英単語を使いこなすための戦略 (1)適当に日常会話だけで英語を使っていればいいという場合はともかく、仕事やそれ以外の場においても、英語で資料を作成したり、複雑な話題について英語で議論するなど、英語でのコミュニケーションは今後ますます増えてくるでしょう。そんなときに大事なのが、言葉の選び方です。「何となく通じればいい」という人は、適当に単語を選んで、表現に取り込んで終わりですが(それはその人の好みということで云々するわけではありません)、英語圏の人と互角に(少なくともよりそれに近いレベルで)勝負したい!という気概のある人は適当に流してしまうわけにはいきません。表現に対するこだわりが必要になってきます。 ここでは、稚拙な英語表現ではなく、きちんとした大人の英語で正確なコミュニケーションを図るためにも、いかに難しい英単語をモノにし、使いこなすかというテクニックをご紹介したいと思います。大きく3つの戦略があります。まず、第1の戦略です。 戦略 1. 英和辞典からの独立宣言日本語の情報や資料を英語で提供する(あるいはその逆もあります)場合は、翻訳作業が基本になります。そこで、欠かせないのが辞書ですが、英和辞典や和英辞典の訳語にとらわれないことが大切です。英和・和英辞典を全く使用するなということではありません。概念はわかっているが適切な日本語が見つからないという場合には、日本語表現の参考になります。しかし、英単語の意味をつかむときには、英和辞典ではなく英英辞典を使うことです。英和辞典の説明には、英英辞典の説明をそのまま日本語に翻訳していることも多々あります。しかし、英語の単語と日本との単語は1対1で対応しないため(どの言語同士でもある程度そうですが)、翻訳の段階で、すでに また、表現の初心者の方には、辞書に載っている訳語そのものに捉われてしまう傾向があります。受験勉強のときに英単語の丸暗記なんてことをした経験もあるかと思いますが、たとえば、「 英語から日本語へ翻訳する場合など、アタマのカタイ人になると、この単語が出てきたら必ず辞書に載っている訳語を当てなければ間違いだと思ってしまうかもしれません。なおかつ、前置詞 for を使うときは必ず「提供する」になり、 ですから、基本的に、英単語の意味を調べる場合は英英辞典を使うようにしたいものです。当然ですが、英英辞典の意味の説明は英語ですので、ある程度語彙力がなければ読めません。全くの初心者の方には無理だと思いますが、ある程度学習を重ねている方はぜひ、英英辞典をご使用ください。その説明文のなかにもわからない英単語が出てくることもありますが、そのときは、またその単語を英英辞典で調べればいいわけです。 ではさっそく英英辞典を購入しなければ… などとムダなお金を使う必要もありません。インターネットには無料のオンライン辞書がありますので、フルに活用することです。また、英英辞典の説明文のわからない単語を調べるという場合にも、コピペできるインターネット環境が望ましいと思います。紙ベースの辞書や電子辞書でもかまいませんが、編纂して出版に至るまで長い期間が必要ですので、その間に新しい言葉がどんどん増えていきます。その点、更新がしやすいネット環境の辞書には、新しい単語や用法がいち早く反映されるというメリットもあります。 以下、代表的なオンライン英英辞典へのリンクです。 まだまだ他にもありますので、検索して自分に一番合ったものを見つけるのもいいですね。ちなみに、辞書サイトを検索するには、 |