Brackets [ ] 角カッコ
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角カッコの役割
カッコが丸いか四角いかというだけで、どんな違いがあるのかと思われそうですが、やはり、使い分けているのはそれなりの理由があるわけです。簡単に言うと、文章を引用する場合に使われ、文章を書いた人と引用する人を区別するという意味があります。つまり、丸カッコのほうは、文章を書いた人(執筆者)が重要度の低い情報を挿入するために使いますが、角カッコは、その文章を引用する人が編集者としての立場からコメントを入れる場合などに使われます。
また、角カッコの英語名は、ここでは brackets を使っていますが、丸カッコを brackets と呼ぶ人もいるため、区別する意味で square brackets、box brackets などと呼ばれる場合もあります。
角カッコのルール
以下、角カッコを使うルールについて見てみましょう。
では、詳しく見ていくことにしましょう。
1. 他の人が書いた文章にコメントを入れる場合。
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よく英文雑誌などにもありますが、記事を書いた人の文章を編集者が目を通し、読者にとってわかりにくいと思われる箇所などに、注釈を入れる場合に使います。出版においては、執筆者と編集者がそれぞれの役割を果たしているわけです。
また、丸カッコと同様に、日本語では全角の角カッコを使い、英文では半角のものを使用します。したがって、英文の場合は、前後のカッコにそれぞれ半角スペースを入れます。
When John visited Nagano [in Japan], it was raining.
I asked [the late] Mr. Yamada his interpretation of the message.
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2. 引用において注釈を入れる場合。
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誰かが言った言葉などをカギカッコ「 」でそのまま紹介することがあります。その人が言った言葉で、注釈があったほうがわかりやすい、といった場合に角カッコを用いて挿入します。どんな文脈での発言であったとしても、その人の言った言葉自体を変えてしまうことはできないため、こういった処理をします。
“The mountain [Mt. Fuji] is the hightest among all mountains in Japan.”
“No, no, no! She [his mother] is wrong!”
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3. カッコの中にカッコを使う場合。
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これは、上のふたつの例とは違い、あくまで便宜上の使い方です。すでに丸カッコを使っていて、その中に、さらにカッコで囲んだ情報を入れる場合に区別するために使われます。ただし、その情報が数値など短いものであれば、もう一度丸カッコを使う場合もあります。
(You can change the mode by pressing the OK button. [see page 23, Chapter II, Users' Manual.])
(A longer cable (10 m) can be connected to the machine.)
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4. 引用文を省略する場合、三点リーダとともに使用。
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他の書物などの文章を引用する場合、引用箇所が長くなってしまうことがあり、三点リーダを使って、必要でない箇所を省略するという方法がとられます。このとき、三点リーダを囲む形で、引用する文を書いた人ではなく、引用する人が省略しましたという意図を伝えます。
It is the technique to focus on the subject [...] and used widely by fiction writers.
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