, unconventional, unorthodox
【動詞】 border, edge, surround, bound, skirt, trim, enclose, flank
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例文
※例文の日本語訳は、単語の用法をわかりやすく説明するため便宜上につけたもので、自然な日本語表現ではない場合があります。
She bought a red coat with a fringe of black fur at the bottom and sleeve hems.
彼女は縁と袖口に黒い毛皮の縁飾りのついた赤いコートを買った。
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This is a rare animal with a fringe of white hair around the neck.
これは、首のまわりに白い毛の縁飾りを持つ珍しい動物である。
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I had my hair cut but don't like my fringe, which is too short.
髪を切ってもらったが前髪が短すぎで好きじゃない。
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The princess was wearing a gorgeous white dress fringed with elaborate lacework.
王女は念入りなレースの縁取りが施された豪華な白いドレスを着ていた。
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In ancient time, people used to live in the fringe of this mountain.
古代、その山の周辺には人々が住んでいた。
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They fringed their land with ceder trees.
彼らは杉の木で自分たちの土地の周囲を囲んだ。
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It is nice to live in a rural-urban fringe, where convenience and nature are merged.
便利さと自然の融合した都市と田舎の境界(地域)に住むのはいいものだ。
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They are fringe people who hate the mainstream.
彼らは主流を嫌う異端児たちだ。
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The concept, once supported by the mainstream scientific community, has now become fringe science.
かっては主流とみなされていた考え方であるが、今では境界科学となった。
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No one can leave or enter the building with guards fringing it all day long.
警備員が一日中ビルのまわりを取り囲み、誰も出入りできない。
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He said his works belonged to a fringe art world.
彼は自分の作品は異端芸術の分野に属すると言った。
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He asked if he could receive fringe benefits to compensate his low salary.
彼は、安い給料を補うため付加給与をもらえるのかと尋ねた。
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