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Last update January 12, 2019

アメリカニズム

ハリウッド映画やアメリカのドラマなど、日本人にとって最も親しみやすいのがアメリカ英語と言えるでしょう。また、戦後のアメリカとの関係もあり、日本の英語教育も基本的にはアメリカ英語です。それが証拠に、color のスペルをイギリス式に colour などと表記したりすると「これスペルミスですね」と言う人もいたりします。私も企業向けの翻訳の仕事をしていますが、全世界に向けて「イギリス式スペル」を使うという日本企業にも出会ったことがありません。ヨーロッパの現地子会社のほうがアメリカ地域よりも多く、業績的にも優勢であっても、そこに向けて発信されるメッセージはなぜかアメリカ英語なのです。

ともあれ、その政治・経済的な影響から世界的にも存在感が大きいのがアメリカ英語です。それだけに、本家の座を奪われてしまったイギリスからみれば、(やっかみも手伝って)アメリカ英語に対する嫌悪感や敵対心が存在するのは当然のことかもしれません。「もともと英語にはこんな用法はない」とか「ヘンなアメリカ語が英語としてまかり通ってしまうのはけしからん」というわけです。



日本でも、「"全然"の後に来るのは否定文だろ?"全然大丈夫"とは何事だ!」(もう今ではすっかり市民権を得ています)とか、「"このケーキ、ヤバイかも!"って何だ?腐ってんのか!」(注:クセになるほど美味しい)など若い世代の言葉の乱れを嘆く風潮がありますが、英語に誇りを持つイギリス人にとって、そういったことが世界レベルで展開し、しかも、それがどんどん自国にも流れ込み、だんだん「英語」として市民権を得ているのですから、たまったものではありません。そもそも、「英語」は「英国」の言葉だから「英語」なのに、それにことさら「イギリス」という言葉をつけて「イギリス英語」って何だ?ということになりますね。確かに、これは「馬から落馬」と同じレベルです。

というわけで、イギリス人が眉をひそめる「アメリカニズム」と言われるアメリカ英語の傾向をみてみましょう。とは言え、ここに掲げる傾向=アメリカ英語(アメリカニズム)というわけではありません。あくまでも、誰かが言った意見をまとめているとご理解ください。その見解は個人レベルでも異なりますし、それぞれの意見が本当にアメリカだけに特有のことなのか(イギリスには見られない傾向なのか)というと疑問が残ります。

なお、例文は傾向を踏まえてこちらで作成したもので、実際に誰かが使った文章ではありません。