秘伝「巻き舌の出し方」
「あ・るる」の法則
大げさなタイトルになってしまいましたが、「秘伝」というほどたいしたものではありません。単なる受け売りです。何を隠そう、その昔学生時代、スペイン語を習い始めたころ、筆者もこの「巻き舌」ができなかったのです。さすがに、大阪は河内出身のクラスメートなどは難なくこなす「ラ行巻き舌」。スペイン語をやるからには、ぜひ自分もマスターしたい!そんな思いを捨てきれない筆者に、ある日、「わたしも巻き舌ができなかった」というクラスメートが、「こうしたらできるようになった」と教えてくれたのがこれ。
「で、どうしたらできるようになったん?」と聞く筆者に、その友人は、
とのこと。
そうか、「あるる」か。そういえば、ビゼーとかいう人が作曲した「アルルの女」(関係ない)っていうのもあったな、などということで即実践。2、3日も練習していると、「お、舌が巻いてきたぞ」というわけで、見事できるようになったというわけです。やっぱりなんだかうれしかったですね。
練習のしかた
なんてことで、大上段に構える必要もないのですが、以下、練習方法です。英語もそうですが、外国語を話すときに「腹式呼吸」は必須です。口先だけで話せる日本語とは異なり、外国語には「息」がたくさん必要です。
「あ」はできるだけ口を大きく開けて、一気に「るる」を発音します。「るる」の部分は心もち「あ」よりも速く発音、「る」と「る」の間隔を短くするようなつもりで、「あ・るる」と発音するのがポイント。「あーるーる」などと悠長に発音していては、いつまでたってもできるようになりません。
「あ・るる」を繰り返しているうちに、運がよければ舌が巻いてくることでしょう。次の段階として、「あ」の音を外して、「るる」だけで巻き舌ができるように練習しましょう。自転車の練習でいえば、補助車輪を外して乗ってみるというのと同じです。
以上です。
この方法をやっても「できない」という人は、残念ですが、いつまでも「巻き舌」にこだわる必要もないでしょう。できなくても通じますし、逆に、「巻き舌」はできるんですけど、肝心のスペイン語はさっぱりしゃべれませんというのでは、意味がありません。それよりも、語彙を増やすとか、いろんな表現を身に付けるといった方向に切り替えたほうがよいでしょう。
それでは、みなさん、