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2007年12月29日(土)![]() 翌朝目覚めて耳をすますとザワワワーは相変わらず。湾内決定。仕度をして事務所に顔を出す。K−Bros&Friendとお久しぶりのO氏。この日の客は5人だけ、「こんな日によう来るな」とお互いに呆れ顔。出港すると船は当然のように湾奥に向かう“。“コムケ”の前で「Kさん行こか」と船長。“コムケの正面”に3人を降ろしたあと「“奥”行こか」と声がかかり上礁。「“チヌ”でも狙うか」と1.5号の竿を伸ばす。ハリスは2.5号が品切れで、3号とした。3尋の棚から探りはじめる。最初にウキを沈めたのは“ベラ”続いて“ベラ”しばらくして“メバル”となかなか“チヌ”にはたどり着かない。その後、アタリが遠のき、「やっぱり、湾奥は期待薄やな」と思っているところへ弁当船。K弟氏が船首から弁当を渡してくれた。「どうですか?」と弟氏。「さっぱりや」と答えると「向こうは50cm釣れましたよ」の言葉に思わず「うそ!?」「兄貴も47くらいの釣りましたよ」と言って去って行った。 一気に目が覚めやる気モードに突入。もう少し潮通しの良いところは無いかとキョロキョロ。左手の離れ岩はまだ波がかぶっているので、左の磯伝いに偵察部隊(当然筆者のこと)を派遣。K−Brosの釣り座が見えるところまで行くと、うってつけの釣り座が見つかり、移動することにした。斜めに傾いた足場に波が這い上がってくるが、濡れていないところで竿を出す。何度も打ち返すうちにウキがズルッと海面に引き込まれた。腕が勝手に反応して合わせをいれる。竿が伸されそうな強引。45cm確定の引きに心臓バクバク。が、引きがちょっと違うような?2回3回の突込みが無い。浮いてきた魚の色は、赤い。額にコブ。「アチャー!“カンダイ”やー」。タモで掬って即リリース。その後は、アタリ無く撤収時刻となった。 港に帰って、写真撮影。確かに50cmありました。他にも“アズキマス”“チヌ”も釣れており、この日の“コムケ”は、紛れも無く1級磯だった。O氏は“平石”でボウズ。「“コムケ”でも50cm上がるんや」と船長にいうと「ここはどこでも50cmはおるよ」ときた。「ほんじゃ良いお年を」と挨拶して帰路についた。 |
2007年12月1日(土)![]() 10人ほどの客を乗せてともかく出船。ウネリがかなり入っていて沖磯は絶望。最初に“マルイシの表”に3人。“マルイシの先端”に2人降ろして、一気に湾奥に向かう。“オボレ”に4人降ろし、“コムケ”に向かったところでお声が掛かる。“コムケ”の“オボレ”よりに上礁。足場は良いが釣り座の真ん中から定置網のロープが出ていて沖に向かって一直線に伸びている。「でかいの掛かってロープに走られたらどないしょ」(まず喰ってこない)などと思いながら、実釣開始。そこへ、他渡船が左右両方に磯渡ししていった。これで探れるのは正面だけに限定されてしまった。付け餌が盗られる中、ポツポツ20cmほどの“コッパグレ”が喰ってくる。餌盗りは“キタマクラ”のようでハリスが齧られている。左のサラシに仕掛けを入れたいが、左の客がウキを浮かべている。そんなところへ携帯電話のコール。「どうや?」と船長。「アカンなー。小さいワ」と答えると「替わるか?用意しといて」と電話を切った。竿を畳んで船を待つ。 船に乗り込み弁当配りを手伝う。どこも満足な釣果は上がっていない様子。「“マンジュウ”行くか?」と船長。「あいよ」と船首に移動。「一応、荷掛け持ってくか?」ということで、チャラン棒を持って飛び降りた。“マンジュウ”はその名の通り丸くなだらかな離れ小島で、この日は全体が濡れていた。「こりゃ、波が被ってくるんちゃう?」と思いながら、チャラン棒を岩の割れ目に差し込み荷物を引っ掛け、竿を伸ばし始めた。そこへ、ヨタ波がドーンと来てバッカンを流されかけた。なんとか岩の出っ張りに引っ掛って事なきを得た。人が流されることは無いと思うが、いつ大波が来るかと気にしながら釣をするのは気乗りがしない。まだ近くにいた船長に電話を入れ、再度磯替えを依頼した。 次に降り立った磯は、“ドンビ”の裏にある“タテイシ”。今シーズン何度か乗っているが“コッパ”が沸いて釣りになっていない。少しは大きくなっているかと思ったが、相変わらず10〜20cmが撒餌に群がりこの日も撃沈。 港に帰って釣果を聞くと、なんとか釣になったのは、“マルイシの正面”の一組だけ。“マルイシの先端”組は、波を1っ発喰らって道具を流され、自身は岩にしがみついたそうな。船を呼んで、道具はほとんど回収できたそうだが、タモ網は沈んでしまったとのこと。早く北西風が吹いて、水温を下げ、ウネリを消してくれんやろか。 |
2007年11月23日(金)![]() 6時過ぎ薄暗いうちに出船。磯に近づくにつれ明るくなっていく。“カガリ”から降ろし始める。全員降ろし終わって、「どこ行く?“マルイシの裏”か・・・“ドンビの島”でもええし」と聞いてきた。しばらく考え「“ドンビの島”しよか」と回答。湾を横切り“島”に上礁。「今日は、下で沖向き遠投の方がええやろ」と言い残して船は去って行った。波も穏やかで潮も引いているので、船長のお言葉通り船着で竿を出すことにした。右の隠れ根から出ているサラシの先に仕掛けを入れる。数投するうち撒餌を入れるとバチャバチャしだした。よく見ると“コッパグレ”(というより“ミニグレ”)が我先に撒餌に群がってくる。沖には“キタマクラ”が控えていて、ハリスが齧られる。しばらく、仕掛けを換えながら探ってみたが埒が明かないので、上の釣り座に移動。ここでも“ミニグレ”の猛攻に合いギブアップ。上げ潮に変わってまた下に降りて竿を出してみた。しかし、サイズは変わらず、そのまま終了。 この日、“イシダイ”は56cmが上がっていたが、上物は36cmが最大だった。どうも、お魚には勤労感謝の気持ちが無いようだ。 |
2007年11月17日(土)![]() 船に乗り込み、「“キタマクラ”だらけや」と告げる。弁当配りを手伝いながら磯をみまわすと“オベラの高場”が空いている。「“高場”行ける?低い方」と聞くと「よっしゃ」と“三角”よりの低い釣り座に着けてくれ、上礁。仕掛けをセットし直し、釣り再開。すぐに磯際で27cmの“グレ”が喰って来た。磯替え正解のようだ。同サイズがポツポツ喰ってくるが、そのうちここでも“キタマクラ”の悪戯が始まった。餌を盗られ、鈎を盗られ、たまに“コッパ”という時間帯が続く。遠く近く・浅く深くいろいろ探ってみたがサイズアップしない。12時を回って、もう一度基本仕掛けからやり直してみる。軽い浅棚仕掛けで左の磯際に投入。撒餌は右から左に向いて出るサラシに入れる。これがビンゴ!ウキを引っ手繰るように31cmの“尾長グレ”が喰って来た。サイズはともかく、綺麗な魚体に思わず見とれてしまう。しばらくして同サイズを追加。これも綺麗な“尾長”だった。さらに「サイズアップを」と釈迦利器に仕掛けを打ち返したが、逆にサイズダウン。時間切れとなってしまった。 我が家では、30cm前後の“グレ”をキープしたときは味噌付けすることが多い。1〜2日冷蔵庫で寝かせると、身が飴色に染まり、焼くと香ばしい香りが広がる。奥様にも好評のオススメ料理である。一度お試しあれ。 |
2007年11月10日(土)![]() この日の客は、他に2人組が2組。計5人が乗船。「どこまで行けるか、出て見んと判らんデ」と船長。雨がシトシト降る中、出船。港を出るとやはりウネリが高く、どの船も湾内に向かう。誠丸も全速で奥へ奥へ。“コムケ”に一番乗りで磯渡し開始。2週前と同じ釣座に上礁。のんびり“チヌ”狙いの仕掛けをセットし、第1投。反応無し。しばらく打ち返していると付け餌を盗られる様になった。最初に竿を曲げてくれたのは“ベラ”。次に“グレ”といっても“コッパ”。“マアジ”が喰ってきて回ってきたかと期待したが単発に終わる。その後、空鈎・“コッパ”“ベラ”が延々と続く。弁当船がきて、一休みした後、前方の出っ張りに移動してみたが、サイズアップしない。11時の見回りで「あかんわ」と告げると「他見に行って見よか」ということで、チャチャッと道具を片付けて船に飛び乗った。「まだ、ウネリは治まってないけど、潮が下げてる分(波が)被らんようになってるワ」と船長。“エビレ”か“マルイシの裏”ということで、“マルイシ”をチョイス。「荷物は高いとこに上げてよ」と船長。あらためて道具をセットし、撒餌を入れる。ウネリはさすがに大きく、いつもはベタベタの湾奥まで時折サラシで白くなっている。数投目でアタリがあったがやはり“コッパ”。しばらくして少し引きの強い魚が掛かった。“イトフエフキダイ”30cm。面白くなってきた。波間にウキがスウッと入った。合わせるとガツンと乗る。下に向かって突っ込む引きは申し分ない。けど、ちょっと違う。カンカンと竿をたたく。40cmほどの“バリ(アイゴ)”が「文句あるか」という顔で上がってきた。鈎をプライヤーで外し、タモをひっくり返して海中へボチャン。その後は、“コッパ”がポツポツでこの日は終了。 帰り道。紅葉が徐々に濃くなりつつある山道を抜け、奈良盆地に入ったところで、我が愛車のODOメーターが200,000kmを突破した。「明日、掃除したるわ」とステアリングをトントンと指先ではじき、祝福した。 |
2007年11月3日(土)![]() 誠丸が“大ナベ”に渡すことはめったに無く、かなり前に1度乗ったきりである。真ん中の船着と“小ナベ”側の高場が主なポイント。まずは、船着から竿を出す。錘負荷0のウキをセットし、ハリスには何も付けない軽い仕掛けで様子伺い。仕掛けがなじんでウキがシモリぎみになったところで、加速をつけて沈んでいく。「ウオ!1投目からアタリかい」と合わせを入れるとそこその引き。が、浮かせてみると色が違う。“イスズミ”35cmだった。2投目もアタリ。先程よりも強く上品な引き。「“グレ”っぽい」と思ったら、ウキが見えたところで鈎外れ。ガックリ。しばらくすると“タカベ”の姿が見え出し、沖には“キタマクラ”という近頃の餌盗りパターンになってしまった。ただ、“タカベ”君たちの食欲はさほどではないようで、もっぱら“キタマクラ”のカジカジした形跡が鈎に残されている。ダンナにもらった“ホンダワラ”で“イガミ”を狙ってみたが、今日は不発。 弁当船がはこんできた作りたてでまだ温かい弁当を高場に持って行き、景色を眺めながらいただく。相変わらずうまい。食べ終わって、そのまま“大ナベ”のポイントを観察してみる。“ウラベ”よりの左の高場で小魚が群れており、青物でもいるのか、ときおり何かから逃げ惑っている。潮にも変化があり面白そうなので、釣り座を移動。撒餌をして海中を覗き込むと底の方で青白い影がゆらゆら。「“グレ”?ま、釣ってみたら判るわ」と仕掛けを入れる。確かに“グレ”が喰っては来るが、どれも25cmほどの“コッパ”。他にも“カワハギ”“ウミタナゴ”といろいろな魚種が掛かってくる。正午を過ぎて終盤戦に突入。ここで、ウキがスパッと入り、合わせるとすばらしいスピードで下に向かって突っ込んでいく。「来た!」と思ったが、引きが変。絞めこんだと思ったら今度は横走り。浮いてくると銀色に光る「“イスズミ”?」と気が抜けてしまった。海面まで浮かすと鰭が青い「?」じっくり見ると35cmほどの“シマアジ”だった。抜こうかタマで掬おうかを迷いながら、魚を良く見ると、鈎掛かりが唇1枚。掬うことにして、タモ網を構え海中に差し込む。もう抵抗する体力は残っていないように見えた“シマアジ”君、ここで猛反撃に出た。顔を振り自らの唇を引きちぎってタモから逃れるという決死の脱出劇。鈎が外れたのを確認するかのように海面でヒラをうち、冷笑の一瞥をくれて(そう見えた)ゆっくり海中に消えていった。空振りしたタモをノソノソたたみ、悔しさを噛締める。その後は“コッパ”がポツポツでタイムアップ。 港に戻って恵比須顔のS夫妻が「見て見て」とクーラーをご開帳。50cm近いのを頭に“イガミ”が数匹納まっていた。“ドンビ”は“ホンダワラ”が威力を発揮したとのこと。事務所に戻るとワイワイガヤガヤ。何かと覗くと、TKちゃんが68cm(5.5kg)のイシダイを手にニッカニカ。自己記録更新だそうで、おめでとさんです。さてこうなるとK−Bros.はどう出るか、当分、底物戦線から目が離せない。 |
2007年10月27日(土)![]() 船長に起こされ、眠い目をこすりながら顔を洗い、外を見てみると雨がシトシト。仕度をして事務所へ。さすがに客は少なくK−Bros.兄とS夫妻のダンナだけ。この日は二人とも単独釣行とのこと。港に係留されている“誠丸”が、いつに無く揺れている。「やっぱ、ウネリ入ってるみたいやね」とアニキ。「“オボレ”も危ないからやめとこて言うてたよ」とダンナ。となると残っているのは“コムケ”だけ。そこへ船長がやってきて「一応10時目処やと思といて。12時まで出来たら御の字や。台風の荒れはひどなるんはすぐやから、いつでも撤収できるようにしといてや」と言って舫いを外す。 出船して港を出ると、いつもより波長の長いウネリが入ってきているが、さほど高さは無い。一直線に湾奥の“コムケ”に向かい、アニキとダンナを降ろす。その奥に回りこんだところに上礁した。かなり湾奥ではあるが、そこそこサラシが出ていて荒磯の雰囲気。1.5号の竿を選んで仕掛けをセット。“グレ”は半ば諦め、“チヌ”狙いである。撒餌をして仕掛けを投入するが最初のうちは刺餌がそのまま残ってくる。棚を少しづつ深く探っていくとウキに反応が出て、まずは“ベラ”が遊んでくれた。しばらくすると25cmほどの“グレ”がポツポツ喰ってくるようになったが、サイズはなかなかアップしない。弁当船が来て、乗船していたアニキが「どうですか?」と聞いてきたが「小さいわ」と回答。弁当を受け取り、そのままお食事タイム。お腹が満ちたところで、後半戦開始。 相変わらず“コッパ”がポツポツ喰ってくる。めげずに打ち返しているうちに、ちょっとましな引きで30cmジャスト。なんとかボウズ脱出。時折、“青物”が小魚を追って海面をざわつかせている。「何ぢゃ」と棚を浅くして狙ってみるがノーバイト。小魚が飛び跳ねるたびに狙っていると、掛っちゃったもんね。正体は“ソウダガツオ”。右へ左へ走り回るのを楽しんでタモ入れ一発。40cmほどだった。この頃から、北西の風が強くなり、大きくなるはずだったウネリが、逆に治まってきた。結局、その後の釣果は“コッパ”だけで2時まで完走した。 帰りの船から眺めると湾内は穏やか。“ナカドマル”あたりなら上がれそうだった。アニキの底物仕掛けに惜しいアタリがあったそうだがボウズ。ダンナも“コッパ”と戯れた1日だったとのこと。ボウズ覚悟の釣行だったので、まあラッキーちゅうことにしとこ。 |
2007年10月18日(木)![]() 翌日は、5時半起床で6時過ぎに出発した。今津でR161からR303に左折し303釣具店に立ち寄り、撒餌・刺餌・集魚剤を買い込んだ。食糧や飲み物をコンビニで調達し、朝昼兼用の食事をしたりで時間をつぶし、10時半頃、西小川に到着。仕度をして港に降りたが船が見当たらない。しばらく待っていると、村上渡船が戻ってきた。 船に乗り込み船長に「こんちわ」と挨拶。「波、高いの」と聞くと「高いのー。行けるとこ限られるで」といいながら湾を出た。外海はかなりのウネリがあり、風も吹いている。「“エボシ”行こか」と船長。“エボシ”は“ボラ礁”の地方にある足場が悪い小島である。まず、渡礁に一苦労。斜めになった岩のどこに取り付けば良いのやら。船首を押し付けてくれたところをなんとか這い上がり、無事上礁。降りてみると足場は悪く狭い。しかも、左手にある溝を後ろから波が抜けてくる。「上に登ったら平地があるしそこからやりや」といって船長は去って行った。溝を渡って45度の崖を2mほどロッククライミングすると、1m四方の平地があった。荷物を置くと身動きできないがここで竿を出すことにした。撒餌をすると15cm前後の魚がワッと集まってくる。グレーっぽいのと縞々がいる。撒餌が落ちたところを目指して右往左往。食い尽くすと潜って消える。正体はすぐに知れた。グレーっぽいのは“コッパグレ”縞々は“サンバソウ(イシダイの子)”。棚は6から8尋と深くとってはいるのだが“マダイ”は喰わず、この2種の入れ食いが最後まで続いた。 帰りの船で“沖の石”で竿を出していた釣師と話をしたが、大差無い状況の様子。「ほんじゃ、また来るわ」と船長に挨拶して西小川を後にした。 |
2007年10月13日(土)![]() 船着で仕度をしていると、他渡船が“マルイシ向かい”に一人、降ろしていった。そちらのポイントに期待していただけに大ショック。一気にテンションが下がってしまった。とはいえ、ここで頑張るしかないのでともかく竿を出す。撒餌をすると、海中を影が走る。もう一度撒くとザザッと寄って来る。目を凝らして見ると青くてピカピカの背中がうようよ泳ぎ回っている。“タカベ”がビッシリ。またまたテンションが下がる。磯際に撒餌を打ち、少し沖に仕掛けを入れるが、着水音にワット群がり、釣にならない。大遠投すると、仕掛けがなじむまで付け餌は持つようで、“マアジ”30cmが2匹続けて喰ってきた。しかしそれも長くは続かず、“キタマクラ”“タカベ”のオンパレードになるまでさして時間はかからなかった。“ドンビ”方向に遠投すると、“コッパグレ”が顔を見せたが、しばらく続けるとまた“タカベ”が進出してきてポイントは潰されてしまう。これではどうしようもないと、秘密兵器[H]を取り出し試してみたが、こちらは何時までたってもかじられもせず反応無し。弁当船での磯替えを決意し、船が港を出たのを見て、道具を仕舞った。 船に乗り込み「“タカベ”が強烈や」と告げる。弁当配りを手伝いながら釣況を尋ねていく。“カガリ”のO氏は「ついさっき30cmくらいが1匹来たとこ」だそうで、“コナベ”のS夫妻は、「“タカベ”が多いけど“ツバス”がきたのでここでガンバル」とのこと。ここで周りを見渡すとなぜか“オベラの高場”が空いている。「“高場”空いてるやん」と船長に告げ渡してもらった。 ここも御多分にもれず“タカベ”の猛攻にギブアップ。[H]に期待をかけ放り込みバッカンを竿掛け代わりに置竿釣法。時々餌を確認しながら待つこと30分、ウキがジワーっと沈んでいった。思わず竿に手が伸びたが、1mほど沈むまで待って合わせを入れた。ズシッと重さが伝わってくる。あまり引きはしないが浮いてもこない。竿は根元から曲がっている。久々の重量感を味わいながらリールを強引に巻き上げる。浮いてきたのは50cm近い“イガミ(ブダイ)”。釣り座が高いので、取り込みに一苦労。写真を撮ってキープした。釣り座を右側の低場に移動。そして、また30分後、同サイズを追加。その後もポツリポツリと30cmと35cmが竿を曲げてくれた。恐るべし黒い秘密兵器[H]。 港に戻って魚をさばいてもらう。流しに“イガミ”をあけると「上等上等!」と船長。餌盗りの多い間は、[H]が必需品になりそうだ。 ※皆さんお判りと思いますが[H]の正体は、絵巻に。 |
2007年10月6日(土)![]() 高槻からR171を北上しR9を右折、京都市内を突っ切って東山を越え、山科へ。無料になった湖西道路を北上。右側に琵琶湖を眺めながらのんびりドライブを楽しんだ。今津まで約2時間ここで琵琶湖に別れを告げR303に右折。道沿いにある釣餌屋を適当に選んで餌を調達。小浜で少し迷ったが10時には西小川に到着した。のどかな漁村である。駐車場の空きスペースに車を押し込み、村上渡船を探す。普通の民家にその名を見つけて「すみません、渡船の予約した者ですが」と言うと若旦那が「はい。それじゃオヤジ呼びますんで支度して船着で待っててください」とのこと。仕度をして船着で待っていると俳優の高品格似の爺様が「今日は思ったより波が高くて沖へは行けんよ」と声をかけてきた。貸切状態で出船。湾内をユルユル進む船中、「何狙いや?」「“マダイ”と思て来たんやけど」「そらちょっときついな」などといいながら湾内を出てしまった。なるほど、2mほどのウネリが押し寄せて低い磯は被っている。「“エボシ”に行ってみよか?」ということで、向かったがすでに先客が上がっていた。そのまま南下。大きな島が2つ見えてきた。「“メカブト”の裏行くか」と船長。「尖った方が“オカブト”丸っこいのが“メカブト”」と遊覧船の案内のよう。 釣り座は絶壁の割れ目である。しがみつくように上礁し、荷物を引きずり上げ、なんとか置き場所に配置する。久々に集魚材入りの撒餌を作り、竿をセットするが、狭いので一苦労。足場も悪く狭いが、腰掛に丁度良い岩があり救われる。撒餌をすると海面が真茶色。“スズメダイ”が10m四方を覆っている。その下に“コッパグレ”もワンサカ。撒餌を撒く度、ワット集まってくる。しばらく軽い仕掛けであっちこっち探ってみたが、餌を盗られるか、“コッパ”が掛かってくるかが繰り返される。そこで、5Bのウキに換え深棚まで一気に落とす仕掛けに変更。当初の狙い通り“マダイ”狙いに切り替えた。左右が壁のため竿を後ろから振れないので、スナップを効かせて遠投する。1投する度、魚は掛かってくるが、全て“コッパ”。5時前までこんな調子。西の山に日が沈みだんだん暗くなり始めたところで、海中に変化がおきた。あれほど群れていた“スズメダイ”が消えた。いや、多少はウロウロしているが明らかに活性がおちた。真正面に遠投したウキが沈み、合わせると“コッパ”とはちょっと違う引き。(と言っても決して大きくは無い)リールを巻くとピンクの魚体が浮いてきた。一応“マダイ”25cm。“チャリコ”サイズではあるが綺麗な魚体だった。写真に撮りたかったが、スペースに余裕が無いので断念しリリースした。その後サイズアップを図ったが、2投したところでタイムアップ。 港に戻って、バッカンを洗いながら船長とおしゃべり。「どやった」「餌盗りすごかったわ。最後に“チャリコ”来たワ」と言うと「朝からやらなあかんワ。朝の暗いうちは餌盗りおらんし」とのことだった。日本海は夕方がゴールデンタイムだと聞いていたのだが、話が違う。「またお願いします」と挨拶をして西小川を後にした。 |
2007年9月30日(日)![]() 道中、奈良盆地を抜けていく。水田は稲穂がたれて、すっかり黄金色にかわり、畦を彼岸花が朱く縁取りしいる。車の窓を開けて走らせると、秋の風が清々しい。いつものモリモトで餌を仕入れ、11時過ぎに梶賀に到着。 事務所に顔を出すと、Mくんが奥さんと子供を連れてきていた。「久しぶり」と挨拶。しばし雑談。雨がシトシト降っているのでカッパを着込む。乗船時刻となり妻子を港に残してM君は船に乗る。沖磯最終日なので期待したが「東からウネッとるで、沖はアカンな」と船長の冷たいお言葉。「どこ行く?“波カブリ”空いてるけど」に「行く」と即答。「今年4月の50cmよもう一度」とトラタヌでご機嫌になってしまった。 M君を“カガリの東”に降ろした後、“オベラの波被り”の先端に上礁。誠丸は、残り3人を乗せて“カナトコ”へ去って行った。不意の1発に備えて竿2号。道糸・ハリス4号通しという仕掛けをセットし釣り始める。2週あいたにもかかわらず海中はまだ夏のままのようで、相変わらず“コッパ”がいっぱい。沖目に遠投しても“コッパ”。この日一番の引きをした魚は“ボラ”60cm。まだまだ低調。この日の撤収時刻は、日が短くなったため5時半。少し薄暗くなったので「何時?」と時計を見ようと竿を右脇に挟んで左袖をまくろうとしたとき、竿先が下がり海中に浸かった。そこへタイミングよく?引き波。竿が引っ手繰られ、脇の下をすり抜け、コンッコロリンという音を残して海に落ちていった。「!!」一瞬パニック。すぐ我に帰りタモ網で掬おうとしたが、すでに届かないところまで流されていた。竿は一度沖向きに出た後“カガリ”方向へドンブラコドンブラコ。こうなったら国際救助隊(サンダーバード)を呼ぶしかない。携帯電話を取り出し電波状態を確認すると棒1本。コールはするが、つながった直後切れてしまう。電波状態の良いところを探して磯をウロウロ。やっと棒2本の地点を見つけて、「竿、落としてしもた」と告げると「わかった」と隊長。釣り座に戻ると、竿の姿は見えなくなっていた。撤収の仕度をしながらサンダーバード2号の到着を待つ。長年釣をしてきたが竿を海に落とすというのは始めてで、落ち込んでしまった。10分ほどして到着した2号に乗り込み捜索開始。“カガリ”に向かってゆっくり捜索。見つからない。もう一度と振り向いたところで赤い漂流物を発見。「ウキや!あそこ」と指をさす。しばらくして「竿そこにあるやん」とバージル(誰?)。カギ棒で引っ掛け救助完了。ありがとう、国際救助隊!ということで一件落着。 “カナトコ”に乗っていた3人組に帰りの船中話を聞くと「2発バラシがあって、1枚取れたワ」とのこと。M君は、「あかんワ」ということで、今日は沖磯が良かったようだ。事務所で釣果を見てみると “カナトコ”の“グレ”は 50cmにあとちょっとというところ。ぼちぼち秋磯、期待もボチボチ大きくなってくる。 |
2007年9月8日(土)![]() モリモトで餌を買い、後梶賀まで30分ほどと言うところで晴れ間が広がってきた。港に着いた頃には、ピーカン。駐車場には2台先着の車があり、S夫妻、K Bros.という同病の2組と「暑いでんな」と挨拶を交わす。さすがに台風明けということでそこそこのウネリは入っているようで、“ダイコク”あたりでは波柱がときおり上がっている。乗船し出船時刻を待っていると、「どこ行く?」と船長。K−Brosは「“カガリの東”」、S夫妻が「“西”」と次々決まり、「んじゃ、“ナカドマル”」ということで出船。“カガリ”まで来て見ると“東”はウネリでかなり釣辛そうだが何とか渡礁。S夫妻が“西”に降りた後、“ナカドマル”に上礁した。 波の具合が“ナカドマル”には丁度良い感じ。ゆっくり支度して船着から実釣開始。相変わらず“コッパ”の雨あられ。ただ、“コッパ”とはいえ25cm程度になってきているので、期待度は大である。“ドンビ”向かい、“マルイシ”向かいのワンドと釣り座を移動して最後に“低場”を試してみた。ここでやっとこさキープサイズの“グレ”32cmが竿を曲げてくれた。その後も“コッパ”の中からキープサイズを拾おうと粘ってみたが、潮が上げてきて、釣り座を濡らし始めた。しばらく休めておいた船着に戻る。相変わらず磯際は“コッパ”と餌盗り天国(地獄か?)。“カガリ”に向かって遠投してみた。ウキが斜めに引っ張り込まれ、合わせると横っ走り。青物ではあるが、さほど大きくは無い。上がってきたのは、30cmほどの“マアジ”。「これは美味そう」とキープ。続けて同サイズを追加。直にもう1匹掛かったが、これは抜きあげたところで口切れ。しばらく間をおいて、またウキに反応。先程の“マアジ”かと思ったら急に強烈なスピードで走り出した。不意を突かれて変な方向に右手首が捻れ、なんと捻挫してしまった。たいして重くは無いが反転して走るときの馬力は強烈。「こりゃ、“アジ”ちゃうで」と慎重にやりとり。浮いた魚体は以外に小さい。一応タモで掬ったのは“シオ(カンパチ)”34cmだった。さすがに“カンパチ”の子だけあって、スピードは素晴しい。その後もう1匹同サイズを追加して、さらに手首を傷めたところで、本日終了。 帰りの船中、K−Bros.やS夫妻に状況を聞いてみても、やはり25cm前後が多く30cmオーバーは極まれとのこと。“シオ”“ツバス”が場所によって釣れているがまだまだ小さい。秋磯本番はまだでっか? |
2007年9月1日(土)![]() 11時過ぎに梶賀に到着。S夫妻の顔が見える。Kファミリーの車もあるが、朝から竿を出しているようだ。半夜の客は4人。出船前に「どこ行く?」と船長。「“カナトコ”は?」「ええよ」ということで港を出た。“カガリの西”にS夫妻を降ろし、“コナベ”にもう1人降ろした後で“カナトコ”に上礁。他渡船の底物師が1人乗ってるが、船着が空いているので竿を出すには問題ない。仕掛けをセットし、船着の釣り座で実釣開始。撒餌を入れても暫くは生体反応無し。しかし、そのうちに黒い影が徐々によってくるようになり、 “コッパグレ”の入れ食いになるまでさして時間は掛からなかった。1時を過ぎて底物師が帰った後、沖向きを試してみる。ここでも磯際は“コッパグレ”の入れ食い。“青物”でもと遠投を試みるが、3投に1度は鈎が無くなって帰ってくる。“キタマクラ”の大群がびっしりのようだ。最後に“ダイコク”向きの高場で竿を出してみる。正面に根が前後してあり、根を越えた波がサラシを作っている。サラシに撒餌を入れサラシの切れ目に仕掛けを投入する。ここも“コッパ”の入食いであるが、サイズは一回り大きく25cm前後。その中でやっとこさ31cmがきてボウズを免れることができた。暫く、この釣り座で粘ってみたがサイズアップしない。釣り座が高く覗き込むような姿勢なため、腰がだるくなってきた。船着に戻って夕マズメの一発を狙ってみたが、不発に終わった。 港に戻って他の釣果を聞いてみたが、どこも30cmチョイがやっととのこと。まだまだ、秋磯シーズンとは言い難い。釣れるサイズが少しづつ大きくなってるんやけどネ。次週期待! |
2007年8月24日(土)![]() 翌朝、5時起床で5時半に出撃。いつもの“モリモト”で餌を仕入れ、10時半に尾鷲に到着。先着の車は1台。その先着氏と話をしながらゆっくり仕度。ふと見るとゴミ焼却器代わりのドラム缶が無くなっている「ドラム缶無くなったんやね」と問うと「カラスが荒らすので撤去したみたい」とのこと。出船(11時)15分前に2台に分かれて4人(うち女性1人)が到着。フローティングベストには“名釣会”のワッペン。全員が仕度を終えたところで、船長登場。定刻通り出船し、ゆっくり“立神”方面に進んで行く。先着氏と時折会話をかわし退屈を紛らわす。「私、今年44連敗ですわ」と先着氏。「44言うたら週1(回)で間に合わへんやんか」「土曜日行くと、つい次の日も続けてしまうんですわ」「負けの基準は?」「40cmです」などという会話が弾む。この先着氏、釣にかける情熱はなかなかのものだと関心してしまった(内心、人の不幸を喜ぶ自分がいる)。 ゆっくり航行してきたため、この日はプカプカタイム無しでそのまま磯上がりとなった。銘釣会カップルを“カナアミモト”に降ろした後でお声がかかる。「特等席、降ろしたるわ」と船長。何の特等席かと思っていると「ここはずっと日陰や」とのこと。「ラッキー」である。“見張り下”の南にあるテラスに船が着き、傾斜のきつい船着をよじ登ってなんとか釣り座に無事上礁。釣り座は思ったより広く、緩く前傾しているが足場も文句なし。何より後ろの崖に木が生い茂っているため、日が遮られ、この時期としては天国のような涼しさである。(これで釣れればネ) 覚悟はしていたが、海中は餌盗り天国だった。磯際に撒餌を入れるとワッとばかりに“コッパグレ”が湧き、あとから足の遅い“カワハギ”“ハコフグ”などが喰いあがってくる。沖に投げても同じで、餌を盗られるのに多少時間が掛かるくらい。「それなら」とズボ釣もしてみたが“ガシラ”“ベラ”が掛かってくる。4時を回る頃から付け餌が残りだし、「チャンス!?」と意気込んだが、潮が悪くなって、沖の“キタマクラ”などが消えただけみたい。磯際は相変わらず25cmまでの“コッパ”が入食い。6時の撤収時間まであとわずかというところで、左隣の磯に上がっていた銘釣会2人組にヒット。竿がひん曲がりハードなやりとり。かなり長時間のファイトでやっと取り込みに成功。でも残念そうな様子から“グレ”ではないようだ。 お迎え時刻となり、隣の磯から乗船した2人組が船長に「“コショウダイ”来たワ」と告げていた。“チャビン”から乗船してきた44連敗氏に「どうでした」と聞くと「“コッパ”でしたワ」とのこと。これで、45連敗。よく考えると、筆者も尾鷲では、40cm以上の“グレ”はまだ釣っていない。「明日も船出る?」と船長に聞いている45連敗氏。アンタは偉い!。 |
2007年8月4日(土)![]() 「今日はあんまり暑くならんみたいやし」としなくて良い言い訳をしながらモリモトで餌を購入。11時に梶賀に着いた。海を眺めると湾内は穏やかだが沖磯では波柱が上がっている。先着の車は2台。N夫妻+K−Bros兄と2人組。「こんな日によう来るな」と自分を棚に上げて一言。客が少ないので船長ものんびりしたもの「天気予報見てから行こか」と12時過ぎて出船。最初に“ドンビ”に向かう。湾を出たとたん、ウネリで船首の上下が激しくなる。なんとか“ドンビの真ん中”に2人組を降ろし、「“フナミ”か“ドンビの裏”どっちする?」と船長。「裏」と答えると船はUターン。湾内に戻って“立石”に上礁。 湾内ではあるが荒れ後の一発を期待して竿2号に道糸・ハリス4号というブットイ仕掛けをセット。撒餌をパラパラッと撒くとなにやら黒い魚がピョンピョン跳ねる。「!」。もう一撒き。海面が盛り上がる。「あちゃー“コッパグレ”の大群や。こりゃ釣にならんで」とつぶやきつつ仕掛けを入れる。直にウキが沈み10cmほどの“コッパ”がピラピラ。それからずーっと、終了までそのパターンが続き本日轟沈。たまに“ガシラ”や“ベラ”も掛かったが、7cmから20cmまでの“コッパ”の入れ食いで,“コッパ”といえど回数が半端で無いので合わせを入れる右腕が腱鞘炎になりそうだった。 この日は全員“コッパ”地獄にドップリ。来週は盆休みで、奥さんの実家の福岡に遠征ということで夏休み確定。「涼しくなるまで夏休みするワ」ご宣言して梶賀を後にした。 |
2007年7月28日(土)![]() “カガリ”“オベラ”を狙っていたが、朝、沖磯に渡った客が餌盗りの猛攻で磯代わりして空いていないとのこと。「“シノダバエ”どや」と船長。「そうしょうか」ということで夏場のみ解禁の“シノダバエ”(“神津の鼻”と“見張り下”の中間)に決定。数年前に一度上がったことがあるが、その時は“コッパ”の猛攻に一蹴されてしまった。さて今回は? やっぱ“コッパ”にやられちったイ。磯際は“コッパ”が入食い。沖は餌盗りの“キタマクラ”時折、大型の“カワハギ”が竿を曲げてくれる。3時過ぎ、左に向かって速い潮が流れる時間帯があり「チャンス」とばかりに仕掛けを流したが、流れの中でも“コッパ”は意に介さず喰ってくる。夕方の一発お楽しみタイムも不発。ボウズ2連荘。さほど暑くなかったのが救いの釣行だった。 「7月も終わりやし、夏休みに入るワ」と船長に告げて梶賀を後にした。 |
2007年7月22日(日)![]() 6時半に出発。モリモトで餌を受け取り、11時前に梶賀に着いた。車を止めて支度をしているとN夫妻の車がやってきた。「暑いなー」から会話がスタート。事務所に顔を出すと「こないだの“メイチ”旨かったやろ」と船長。「そらもう、堪能したワ」「今日はどうする?」「“カガリ”で“イサキ”でも狙ってみようかと・・・」「“イサキ”はもう、遅いでそれより“オベラの奥”で“メイチ”狙う方が面白いと思うで」とのこと。結局前回と同じ“オベラの奥”に決まってしまった。日曜とあって思ったより客は多く10人ほど乗船した。まずは梶賀側の磯に2人・3人と渡していく。粗方降ろしたところで船首を三木崎に向けた。“カガリの西”にN夫妻が降りた後、“オベラの奥”に上礁。 上がったは良いが、海面はゴミがプカプカ。切れた藻が一面を覆っているわけではなく、藁屑のようなものが浮かんでいる。「そのうちどっか行くでしょ」とのんびり釣り支度。今日は竿を1.5号。道糸・ハリスを2.5号と細めに設定。サラシに押されてゴミが無い右よりのポイントに仕掛けを入れる。最初はえさも取られないが、次第に餌盗りが集まってくる。“カワハギ”“キタマクラ”といった連中がウキに反応を見せずに餌をさらっていく。たまに“コッパグレ”がウキを引き込むが25cm止まり。今日は“メイチ”はメの字もない。ゴミが去っても、潮が上げに変わっても餌盗り以外の気配は無く時間だけが過ぎていく。何時のまにやら撤収時刻の6時半が来てしまった。 「“メイチ”ポイント確定か」と思われた“オベラの奥”であったが、あっさり肩透かしを食わされた。そんなに甘いモンやおまへん。 |
2007年7月7日(土)![]() 兄貴を“カガリの西”に降ろして、“東”を見に行ったが「(波が)きついな。どうする」と船長。「“オベラ”は?」「“奥”行ってみるか」と船は“オベラの奥”へ向かう。“奥高場”もそこそこ波が被っているので一番奥に上礁。“アオリイカ”の時期は人気で取り合いになる場所だが、“グレ”では敬遠されがちなポイントである。しかし、目の前に周年禁猟の“箱島”があるためか、魚種が多彩なうえ、のんびり竿を出せる為好きな釣り場の一つである。先端は波が被っているので右手前で竿を出すことにした。竿1.75号に道糸・ハリス3号。3BのウキにBのシズを段打ちし2尋からスタート。最初は餌盗りもいなかったが次第に“カワハギ”“キタマクラ”といった連中が姿を見せ、付け餌が持たなくなってくる。2匹続けて“カワハギ”が掛かってきた。ウキに反応はあるので棚まで仕掛けは落ちているようだ。しばらくしてウキがスルスル沈んだ。合わせを入れるとそこそこの引き。「何かな」と楽しみながらゆっくり浮かせて見ると“メイチダイ”。嬉しい外道に小躍り。4時半の干潮まで“メイチ”に専念することにした。小雨が降り出したのでカッパを着込み、なんとなく静かなところに“メイチ”がいるような気がして釣り座を左奥のワンドに移動。撒餌を入れると茶色系の餌盗りがウヨウヨ。棚を深くすると“ベラ”が掛かってくる。数投げ目に狙い通り“メイチ”が喰ってきた。「居るがな」と確信がもてたので効率の良いズボ釣りに仕掛けを変更。4時半までに3枚追加し大満足。 上潮の夕マズメ、1っ発大物狙いの時間帯。先端の釣り座が被らなくなったのでそこから竿を出す。相変わらずの餌盗りで、付け餌が持たない。5時半頃、その付け餌が盗られなくなった。「これは何か大物が喰ってくる気配」と仕掛けを入れると、はたして、ウキが少し沈んで海中で止まった。しばらく待ったが引き込まれないので、合わせてみた。重いが動かない???。ゆっくり巻き上げるとなにやらハリスに巻きついている。“ウツボ”がとぐろを巻いて上がってきた。引き抜こうとしたところで海にボチャン。ハリスが鈎上30cmほどヨレヨレにされていた。ハリスを替えて再開。次のアタリはスルーっとウキが入っていく。合わせると大きくは無いが本命の引き。とりあえずボウズ逃れの“グレ”34cm。さらなる大物をと打ち返す。そして、またウキがスルーっと入った。合わせを入れると先程の“グレ”より多少強い引き。それでも片手であしらえる程度。ただ、コンコンと首を振っているのが気になる。「“バリ(アイゴ)”か?」思いながらリールを巻くと姿を見せたのは本日最大の“メイチ”ちゃん。これで6枚目。その後はアタリ無く撤収時刻となった。 撤収船に乗り込むと「どやった」と船長。「“メイチ”○」とサインを送る。“カガリの西”で乗ってきたK−兄貴が「最後に1発きましたわ」と鼻息が荒い。事務所に戻って、どれどれと釣果を見ると、“グレ”の48cmに“メイチ”も4匹釣っていた。今日は“メイチ”の喰いが良かったようだ。続いて流しに釣果をあけると「ええ“メイチ”や。写真撮ろか」と船長。まな板に魚を並べて「チーズ」(今時言うやつはおらん)。最後に釣った“メイチ”は35cmだった。翌日、実家に行って“メイチ”を両親にプレゼント。またまた、親孝行をしてしまった。 ※“メイチダイ”の食味については“尾鷲県民センターホームページ”に掲載されている“一日一魚”を読んでください。 |
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