Last update January 5, 2025

オーストラリア英語

使ってる語彙が違う!

オーストラリア英語には、イギリス英語やアイルランド英語の影響もありますが、先住民のアボリジニの言葉の借用による独自の語彙も多く含まれています。たとえば、今ではすっかりお馴染みの kangaroo 「カンガルー」もその一例です。ちなみに、この語源に関しては、オーストラリアにやってきたキャプテン・クックが「あの動物は何だ?」と尋ねたときに、先住民が彼らの言葉で「カンガルー(知らない)」と答えたのが、そのままその動物の名前になったという伝説があります。面白いのですが、残念ながらこれには根拠がないようです。



以下、オーストラリア英語ならではの語彙の例をいくつか挙げてみましょう。

単語 意味 備考
boomerang ブーメラン アボリジニの言葉が語源
the bush ブッシュ、田舎 人家のほとんどない草木が生い茂った地域。大都会から離れた田舎という意味でも使う
hard yakka 骨折り仕事 「仕事」を意味するアボリジニの言葉 yaga が語源
jackaroo; jackeroo 農夫見習い 羊や牛などの牧畜に従事している(見習いとして働いている)若い男性。女性形は jillaroo
kangaroo カンガルー アボリジニの言葉 gangurru が語源
koala コアラ アボリジニの言葉 gula が語源
mate 友だち、仲間 コックニーなどイギリス英語の方言でも同じ意味で使われるが、本来は「配偶者」の意味
outback 僻地 都市部から離れた広大で乾燥した地域のことで、the bush の反対語。ニュージーランドでも使用
paddock (フェンスで囲まれた)畑、牧草地 イングランドでは家畜のための小さな囲いを指す
sheila (俗語)女性 アイルランドの女性名 Síle が語源
thongs サンダル 草履のようなサンダルのこと。アメリカやイギリスでは flip-flops
yobo; yobbo; yob ワル、ゴロツキ 大声で騒ぎたて、人に迷惑をかける行いの悪い者。酒浸りでなりふり構わない者。一昔前は、後ろの髪だけを伸ばした髪型がトレードマーク