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Last update January 12, 2019

スコットランド英語とは?

つい最近、独立するか否かが世界の話題になった「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」(the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)のメンバーであるスコットランド。発音はもとより、語彙から文章表現、文法まで、同じ UK でもイギリス英語とはかなり違う特徴があります。これには、ハイランド地方で話されているケルト語の一種であるスコットランド・ゲール語 (Scottish Gaelic) やローランド地方で話されている古い英語をルーツとするスコットランド語 (Scots language) の影響を受けているという背景があるからで、逆にそれがスコットランド英語のおもしろさとも言えるでしょう。




スコットランド英語のルーツは17世紀までさかのぼります。厳密には、それ以前の7世紀頃に、すでに古英語がもたらされているのですが、それはそのままスコットランド語として発展していきました。そして、17世紀になって、その古英語を起源とするスコットランド語を話していた人々がイングランドとの国境である北イングランドの英語と接したのが、現在のスコットランド英語の始まりであるということになります。それ以後、スペルに合わせて発音が変化したり、スコットランド語からの語彙の借用、あるいは、修正を試みるあまり、勘違いなどによる過剰修正をしてしまうハイパーコレクション (hypercorrection) というプロセスを経て現在のスコットランド英語が確立しました。

スコットランド英語には、地域や話者によるバリエーションがありますが、ここでは、教育を受けた都市部の中流階級の話す標準スコットランド英語 (SSE: Standard Scottish English) を「スコットランド英語」と定義しています。発音の特徴としては、独特な「r」の発音で bird が「ビルド」になったり、herd が「ヘルド」に聞こえたりしますが、使っている語彙も独特で、yes の代わりに ayesmall を意味する wee、若い男性に対する laddie (女性には lassie) という呼びかけなどさまざまな特徴がありますが、現地に行かない限り、日本人にとってはなかなか接する機会がないのも事実です。

また、スコットランド英語の発音は、他の英語圏と比べて母音の数が少ないのも特徴です。スペル「r」の音は舌を歯茎にたたくようにして出す音や巻き舌に近くなります。また、facetake などの発音が「フェース」、「テーク」に近くなります。実際のの発音については、スコットランド英語の発音をご覧ください。

ちなみに、スペース・フィクションの金字塔『スタートレック (Star Trek) 』オリジナルシリーズに登場するエンジニア、スコッティことモンゴメリー・スコット (Montgomery Scott) もスコットランド人です。なんでもスコットランド人には優秀なエンジニアが多いということから、スコットランド人という設定になったようです。俳優のジェイムズ・ドーアン (James Doohan) さんはカナダ人ですが、スコットランド北東部のアバディーン (Aberdeen) のアクセントをベースに役作りをされたそうです。ご参考までに、そのスコッティのセリフの音声が下記のサイトで紹介されています。本物のスコットランド英語とはやや異なるかもしれませんが、その雰囲気をつかむことができます。

http://www.soundboard.com/sb/scotty_star_trek_mr_scott


参考

ここはひとつスコットランド人っぽくしゃべってみたいという方は、下記のサイトをチェックしてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=mALkCGVA2BU
https://www.wikihow.com/Talk-With-a-Scottish-Accent