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Last update January 12, 2019

発音の地域差について

母音の違い

いろんな国や地域の発音に顕著な特徴が表れるのが母音の発音です。というのも、母音は、調音器官(「英語の発音」のコーナー)のうち舌の位置や唇の形(唇を丸めるか丸めないか)だけで発音される音です。歯や歯茎までを動員して摩擦音や破裂音、鼻音などの手ごたえのある子音とは異なり、本来あいまいな性質のものだと言えるでしょう。




たとえば「舌の位置が中間くらいの高さで…」などと言われても、「口の天井から何センチ」など舌の位置を測るわけにもいきませんから、「だいたいこれくらいかな」という主観的な感覚で発音しているはずです。アルファベットのルーツがアブジャ― (Abjad) という子音だけの文字だったことも、これと照らし合わせると興味深いものがあります。

発音を学ぶ側にとっても、母音の発音というのは、その微妙さゆえにむずかしいものがあります。言い換えれば、国や地域、ひいては個人によっても、微妙な違いが出てくるのは当然かもしれません。気候によっても、寒い地域であれば、冷たい空気が入ってくるのを最小限に抑えるため、できるだけ口を開けないで発音することも考えられます。

また、土着の言語や接触のあった言語による影響もあるかもしれません。どんな影響があってこのような発音になったという相関関係が成り立つかどうかは別にして、国や地域ごとに母音の顕著な特徴がみられるのは事実です。

次のページでは、Day、Price、Boat、About、Boy の単語が各国でどう発音されるかを比較してみましょう。なお、表中のカタカナ表記は参考であり、実際の発音を正確に反映しているわけではありません。