日本語でもある言葉の遊び。「風呂屋の桶」とか「銭湯」とか言うと「ゆ(湯)ーばっかり」、最近では「目が点」、ゴロ合わせだけを楽しむ「おはよーぐると」「ラッキーしまうま」などなど。もちろん英語にも同様のものがあり、なかでもそれをリードしているのがコックニー・(ライミング)・スラングと言っても過言ではないでしょう。例えば、どこの国でも「コワイ存在」の「奥さん」。日本でもうちの「カミさん」というのは「お上」から来ているという説もあります。これがコックニー・スラングだと ちなみになぜこのようなスラングが生まれたのか、ということですが、このような説があります。 「通説としては、労働階級にアイルランド人が大量に入り込んできたので、自分たちだけの間で通用する言葉を作ったということになっている。18世紀から19世紀にかけて入ってきたアイルランド人をコックニーは「アイリッシュ・パディーズ」 また、そのユーモアのセンスたるやいかなるものかというと、 「第二次大戦中は、(コックニーは)まだイースト・エンドに集中して住んでいて、一様に貧乏暮らしをしていた。そこで、ヒトラーはイースト・エンドを徹底的に攻撃すれば、労働階級が反乱を起こすだろうという短絡な計算をして、あのロンドン大空襲を行ったわけだが、焼け出されたコックニーたちは逆境になると結束と底力を本能的に出すジョンブル魂を発揮して耐え忍んだのである。そこで、生来のユーモア・センス (…略)コックニーは焼け出されると、その焼け跡に立て札を立てたそうだ。「ノック不要、ずっと奥へ―」 いかがですか?なかなかのもんですね。自分たちの「不幸」をも「不幸」と思わず(?)笑い飛ばしてしまおうという気質、すごいものがありますね。ちなみに、オーストラリアのスラングにもコックニー・スラングと同じ表現がたくさんあります。これはオーストラリアに移民した人たちのなかにコックニーの人たちが大勢いたという事実をみてもうなずけるものがあります。 それでは、まさに「なるほど」とうならせるような、クリエイティブな表現を見てみましょう。内容は下記のサイトからご協力いただきました。 参考サイト コックニーのスラング |