戻る |
2004年12月30日(木) 2004年の釣納め場所はもちろん紀東の梶賀。しかし、このところの寒波でR169の山越えは雪が積もっていそうなので伊勢自動車道回りで行くことにした。釣餌市場(ご存知三原憲作名人のお店)に撒餌の解凍を予約して出発。”松坂”付近を走行中、霙がパラパラ。「山越えを避けて正解」と一人合点。釣餌市場で餌を仕入れ、無料サービスのコーヒーで一息入れる。梶賀まであとひとっ走りだ。 釣納めの客が多く駐車場は満杯、港の有料駐車場に車を停めた。仮眠所もいっぱいだろうと車中で仮眠を摂ることにした。5時半に起床、回りを見ると車だらけになっていた。ざっと50人程か。用意を済ませたところに誠丸の船長が登場。それぞれの客に希望の釣り場を聞いている。皆に聞き終わって一番最後に「どこ行く?」と聞いて来たので「“ドンビの奥”空いてる?」「じゃ、こっちに乗って」と誠丸1号を指差す。6時半出港。他の渡船も客が多く、磯取合戦も乱戦になりそうだ。 誠丸1号は最初に”ドンビ“に着けるようで磯の前で待機「用意して」と名前を呼ばれたので荷物を持って舳先で待機。5人程同時に”ドンビ“に降り立った。他の客は船着き近辺で釣り座をさがしているので、ゆっくり奥まで歩いて釣座を確保した。 先週ほど波は無く、サラシが出ていない今一の状態。「まっ、しゃあないな」と竿を出す準備を始める。案の状、グレは喰ってこない、釣れるのは“ガシラ(カサゴ)”とグレかと思わせる引きをするが揚げてガックリ“タカノハダイ”。3匹づつ揚げたところでタイムオーバー。1日で“タカノハダイ”3匹は初めての快挙(怪挙)である。2匹目のドジョウ狙いにオタマジャクシが釣れたってとこか・・・。 事務所で常連のM氏と雑談中「山は雪降ってなかった?」と訊ねると「夜中、越えて来たとき吹雪いてたわ。帰りも残ってると思うで」との答え。「良いお年を」と船長に挨拶して、伊勢自動車道回りですごすご帰ったとさ。 |
2004年12月23日(木) 今週は金曜日がクリスマスイブでこの日ばかりはさすがに竿を担いで土曜釣行と言う訳にはいかない。そこで、天皇誕生日で休日の23日「行ってきまーす」ということになった。1時に梶賀に到着。誠丸に予約しておいた個室仮眠室で睡眠、船長の「おはようさん」で目覚めた。かなり冷え込むと言う予報だったので、フリースを2枚着込んで船に乗り込む。 「どこ行く?」と船長「松の下からドンビにかけてどこでも」ということで出港。ドンビ沖に到着したがそこで船を止め「ウネリが残っててきついけど行くか」と船長。確かに磯に波が這い上がっておりちょっときつそう。「やめとくわ」ということで、船はカガリ方面に向けてUターン。“カガリ”“オベラ”に客を降ろした後“丸石”の先端に渡礁。 「先週に続いて丸石か」と思いつつ竿をセットする。撒餌が利きだすと黒い影がわんさか集まってきた。目を凝らしてみるとタカベの軍団だ。撒けば撒くほど集まってどこに仕掛けを入れてもタカベが喰ってくる。弁当船までポイントや棚を変えて頑張ったがどうにもならない。弁当船が来たので船長に磯変えを申しでる。「弁当配ってくるから、用意しといて」との返事で竿をたたみ船が戻ってくるのを待つ。しばらくしてもう一人磯変えの客を乗せて戻ってきた。「ドンビに行ってみるか」ということで、まだ白波が立っているドンビに上礁。 奥の三角岩周りがサラシで真っ白になっており、そういう時に良型のグレが入ってくるということを聞いていたので気になっていたが波を被っているため、 最初はドンビの真ん中の船着きで竿を出した。アカジャコやカワハギの餌盗りが多く苦戦をしいられる。しばらく頑張ってみたが、三角岩の様子を見に行こうと思い、竿とタモ・撒き餌を持って遠征してみた。 先端は波を被って濡れているが、少し下がった所から釣ることができる。さっそく撒き餌をし実釣開始。数投目仕掛けがなじむ前にいきなり竿先をひったくるようなアタリ。沖へ向かって走る。「なんだべ」と思ったそのとき魚がジャンプ!「よっしゃ。スズキや」。数度のジャンプに耐え何とか磯際に寄せてくる。慎重にタモ入れ、釣り上げたのは52cmのヒラスズキだった。関西で“ハネ”と呼ばれるサイズである。 ここで腰を落ち着けることにし、仕掛けを打ち返す。しばらくして三角岩の際を漂っていたウキにアタリ。合わせると、真下に潜る引き。「グレや」と確信しやり取りするが、3回目の締め込みでラインが根に触れて竿先が跳ね上がった。「バレた!」3号ハリスの真ん中が見事に切られていた。その後、三角岩と手前の磯際を交互に攻め続けていると、今度は際で喰ってきた。「今度こそ」と糸を出さずに強引にやり取りしたが、引きが強く前回と同じ根に持って行かれ、またもバラシ。2発連続のバラシにしばしボーゼン。バラシマークが頭に浮かぶ。 ハリスを4号にして手前の磯際で仕掛けを止めていると、またまた来ました。前の2匹に比べると少し引きが弱い。根から離すように誘導し何とか取り込んだのは41.5cmのグレだった。釣れたことより3連続バラシを免れた安堵感でため息。「ヨッシャ!もう一発」と気合を入れなおす。しかしその後は、30cmのグレとアイゴでジ エンド。 港に戻って「2発バラシた」と船長に告げると「1匹釣ったんはええけど、バラしたのは気に入らん。あそこはゴロタだらけやから5号6号のハリスでないともたん」とお小言。「でもバラした本人は、もっと悔しかったんやで」と言う言葉を飲み込んで「はい」とひと言・・・。 体重:72.2kg |
2004年12月18日(土) 今週も金曜日に忘年会があった。日曜日は、客が多くあまり良い磯に上がれないので「何とか土曜日に釣りに行きたい」と、車に釣り道具一式を積み込んで忘年会に乗り付けた。最初の乾杯でビールを一口、後はウーロン茶で我慢した。9時のお開きと同時にアクセル全開で梶賀へ向う。道中、飲酒検問をどこかでやっているだろうと思ったが引っかかることなく港へついた。「せっかく飲まなかったのに!」なんとなく残念なような気がするのはちょっと変? 誠丸では今年の夏に、予約制の個室仮眠室をオープンした。これまで雑魚寝の仮眠室はあったのだが、すぐ満員になる上、イビキのうるさい人が居合わせると寝辛くかえってストレスがたまったりした。冬になると、深夜峠道の濡れているところが凍ることが有る。12時までに通過できるよう9時頃には自宅を出るようにしているので梶賀には1時頃到着する。4時間あまり睡眠時間があるのだが、熟睡できるのとできないのでは帰りの道中が大違いである。4つある個室には、「カガリ」「三宅」「見張り」「ソコブ」と梶賀の磯の名前がつけられている。室内は思っていたより広く6畳はありそうで4人は楽に寝ることができる。布団を敷いて「おやすみなさい」。 翌朝5時過ぎに目覚め、歯を磨いているところに船長が起こしにきた。「おはようッス、早いね」と船長。事務所に移動し雑談タイム。「ここんとこ、“マルイシ”で(グレが)よう釣れてるけど行くか?」の一言で本日の磯が決定。6時30分出船で各磯に客を降ろし最後に“マルイシの裏側”に上礁。ここは“丸石”と呼ばれるように先端にコンモリした岩が突き出ている。裏側は、湾の奥に向かって竿を出すこととなりあまり景色が良いとは言えない。岬を背負うような感じで日当りが遮られ、昼過ぎまで陽が当たらない磯である。 「ここで本当に釣れるんやろか?」と思いながら竿を出す。結果は予想通りの苦戦。キタマクラ・タカベなどの餌盗りに邪魔され、グレの棚に餌が届かず食わせることができなかった。その上、気温もなかなか上がらず「寒いよー。釣れないよー。」でボウズで終わってしまった。迎えの船で「どやった?」と船長。「あかんかったわ」と答えると、「おかしいな。ここんとこ上がってたんやけどなー」。まっ、こんな日もあるわさ。 体重:72.4kg |
2004年12月12日(日) 金曜日が忘年会だったため土曜を断念、日曜日の釣行となった。土曜の方が多少は釣客が少ないし、翌日の疲れを考えると土曜釣行が望ましいのだが致し方ない。梶賀の港に到着すると、案の定40台ほどの車が停まっていた。「事務所も一杯だろうな」と思ったので港で待つこととした。 客が多いので久々に2隻で出撃(誠丸2号のタケシくんは一応退職し他の職業に就いていて忙しいときだけアルバイトで来ている)。船長の「何処行く」に「カガリの裏でも」と答えると2号に乗船の指示。タケシくん操船で港を出発。 カガリには5人が上礁。表側に4人が並んだので、最初から裏側でズボ釣りを試みる。1時間ほど裏側の船付きで竿を出したが餌盗りばかりでグレの気配が無いのでワンドの奥に移動した。ワンドの奥までグレが入ってくることはなかなか無いが、当たれば大釣りの可能性が高い。撒餌がききだして餌盗りが付け餌を盗りはじめしばらくして、竿先が引き込まれた。気持ちよく竿を曲げてくれたのは32cmのグレ。次に掛かったのはガシラ。そしてまた35cmのグレがきた。弁当船がやってきたので受取に行く「どうや」の問いかけに「小さいけどワンドに入ってきてるで」と答えた。弁当を食べ終わって釣りを再開。ゴツゴツという感じのアタリに合わせをくれたがなんだか引きがおかしい。上がってきたのはなんとウツボだった。口の際でハリスを切って、ブーツで蹴飛ばして海中へお帰り願った。しばらくして3匹目のグレ。続いて30cm程のサンノジが来た。だが、その後が続かない。餌盗りも少なくなったのか、付け餌が残るようになってきた。もうグレは去ってしまったのかと思ったところへゴツ!とアタリ。かなりの引きでグレかと思わせたが、上がってきたらシマシマ模様。40cmはあろうかというタカノハダイだった。そしてジンクスどおりその後のアタリはピタリ止まってしまった。午後の上潮に期待したが、結局その後はボーズ。朝のうちの釣果のみで終わってしまった。 体重:温泉に寄らず不明 |
2004年11月27日(土) 前日仕事でトラブルが発生し、解決されないまま休日となった。夜中車を梶賀へ向けて走らせながらもそのトラブルがチラチラ頭にうかぶ。ストレス解消のための釣りが、頭の中でストレスを増幅させる時間とならないために、爆釣でスカッと吹き飛ばしてしまいたいものだ。 例によって船に乗り込み出船待ちの間に「どこ行く?」と船長。「オベラの奥高場は?」「地方のウラベの方が釣れてるで」「オベラの奥は色々掛かってきて面白いんやけど」「そうか」ということで出船。カガリに数名上げたあと「どっち行く」「オベラ」で希望とおりオベラに上礁。 撒餌をし、仕掛け作りをしているとE渡船が30mほど右側の釣り座に磯渡ししようと船を着けて来た。そのうち渡船がマイクで怒鳴りはじめたのでそちらを見ると、1人の釣師が海に浮かんでいた。船を磯に近づけると挟んでしまう恐れがあるのだろう「荷物を放して、こっちへ泳いで来い」と言っているが、客はなかなか荷物を放そうとしない。釣り仲間の呼びかけにやっと荷物を放したのはかなり時間がたってのことだった。「溺れる者は藁をも掴む」というのは本当だなと妙に納得してしまった。 肝心の釣りはというと、25cm程のグレが2枚。他には30cmのサンノジがという寂しい釣果で1時半をむかえた。このポイントは過去撤収直前に一発来たことがあったため最後まで気を抜かず打ち返していると!!来ました。ウキが消しこみかなりの大物の引き。磯際に竿1本分のハエ根があるので磯際まで降りて慎重に沖でやり取り。弱ってきたところで寄せにかかった。「魚体はブルーか?」と水中に目を凝らす。一瞬青っぽい魚体が見えた!…気がした。しかし、寄せるにつれ青は茶色に変化し(する訳無い)針が掛かっている口は尖って見えた。「サンチャンか…」期待が大きかった分がっかり。45cmほどの大物だがタモを取りに行くのも面倒なので無理やり引きずり上げようとしたところでラインブレイク。これを機に撤収準備にかかった。迎えの船に乗り込んだところへ「どやった?」と船長「あかん」「ウラベの方が良かったかもしれんな」「そうかも…」。でも、まあオベラの奥を試したかったからしょうがないじゃん。 体重:72.9kg |
2004年11月20日(土) 真夜中の1時過ぎ、前日の夜釣り道具を積み込んでおいた車をご近所に遠慮しつつソロソロとスタートさせ梶賀を目指す。この時期夜中はかなり冷え込んでいるが、日中晴れてくると半袖になりたくなるほどまだ暑い。着る服に迷う季節である。 港に着いて、まだ真っ暗な空を見上げると満天の星。都会では考えられないほどの無数の星がまたたいている。空気が澄んでいる「今日は秋晴れだ」と思いながら支度を済ませた。誠丸の事務所に寄り弁当を頼んで、港に下りると20人程の客が船長の登場を待っていた。船に乗り込んでところで「どこ行く?」と船長「“オベラの三角“は?」と聞くと「取れたらな」。港をを出てしばらくはゆっくり走っていた船が、ここのところ釣れている”カガリ“に近づくと殺気を帯びてくる。他の渡船を牽制しながら「竿だけ持って降りろ!」「場所取れ!荷物は後で届けるから!」と怒鳴りまくる船長。カガリに6人ほど、オベラの高場に2人降ろしたところで、「用意して」と言われて船先に移動。希望通り”三角“に上礁。 「さて今日の餌盗りは何かな?」と竿を出す。案の定付餌はすぐに無くなっている。数投探っては、ポイント・棚を変えてみたがやはり付餌がとられる。ハリスが齧られないところをみるとキタマクラではないような?撒餌にはタカベが群がるが、底までウジャウジャという数でもない。カワハギが多いのか?ウキの反応で仕掛けがなじんだなと思うところで仕掛けを引き上げると付餌は残っており、棚までは付餌は届いているようだ。そこに客と荷物をを全て降ろし終わった誠丸が様子を見にきた。「ポイントは正面から左側、棚は5尋くらいまで下がってるで」と言い残して去って行った。どうも水温が下がったようだ。3尋から棚を深く探っていこうとしたとたん、ウキにアタリがあったが喰ってきたのはベラ。そのままの仕掛けで磯際を探ると、付餌がなじんだとたんウキが沈んで30cmほどのグレがきた。「よしよし」と同じポイントを攻めたがそれっきり。日が昇ると気温が上がり結構暑くなってきた。レインウウェアのパンツとトレーナーを脱いでTシャツにレインウウェアの上だけになった。昼近くになると更に暑くなり、とうとうTシャツ1枚。釣りの方は仕掛けを替えたりしながら6尋まで探ったがアタリなしだった。 昼過ぎから微風が出てきてTシャツ1枚では寒くなりトレーナーを着込む。この頃から餌盗りが少なくなり付餌が残りだした。仕掛けを軽めに替えて、2尋半から棚を探りなおす。3尋で正面向き竿2本ほどの沖を流しているとユラッとウキ沈んでいった。グレの引きではない、海面に近づくにつれて赤い魚体がはっきり見えてくる。抜き上げたのは30cmのアカハタ。しばらくして喰ってきたのは30cmほどのグレ。そろそろ道具を片付けようかという1時半、本日1番の引きで楽しませてくれたのは33cmのメンドリ(オキナヒメジ)だった。 さて今回はボウズか否か、帰宅後キープした2匹のグレを採寸した。「!」28cmと29cm。ううう〜ん 残念! 体重:73.0kg(残念!) |
2004年11月13日(土) 前日、外出先での打ち合わせが早く終わり、得意先のおっさんに「ちょっと一杯行こうや」と誘われしぶしぶ付き合うこととなった。「明日釣りに行くし、今晩車で走らなあかんから6時までね」と断りを入れた上で飲み始めた。酔いがまわり始めると酒飲みの悪い癖で「途中で抜けてええで」と言っていたのが「釣りなんか来週行ったらええやん」に変って、抜け出せたのは結局7時だった。ま、出発1時なので6時間もあれば酒も抜けるっしょ。(後で確認すると、彼らは10時まで飲んでいたらしい) 1時まで仮眠して、シャワーを浴びると酒はすっかり抜けていたので元気に梶賀へ向って出発。途中コンビニで夜食を買い餌を仕入れて港に着いたのは朝5時頃。既に駐車場に空きは無く、船着場の有料駐車スペースに車を停めた。誠丸の事務所に行くと「今日はだいぶ波がましになったな」と船長。2日間船を出せなかったらしい。「荒れ後の一発」を狙っていざ乗船。 上礁したのは、“オベラの高場の横“あまり相性のよくない場所である。撒餌をして竿を出す準備をしていると「ドンビで空いてるとこあるけど行くか」とマイクで呼びかけ。「とりあえずここで」と合図を送り、戦闘開始。やはりここは相性が悪いようで30分ほどで戦闘意欲が萎えてしまった。どうも海中は餌盗りだらけのよう、中でも”キタマクラ“がハッスルしておりハリスが齧られる。磯際から遠投まで、棚もいろいろ替えてみたが2回に1度は針を結び直す始末。弁当船で磯替えを決意し、竿をたたんで船を待つことにした。 弁当船に飛び乗って「キタマクラで釣りにならんわ」と告げると「“見張り“行ってみるか」と船長。弁当配りを手伝った後、船は見張り下の2番へ。「キタマクラもグレが寄ったら消えるから」と言い残して船長退場。ここは左右に沈み根があり根の上をサラシが覆うようにできている。昨日までの波がまだ残っていて、時折岩に当たった波のしぶきが風で降りかかってくる。正面の沖と右の沈み根沖がポイントということで遠投して狙う。しかしここもキタマクラが湧いているようで、餌はおろか針が無くなって帰ってくることがしばしば。仕掛けを回収するときにスレでキタマクラが掛かってくることが数回あった。沈み根で根掛りしウキを流してしまったり、「寝たろ」と横になっても日差しがきつく暑くて寝られなかったりと散々であった。25cmくらいのグレとイズスミが顔を見せてくれただけで作戦終了となった。 体重:72.2kg おまけの小理屈:テーマは「ボーズの定義」 このところ久しく「ツレグレ草」にボーズマークもバラシマークも付かない日々が続いている。といって、すばらしい釣果が挙がっている訳でもなくメリハリの無い釣行が多い。釣り師としては、ボウズもバラシも決して歓迎される事態では無いのだが、HP的に見ると中途半端に釣れた釣行記より「バレタ」だの「ボウズで悔しい」といった不幸話がたまに有った方が読者にとっては退屈しないのかなと思われる。タイトル画面でも何のマークも無い記事が並ぶとちょっと寂しい。だからといって無理やりボウズを創る訳にもいかないが、(当人は釣りに行っているつもりである)餌盗り相当の風でヒラヒラするコッパグレでもボウズを免れるのというのは本人も納得いかない。ここいらへんで、ボウズか否かの規定をはっきりしておこうと思う。 @ボウズの対象魚は、グレ。 (当サイトの理念からして、真鯛だろうがヒラマサだろうが外道である) Aグレの30cm未満は、餌盗りのコッパグレとみなしボウズ対象。 (トーナメントなどでは、25cm以上を検量サイズとしていることが多いが、自身がキープサイズとしている30cmとする) Bスレで釣れた場合30cm以上でも対象外。(まず有り得ない) C釣り方は、餌釣りに限る。餌の指定は特にしない。(ルアーで釣れる訳が無い) さて、上記規定によって今回の釣行は、ボウズに決定! |
2004年11月6日(土) 真夜中のR169を走って釣り餌“吉野“に到着したのは、4時頃だった。「毎度」といつもの挨拶。「今日はお客さん多い?」と聞くと、「梶賀はそうでもないけど、熊野は多いで。3日の休みの日は100人から来て、3番船まで出たらしいで。今日もそれくらい行ってんのんとちゃうかな」と店主。釣り大会と好釣果の情報で繁盛して結構なことだが、3番船の客など何処に上げられていることやら。 餌を仕入れて、客の少ない梶賀へ向かう。案の定、駐車場に空きがある。事務所に入って船長に挨拶。「今日は2時満潮やからずっと上げやけど、長潮やで潮が悪いわな〜。潮が悪い分は腕でカバーしてもらわんと」などと憎まれ口を叩く船長に「腕の悪い分、磯でカバーしてもらわんと」などと半分本気の冗談を言い合っているうちに出船の時刻。「カガリに上がって始め表でやって、あかんかったら裏側でもやってみ」ということでカガリに向う。 カガリの東に、常連O氏と他2名計4人で上礁。4人でほぼ5mおきの等間隔に釣り座をとって釣り始めた。しかし「潮が動かん」「キタマクラに餌を盗られた」「タカベが回ってきた」といったネガティブな会話ばかり。弁当船が来る8時半まで全員丸ボーズ。4人揃って船着きで弁当船をお迎え。「どおや」と船長「あかんわ潮が動かん」と皆異口同音に訴えた。「昼過ぎから喰ってくるんちゃうかな」と自信なげな励ましを残して船長は弁当配りに戻っていった。 さっそく弁当を平らげて「裏へ行ってくるわ」と言い残し、ズボ釣りポイントへ。堤防釣りをしていた頃に買った2号3.3mの竿に道糸・ハリス4号という“ズボスペ2号”で壁際を狙う。撒餌をすると黄色の餌盗りが集まってきた。コガネスズメダイ・カゴカキダイといった連中に混じって、驚いたことにウツボまでが海面に浮上している。その横を丸玉1号のオモリがすり抜けて棚まで落ちていく。底の方はキタマクラ・カワハギが多いようでコツッというアタリですぐに餌が盗られてしまう。そんな中、最初に竿を曲げてくれたのはサンノジ30cm。続いてグレちゃん30cm。ちょっと間をおいてアカハタ30cm。もう少し大きいのが欲しいなというところへサンノジ40cm。もう少し大きいグレが欲しいなという願いはかなえられず、タカノハダイが続けて2匹・オジサン・マルハゲ(カワハギ)と来て本日終了。表磯の3人は「サンノジしか釣れんかった」とぼやいていた。 港に帰ってから釣果を見て船長が一言「グレは1匹だけちゅうことは無いんやけどな」。ごもっともです。 体重:73.15kg |
2004年11月2日(火) 先週の土日、天気予報では雨だったので釣行を断念。「文化の日」の前日休みを取って平日釣行を敢行した。このところ連日、熊野の磯で良型グレが上がっているとのことで、久々に浮気を試みることにした。熊野では11月中「熊野磯釣り大会」が行われており“イシダイ”“グレ“”他魚“それぞれの部の長寸に賞金が出るとのこと。ちなみに”グレ“の部の1位賞金は10万円である。賞金目当てに行くわけではないが、一等賞とか結構取ってみたかったりして…。 エサを仕入れて、予約を入れてあった“まるせい丸”渡船に到着したのは朝の5時ころだった。なんと平日だというのに18台も車が停まっている。釣り客は30人ほどである。「明日は多いと思ったから今日来たのに」とぼやいている人に「皆、考えることは一緒やねん」と仲間が諭している会話にウンウンとうなずいてしまった。 まるせい丸では、船の発着所までワゴン車とマイクロバスで送ってくれる。運転は、船長の奥さんと娘さん。釣り客が多いのでどちらも満杯で、重そうにゆっくり坂道を登り、港へ降りる坂を慎重に下ってハイ到着。荷物を降ろして待っていると、船長が繋留してあった船を発着所に回してきた。ゾロゾロ乗り込み、、満杯の船がいざ出発。 熊野の磯には昨年1度挑戦したがその時は海が荒れていて、沖には出れず湾の出口で竿を出した。今回は、多少うねりがあるが全磯OK。何処に上がれるかワクワクであった。最初にマブリカに船を着けようとしたが、他の渡船と鉢合わせ。熊野では鉢合わせした時はどちらが先に着けるかを客同士でジャンケンさせるらしい。ジャンケンポンで負けちゃった。負けたらすぐにUターン次の磯を目指す。モタレ・ヤマトといった磯に客を降ろしていく。初めての磯群を観光気分で眺めていると、スズコで声がかかった。「降りんかね」「ハイハイ」で船から飛び降りた。先に降りた3人の後をよたよたとポイントまで移動。先行の3人はそれぞれ釣り座を決めて準備をしているが、こちらは初めてなので釣り座が決まらない。表側は波が高く這い上がってきているので、とりあえず船付き向きに竿を出した。餌は取られるがキタマクラのようでグレの気配がない。「やっぱ表向きか」と釣り座を移動。波を避けると磯の先から10mほど後ろからしか竿が出せない。大きなウキを付けて大遠投するもアタリ無し。仕掛け回収時に手前の岩に引っ掛けたり、大きな波にビビリながらの釣りで、グレも期待薄とあって弁当船での磯替えを決意する。 弁当船に乗り込むと「波がちょっとえらかったか」と船長「地方でのんびりやるか」と船を港方向へ走らせる。また遊覧船気分で眺めを楽しんでいると「モタレでどうかね。昨日もええ型が上がってたけど」、もちろん「OK」と返事をして上礁支度をする。 港にかなり近い磯で前回の熊野釣行時に上がった“モタレのツメ“が右側のワンドを挟んで向いに見える。波もチャプチャプという感じで穏やかである。弁当を食べて仕切りなおし、撒餌を撒いてポイント作りから再開。最初に来たのは、30cmのタカノハダイ続いて25cm程のバリ(アイゴ)しばらくしてクロサギ。次にハリセンボンが怒りながら上がってきた。棘がきつくて触れず針を外すのに手間取り余計に怒らせてしまった。やっと針を外してリリースしたが、空気パンパンの状態なので海面でプカプカ。そのうちお怒りも静まったのかスマートになって海中へお帰りになった。 11時頃、ウキがユラユラ沈んで魚のアタリをとらえた。竿を少しあおって合わせると、ただ重いだけであまり引かない。かなり大型の魚信なので、「イガミ(ブダイ)かな」と思いながらリールを巻き浮かせた。姿をみてビックリ、グレだった。グレの方でも釣られていることにやっと気づいたのか、猛然と潜りだした。突っ込みに耐えてタモに収まったのは42cmの口太グレ。今一グレを釣った気にならない一匹だった。「もう一発グレらしいグレを」とがんばったが、その後はバリが竿を曲げただけで納竿となった。 体重:73.2kg |
2004年10月23日(土) 台風23号が通り過ぎ、北西の風でうねりも治まったということで、毎度おなじみの梶賀へ出動。久々に渡船客も多く、誠丸も駐車場が満杯。港の有料駐車場に止められた車も数台見かけられた。 「底物の人から降ろしていくで」と船長。カガリの東に底物師を降ろし、次はオベラの高場に二人降ろしたところでお声がかかる「高場の横行くで」と上礁したのは、高場と三角の間。「波来るから、荷物持って上にあがれ」とマイクでがなる。重いコマセを持って足場の悪い斜面を登るのは一仕事で、ヒーヒー言いながらやっと釣り座におさまった。先週は、高場を一人占めで退屈しない釣りができたが、今週はいかがあいなりますやら。 8時半の弁当船が来るまでは、全くのアタリなし。ウキに反応無くエサは盗られている。キタマクラやカワハギの仕業と思われる(ハリスに噛まれたキズがある)。弁当船で「高場の人が場所替えするし後に入らんか」と船長。「ハイハイ」と言ったはいいが、せっかく担ぎ上げた荷物を降ろすのがまた一苦労。高場に移って、また荷物を安全な場所まで引きずりあげた。お弁当を食べ、一息入れて仕掛けを作りなおし釣り始めた。9時半頃、棚2尋半で磯際を探っているとウキが消しこんだ。グレかと期待したが顔を見てがっくり、おちょぼ口のサンチャンじゃん。しばらくして、またウキ沈んだ。「グレでありますように」と祈る思いが通じたのか、グレの30cmがあがってきた。しかし、祈りが通じたのは1回だけその後は、サンノジ2枚という釣果に終わった。 体重:73.2kg?また戻っちゃった。ダイエットの祈りも通じないのか?(食うからだろ!) |
2004年10月16日(土) 今週も台風23号が沖縄の南で育っているようで、早朝の餌屋では「まだ、影響ないと思うけど波はそこそこ出てくるかも知れんで」「ほんま、よう来るな〜」といったような台風話が飛び交う。そんな中「今週は、土日外れて良かったな」などと言いながら餌を仕入れて、梶賀へ向かう。 「どこまで出られるかわからんで、出たとこ勝負やな」と船長。磯は船長お任せで5:45分に出船。コナベ・カガリの東で客を降ろした後、お声が掛かる。「どこ行く?カガリの西かオべラの高場か?」「カガリの西」ということで向かってみたが、他の渡船が先に上げていた。「んじゃ、オべラ」ということでUターン、やっとオべラの高場に上礁。この釣り場は、「高場」というだけあって海面まで7・8mの高さがある。右手に足場は悪いが一段下がった棚があり、タモ入れはそこからできるようにタモ網を置いておく。多少の型は、引き抜くつもりで、竿2号・道糸・ハリス4号で始めた。海面はいたるところで潮がヨレており、少し沖に潮目がはっきりでている。いかにも釣れそうな雰囲気で気合が入る。 まずは手前に撒餌を打ちその少し沖のヨレを狙う。7時前にウキがユラユラと入っていった。合わせるとそこそこの手応えだがグレとは違い潜っていかない。上がってきたのはナンヨウカイワリの35cm。その後、ババタレ(イスズミ)が竿を曲げたが、あとはキタマクラばかり。8:30頃、弁当船がやってきた。「どうや」といつものセリフ。「あかんわ」とこちらもいつものセリフ。 その後、コッパながらグレも顔を見せるが、なかなかサイズアップしないので、遠投して沖の潮目を攻めることにした。ウキを遠投用のオモリ負荷0に替え、ウキ止めを外し、ハリスにオモリを打たないいわゆる“ゼロスルスル”の仕掛けとした。30mほど沖にある潮目のさらに先に着水するよう遠投し、潮目まで引き戻し道糸を張った状態で待つ。仕掛けがなじむとウキがユラユラ沈み出し、魚が喰ってくれば竿先にダイレクトにアタリが来ると言う寸法だ。1投目から“ググン”と竿先を引っ張るアタリ。34cmの尾長グレがきた。 「パターンは読めた」と1人で悦に入って遠投を繰り返すと、サンノジとグレが交互に竿を曲げてくれる。グレは30cm前後・サンノジは40〜45cmで「逆だったらいいのに」と都合のよいことを考える。 11時頃から、風が強くなり道糸が引っ張られポイントに仕掛けを維持することが出来なくなった。低い磯なら竿先を海面に突っ込むところだがそうもいかず、潮目も遠くへ行ってしまった。仕方無く重い仕掛けに切替てサラシからのヨレを狙う。ソーダカツオ・サンノジは来るが、グレは喰わない。 昼を過ぎて風が少し緩やかになった。“ゼロスルスル”復活である。潮目は無くなったが沖目に投入すると相変わらずサンノジが餌を引っ手繰っていく。結局サンチャンを6匹釣ったところで納竿となった。サンノジの引きと、高場からのタモ入れは結構きつく、腕も腰もガクガク。歳かしら? 体重:72.9kg |
2004年10月11日(月) 台風22号の影響で、また土日が船止まりとなった。今年は、渡船屋さん・餌屋さんが「毎週、土日寝てばっかりや」とぼやいている。何とか出船できそうな3連休の最終日、いざ梶賀へ出陣ぢゃ。 2日分の釣り客が流れてきて混んでいるかと思いきや、意外と少ない。「連休の最後の日は、みんな休みたいねん」と船長。「どこまで行けるか、船出してみなわからんな」と言いながら出船。港を出て、沖に向かって行くとやはりうねりが残っている。お声が掛かりHくんと上礁したのは、見張り下の先端。磯は全体がしぶきで濡れている。高さがある磯なので、波が被ることはないが、しぶきがシャワーになって降っているようだ。仕掛けをセットしている最中に、一発喰らってしまい、ズボンがビショビショ。幸い天気が良いのですぐに乾いてくれる。その後も15分に1回の割合でしぶきが飛んでくる。 打ちつける波の割には、海中は穏やかなのだろう撒餌にハコフグやカワハギが寄って来てユラユラしている。餌盗りをかわすとグレが喰ってくるが25cm前後の型ばかり。Hくんも濡れながらがんばっていたが、8時半の弁当船が来ると「これ以上濡れると携帯電話が壊れてしまうので、消えます」と磯替わりして行った。「あんまり被るようやったらいつでも呼んでや」と船長。10時の干潮時間が近くなり、しぶきを被らないところが次第に増え、乾いた場所が所々できてきた。「後半に備えボチボチ弁当でも食うか」と乾いた場所に座り、持参の醤油をかけ、一口食べたところでバシャ!。座っていたので頭からもろに被ってしまった。弁当は、塩辛いお茶漬け状態。いまさら逃げても仕方ないので、そのまま食べつづけた。塩おにぎりのようでなかなか美味であった(負け惜しみ)。 このままここで続けるかどうか迷ったが、大きな波が来るたび怯えながら釣りをするのも楽しくないので、携帯電話で磯替わりを依頼した。磯替えの船に飛び乗り「もう、ビショビショ」と告げると「湾内でのんびりやるか?」とコムケに向かう。今度は、波どころか池で釣りをしているように穏やかである。コムケでは、このHPを始める前の2003年4月にチヌの51cmを釣っている。「外道大図鑑」にチヌがまだ掲載できないでいるのでここで一発狙ってみようという作戦であった。が、コッパグレとアカジャコの前線を突破できずに作戦終了。 体重:72.9kg |
2004年10月3日(日) 10月に入り、大黒方面は禁漁期間に入り、半夜釣りは終了。土曜にちょっとした用事があり、今回の釣行は日曜となった。朝5時半出船ということで、夜中梶賀へ向けて車を走らせる。終日曇りの天気予報だったが、港に着いたらショボショボ雨が降っていた。 昨日常連のO氏が上がり「底の方に大型が見えた」という小ナベを勧められ、常連N氏と上礁。N氏は先々週の“ソコブのサンチャン10連発”と同一人、楽しいオッちゃんである。中ドマルに向いて釣り座をとる。N氏は沖向き。撒餌を入れると黄色や茶色の餌盗りが集まって来た。棚2尋・2Bのウキに2Bのガンダマを打ち、少し沖にキャストする。数等目に25cmほどのグレが喰ってきた。「よっしゃ、グレが居る」サイズアップを目指して打ち返していると、引っ手繰るようなアタリ。右へ左へ走り回る。抜き上げるとサバの子。子と言っても25cmほどですんなりは上がってこない。これが入食いになったからたまらない。パクッ(こんな音はしない)ギュイーン、キーン、バタバタ(釣った後暴れる音)の繰り返し。N氏も「サバばっかりやの〜」とお嘆き。たまにグレも喰ってくるのだがキープするには少し小さい。 9時前、弁当船で「どや」と船長、二人そろって「サバや!」。「そうか、昨日O氏はそこそこのん釣っとったけどな。魚も人見るんやろか」と憎まれ口を叩いて退場。弁当を配り終えてまた立ち寄り「磯替えは」と聞いてくれたが、二人とも「ここでやる」と宣言した。 一向にサバが散らないので、ズボ釣りで遊ぶことにした。さすがにズボ、餌盗りもなんのその底まで付け餌が通る。30分ほどで、イガミとオジサンをゲット。ウキ釣り仕掛けに戻って、大ナベとの水道を試してみたが、餌盗りに混じってコッパグレたまに掛かるだけ。元の釣り座に戻り、遠投してみるとサバがいない。チャンス!とばかりに打ち返すが、竿を曲げたのは、ダツだった。ハリスをギタギタにされたので、エド山口推奨の磯際攻略法“根の上釣法”を試してみる。ハリスを60cmほどとり、直結。ウキの誘導範囲を40cmとり1mまでの棚で磯際を探る。ウキ止めまで落としては、直結部分まで引き上げる動作を繰り返す。餌盗りに混じってコッパグレが喰ってくる。1時半を過ぎて、残り時間も少なくなった頃、突然ウキが引き込まれた。喰わせた棚が浅いので何やら銀色の魚体がユラユラ見えている。「イスズミか?」と思いながらやり取りし、あと少しで魚が判別できるというところでバレテしまった。見ると、ウキごと無くなっている。高切れ?道糸にキズが入っていたのだろうか…。次回までに道糸を巻き替えて、巻き返してやる!!。 港に戻って帰り支度をしていると船長が「ちょっと小さいけど」と言ってお土産にカツオをくれた。見回りついでに沖で釣ってきたらしい。新鮮なカツオは美味しかった。またちょうだいね。 体重:73.1kg |
2004年9月25日(土) 沖縄付近に台風21号が停滞中で波風を心配しながら予約電話を入れた。船長の奥さんが「船は大丈夫出ますよ。でもね〜、台風でうねりが心配」とのこと。船さえ出ればOKということで早朝、梶賀へ向かって出発。 港に着いて海を見ると波はそれほど無さそう。「今日は何処まで行けそう?」と聞くと「沖磯まで行けんことは無いけど、上げてきたら被るで。無理せんとオペラ周りがええんとちゃうかな。行けてカナトコの裏かな。梶賀側は、風がまともやからあかんわ」と船長。 出船するとなるほど東風が結構きつい。オオナベ・カガリの西にお客を下ろし2人残ったところでお声がかかる「何処行く?カガリの裏か、カナトコか?」んじゃと「カナトコ」「よっしゃ」で船は180度回頭、全速でカナトコへ。もう1人残っていた釣師とカナトコに上礁。一緒に上がったのはH会の会員さん(H釣餌店常連さんの会。決して変態集団ではない)で、沖向きの釣り座を選んだようだ。 船付でオペラに向いて撒餌を始めるが、餌盗りもポツポツとしか集まってこない。今一、釣れそうな気配がしないが「時合いは必ず来る」と思いなおして仕掛け作り。久々に仕掛けを紹介すると、竿が1.5号5.3mレバーブレーキ付きリールに道糸3号、ハリスも3号とし、2Bのウキに針はグレ針の7号という仕掛け。棚をとりあえず2尋、ハリスの中ほどに2Bのガンダマ、針のチモトにジンタンを噛み付けた。餌は撒餌にボイルと生のオキアミを半々、付餌をボイルで開始した。 風が背後から吹いているが、釣り辛いほどではない。ポイントは、左側に張り出した根の上を波が越えたときにできるサラシの先端。案の定、2時過ぎまでキタマクラとスズメダイしか顔を出さない。「しばらく遊ぶか」と思い、ガシラ・ハタ類狙いのズボ釣り仕掛けを用意する。餌は、こんなことも有ろうかと、スーパーで買っておいた「冷凍のイカゲソ」。ハタ類には結構効果があると何かで読んだことがある。ゲソを1本づつにバラして縫い刺にして投入。真下を探ったり、ルアーのように引いてみたりを繰り返してみた。真下で止めているとゴツゴツッと何かが喰ってきている。竿を上げて餌を確認すると、突付かれてボロボロにされていた。ハタの類は、丸呑みしてくるはずで、餌盗りと思われる。「正体は何者じゃ」ということで、突付かれても知らん振りしていると調子に乗って喰いついてきた。曲者はベラ(妖怪人間のオバサンではない)。 気付けば3時近くになっていた。元の仕掛けで釣りを再開。潮のよれを流しているとユラユラとウキが沈んでいった。軽く合わせをくれると、かなりの引きで沖に向かって潜っていく。風が道糸にあたってキーンキーンと糸鳴り、「ええ感じや!」。下に向かって突っ込まないところをみるとグレではない。浮いてきた魚体は銀色、ナンヨウカイワリだった。鰭が美しいブルーで4つほど斑点がういている。40cm近くある。撒餌をまいて群れを散らさないようにして写真撮影しクーラーにキープ。すぐに同じポイントに仕掛けを投入する。またまたきました!少し小ぶりの34cm。完全に群れが回ってきている。次の1投にも喰ってきた。今度の魚はちょっと引きが強い。いや、かなり強い。ありゃりゃ止まらない。沖に向かって潜っていく。レバーブレーキを緩めて糸を出さざるをえなくなる。今度は、左に旋回。「マズイ!根を巻きそう」。強引に止めにかかる。レバーを握ったまま、竿を起こしたところでラインブレーク。道糸とハリスの直結部分で切れていた。しかし、ボーとしている暇はない。群れを散らさないよう撒餌を入れ、大急ぎで仕掛けを作り直し同じポイントに投入。しかし、時遅く群れは去っていた。15分ほどの夢だった。また、釣れない時間帯がやってきた。 4時を回って潮が上げてくると、左からのサラシが大きく強くなり仕掛けが落ち着かなくなった。そこで、右側の壁際狙いに切り替えた。ウキを4Bとし、2BとBのオモリを段打ちした仕掛を壁際ギリギリに落とす。キタマクラ、スズメダイ、イトフエフキの子などが喰ってきてボチボチ何か来そうな気配。ウキがユラユラっと入っていく、軽くあわせをくれると重量感のある引きが伝わってくる。お決まりの3回の締め込みをこらえると浮いてきました、久々のグレチャン40cmオーバー。よっしゃもう一丁と打ち返していると、またまたウキが消えた。さっきより一段と強い引き、しかし頭を振っている、サンチャンか?かなりの抵抗に耐えて浮かせたのは、やっぱりサンチャン。「なーんだ」と気が抜けたとたん、最後の締め込みで切られてしまった。ハリスを点検すると、根に擦れてギザギザになっている。 そこで、竿1.7号、道糸・ハリス共4号にワンランクアップ。磯際に打ち返しているとH会氏が近寄ってきた。「さっきのグレは、どの辺で来たん」との問いに「この辺」と仕掛けを入れ「で掛かった…!」と言う間にウキが消えた。次の瞬間、竿が根元まで曲がって、とんでもない勢いで糸が出て行く。これまで味わった事の無い強烈な引き。1度目の締め込みを何とか耐え、2度目も糸を引きずり出されながら凌いだ。3度目の締め込みでラインブレイク、ハリスの真中で切られていた。「何やろ、今の」とつぶやくと「グレやろな〜。もったいな」とH会氏。 その後、アタリは無くお迎えの時間となった。船に乗込むと船長の「どやった」の問いに「バラシてもうた」。「まだまだ、修行がたりんのう」と言われ「ヘイヘイ」。カガリの西で乗り込んできた常連のM氏もバラシたと告げると「修行が足りん」と言われていた。 今年の秋磯は、例年に無く大型が喰ってきている。次週こそ…。 体重:73.2kg おまけ その日の帰り道、西名阪道の松原料金所をでたところで、本線に合流するためスピードを上げていると、いきなりガゴンと振動があり一瞬にしてタイヤがパンクしてしまった。幸い左斜線を走っていたので車を脇に寄せ、安全を確かめながら料金所脇の広いところまでバックした。降りてみると左後輪が完全にペシャンコ。暗い中でスペアタイアと交換、作業中、蚊に2ヶ所も刺されてしまった。パンクしたタイアをトランクに入れようと転がすと、中でゴロゴロ音がする。「この音なんでしょ。ま、明日わかるべ」と安全運転で帰宅。 翌日、タイアセンターでタイアを外したところ「中からこんなん出てきました」と修理の兄ちゃんが銀色の鉄片を見せてくれた。どうもフロントライトの反射板が車に踏まれたらしく、20cmほどの先の尖った楕円状のものだった。「前輪で浮かされて後輪に刺さったようですね。こんなん出てきたん初めてですわ。高速運転中でなくて良かったですね」だと。運が良いのやら悪いのやら…。チャンチャン! |
2004年9月19日(日) 3連休の中日の釣行なので結構込み合っているかと思いながら梶賀に向かって車を走らせる。しかし、街道沿いの餌屋に止まっている車は以外に少ない。 いつもの「釣り餌吉野」に立ち寄り無駄話をしていると、「大又トンネルは、事故のため現在通行止めになっております」という町内放送がながれた。大又トンネルは、奈良から三重に抜けるR169(通称:大台越え)からR42を経由して尾鷲・梶賀に向かう途中にあり、ここを通行できないとなるとかなり逆戻りしてから海岸線のクネクネ道を迂回しなくてはならず2〜30分のロスになる。「へっ!こらいかん。今尾鷲に行ったお客さんアウトやがな」と吉野氏。5分ほど前、尾鷲に向かった客の携帯に電話し「トンネル不通やからちょっと戻って、海岸まわりの道で行った方がええで」と連絡を入れていた。丁度居合わせた尾鷲行きのお客さんにも「海岸まわり」を勧め、その人も急いで出発していった。 梶賀に行くにも通常このトンネルを通るのだが、尾鷲より出船が1時間遅いので「どうせ20分もすれば通行再開になるで」と待つことにする。10分程で「通行止は、解除になりました」との町内放送。吉野氏はまた電話し「解除になったし元の道に戻った方がええ」と連絡していた。「後で出て行ったお客さんは携帯番号知らんしナ」ということで連絡不可。 餌を積み込んで出発。大又トンネルを無事に通って梶賀に到着。船長に、トンネル不通の話をすると「そやけど、海岸まわりの道、崖崩れで通行止めになってるで」!!後で出て行ったあのお客さんは、今頃…? 台風などで波が高く、長らく渡ることができなかった大黒まわりの磯に、やっと昨日から着けられるようになった。「大黒も終わりやし(10月からは禁漁)行ってみるか」と船長。常連のN氏とソコブに上礁。 右側のさらし狙いのポイントに釣り座をとった。餌盗りは、アジの子。撒餌をするとワッとばかりに集まってくる。その少し沖に仕掛けを投入するがアジッコの入喰い、めげずに打ち返していると25cmのグレが来て、その後30cm程のシマアジ・カワハギが喰ってきた。 船着きに釣り座をとったN氏の餌盗りは、タカベとのこと、右と左で餌盗りが別れているようだ。3時頃からN氏の竿が何度も大きく曲がっている。ポイントにサンチャンが寄ってきたようで、釣り上げてはリリースしている。 こちらもアジッコの合間に、タマミの子・サンチャンが顔を見せてくれた。4時を回ってさてこれから夕マズメというところで、ウキが消しこんだ。沖へ向かって走ったかと思えば左にターンする。グレの引きではないがなかなかのパワー。「青物っぽいな」と思いながら耐えていると浮き上がってきた。「よっしゃ!ハマチや」と確認したとたんヒラをうたれて無念の針外れ。しばしボーゼンである。終了間際、同じように沖に向かって走るアタリがあったが、すぐに針が外れてしまい、またまたボーゼン。このところ当HPには、無念や痛恨という言葉がやたらと氾濫しているような気がする。 N氏も「サンノジ10連発やで〜!疲れたわ」 2人で「疲れたわ〜」を合唱して本日打ち止め。 体重:73.3kg |
2004年9月11日(土) 朝夕、涼しくなってきているが磯の日中はまだまだ地獄。天気予報では午後、曇り時々雨。「小雨くらいが丁度良い按配じゃん。」と梶賀へ。ところが、R169の下北山を過ぎたあたりから猛烈な雨。餌屋に着くと「大雨洪水警報が出たで」と吉野氏。「話が違う」と文句を言っても始まらない。餌を仕入れて港へ向かう。 峠を越えて港へ向かって降りていくと雨が次第に小降りになってきた。海の方角は、曇ってはいるが、明るくなっている。港に着くと雨はあがり、「どこが大雨警報?」。 駐車場には常連のO氏(きょうは、朝から出撃らしい)の車1台だけ。「東風がえらいんで、風裏しか釣りにならんで」と船長。「O氏はどこやってんの?」「カガリの西で波を被りながらがんばってるわ」「そーか、波被らんとこどこ?」「オペラの奥か湾内やね」「んじゃ、オペラの奥」ということで出港。 カガリのO氏に手を振って前を通り過ぎる。オペラを回って奥高場の釣り座に上礁した。東向きの釣り座なので向かい風であるが、大黒方面に延びた半島が風除けになっていて、釣り辛いということはない。波があるので1段高い足場から竿を出した。 まずウキ下を50cmほどと極端に短くとり、状況を探る。3投目磯際のハエ根の上でサンノジの30cmが喰ってきた。次にコッパグレ25cm。チョウチョウウオがきてボラが掛かったところで誠丸がO氏を乗せてやってきた。 「なんやボラかい。カガリの西が空いたから磯替えせんか〜」とマイクで船長。「ここも悪くないな、どうしよう」と思っていると「O氏が2発バラしとるで〜」。?!!「ハイハイ、替わります」っと大慌てで荷物を片付け船に飛び乗った。船上でO氏に状況を聞くと「棚2尋くらいで喰ってくる。2発バラしてしもた。釣れた中では38cmくらいが一番大きい」とのこと。 カガリの西に上礁。南側は波を被っているので、西向きに竿を出す。25cmほどのコッパグレが入れ喰い。シマアジの25cm級も混じってにぎやかな釣りになる。もう少しいいサイズが来て欲しいと仕掛けを打ち返す。4時を回った頃、30cmを超えるグレが顔を見せてくれた。「よっしゃこれからや」と気合を入れなおした直後、来ました!なかなかの引きのグレチャン。40cmまでは無いと思われるが久々の快感。磯際まで寄せてそろそろ姿が見えるか、という時に竿先が跳ね上がった。?!!痛恨の針外れ。「もう一発」とがんばったが32cmを頭に4匹のキープサイズの釣果で本日は終了。 結局最後まで雨は降らず、日頃の行いがものをいった1日だった。(そのわりには、波を被ってびしょ濡れ)今年の秋磯は期待できるぞ。 体重:73.35kg |
2004年9月2日(木) 久々の釣行、HPの更新である。 長らく夏休みをしてしまった。8月終盤から釣りに行きたくてウズウズしていたのだが、台風が多く出撃の機会がなかった。1日まで台風16号のうねりのため渡船は船止。土日は18号でまたダメだろう(実際2日ともダメ)と、休みを取って平日特攻を試みた。 「湾内覚悟で来てよ」「どこでもいいっす」と誠丸に予約電話を入れ、前日は早めの就寝。翌朝、久々に梶賀を目指して車を走らせた。 港に到着すると駐車場には朝組の車が1台だけ。半夜は1人のようだ。「何処行けるやろ?」の問いに「やっぱり湾内やね」と船長。どうせ湾内ならば一番奥のオボレでチヌでも狙うかと、「オボレにしょうか」「よっしゃオボレやね」と出港。 船は、いつもと反対に左折して湾奥に向かう。オボレに上礁。予想よりうねりが入ってきていて波が這い上がってくる。1時半の干潮からが本番なのでのんびりと支度をする。撒餌をポンポンと放り込むと黒い魚影が餌をくわえて反転していく。コッパグレっぽいなと思いながら第一投。やっぱコッパグレだった。手前を釣ると20〜25cmのコッパが入れ食い。沖の潮目には、コッパに混じってキタマクラ。これはちょっと違う引きだな、と思えば、シマアジの子、サバも混じる。沖を深く探ったり、根の際を試したりしてもコッパから逃れることはできなかった。じつは、チヌ用刺餌にと「しゃきっとコーン」の缶詰を持ってきたのであるが、案外餌盗りに弱い。その上、蓋を開けたまま裏のポイントを試しに行った間にカラスにひっくり返され食べられてしまった。カラスの奇襲攻撃により、本日のチヌ釣り大作戦は玉砕とあいなった。 4時を過ぎ、潮が上げてくると表のポイントが波をかぶりだした。仕方なく裏の水道で竿を出していたが、5時半頃にここもかぶってきたので待機していた誠丸に終わりのサインを出し、終了時刻の前に本日は撤退。 帰りに、下北山温泉「きなりの湯」に寄り、体重測定。「ゲゲッ!!73.75kgになってるやんか」。7月半ばの前回測定時を上回ること1.35kg。これは、まずい。夏痩せ知らずとは判っていたが、まさか夏太りとは。年内U70(70kgアンダー)を目指して褌(実際はトランクス派)を締めなおさねば。 |
2004年7月17日(土) 梅雨明け宣言が出て(事実上先週で明けていた)、梅雨グレシーズンも終盤。終日曇りという予報に「今日は快適かも」と期待をして梶賀をめざす。 3連休の中日で、朝早くから結構車が多い。「この分だと渡船も満杯かな」と心配したが、渡船の駐車場は以外にも空いていた。乗船したのは10人程。昨日、小型のカンパチが回っていたらしいカガリカツギに渡礁した。 撒餌をすると20cmほどの魚がワッ!と寄ってくる。ウキ下2尋では仕掛けがなじむ前に餌がなくなるので、50cmにしてみると木っ端グレの入れ食い。遠投すると木っ端にまじってキタマクラ・カンパチの子・シマアジの子が竿を曲げる。オモリを付けて木っ端の層を突破しようとするも、かなりの広範囲にいるようで、仕掛けがなじんでからしばらくしてのアタリも木っ端。 表側をあきらめて、裏側のズボ釣りポイントへ。ここの餌盗りは、アカジャコ。グレも喰ってくるが、木っ端ばっかし。ガツンと竿先を引き込んだのは、毎度おなじみのサンチャンだった。その後、表と裏を交互にためしてみたが、どちらの餌盗りも最後まで元気だった。天候は、晴れたり曇ったりで、風は余り無い状態。お天道様が雲に入っている時は快適だが、日がのぞくと汗がドワー!4時を回ると、日陰も出来てしのぎやすくなるが、釣れないと日陰でヘタッっている時間が長くなる。これじゃ余計に釣れんわな。 「今日で、しばらく夏休みに入りますわ」と船長に告げると「9月になったらまた来いや」「そんじゃ、また」ということで、梶賀にしばらくさようならをしてきた。 体重72.4kg |
2004年7月10日(土) 「雨が降るから、カッパ持って来てや」と予約電話に船長がコメント。ハイハイ、覚悟のうえですよ。この時期、カンカン照りより多少雨が降るくらいの方が釣り日よりでんがな。とのんきに自宅を出発。しかし近畿自動車道の門真あたりからワイパーを最速にしても前が見えないほどの猛烈な雨に見舞われた。奈良盆地に入っても強弱あるものの降り続き、「釣りは、出きるのんかいな」と思いながら車を走らせた。R169の吉野をこえたあらりから急に雨が上がり、港に着くとカンカン照り。 出船前、パラッと降ったがすぐに上がり、この日の釣りは、灼熱地獄となった。最初、マッサンに磯上がりしたが、1時の朝組撤収船のとき「ソコブの通し釣りの人が暑さに負けて帰るから行くか?」とお声が掛かり「ハイハイ」。ソコブに移った。 「水温高いから、船付きの方がええかも」と船長。船着きで撒餌をすると茶色の集団がワッと寄ってくる。仕掛けを入れると横に走り、上がってきたのは小アジだった。撒餌を入れる毎に小アジは増えて、磯際は、まっ茶っ茶。 次は、奥のワンドをズボ釣りで攻めてみる。「ここまでは、アジも入ってこれまい」と撒餌をすると何やら食いあがってくる影が!「木っ端グレかな」と竿を出すと、残念!ハタンポであった。これも、撒餌をする度増えてくる。 次は、表の釣り座へ移動。ここは、朝から撒餌が入っているので、パラッと撒けばワッと集まる。どうも、タカベのようだ。磯際に撒餌をして付け餌を遠投すると、木っ端グレ・サンちゃん・イトフエフキが来たが、そのうち沖までびっしりタカベが走り回るようになってしまった。 その後、しばらく休めた船着きとワンドを再び攻めるも餌盗りをかわせず本日の打ち止め。 帰り道、R169を吉野に入ったとたん、またまた土砂降り。なんちゅう天気やねん。 体重:72.8kg |
2004年7月3日(土) はるか小笠原をかすめて通った台風8号。これは影響ないだろうと思っていたが、梶賀は、土曜までうねりが残って船止め。ならばと今回は、荒れた時の尾鷲頼み。先々週に引き続き、ゆき丸渡船にお世話になった。 11時に港をでた船は、立神を目指してゆっくり進み、40分で現場到着。20分程チャカ着け前にプカプカ。結構波が這い上がっている磯が多く見られる。 1時になって立神から順にチャカ着け開始。5番目に呼ばれ船が着けられた釣り座を見てビックリ、仰角80度程の壁にある割れ目である。「何処に足をかけたらええのん」と思いながら荷物をもたずに飛び移った。他の釣り人に荷物を渡してもらい何とか渡礁完了。しかし、荷物を割れ目に置いては、釣りが出来ないため、壁の上の畳1畳ほどの平地にかつぎ上げるのが一仕事。荷物を持ってフリークライミングしてると思いねえ。 えさのバッカンと竿・タモを持って今度は、釣り座まで降りる。バッカンを置く所が無いのでピトンを岩の割れ目に刺してぶらさげた。まともに立つこともできないので割れ目の片側にもたれかかり反対側を足で突っ張って横向きに竿を出す。釣りを開始するまでにヘロヘロ状態である。「ダイエットしといて良かった」とつくづく思った。今後も精進せねば。 1投目からウキにアタリ。元気な引きを味あわせてくれたのは、25cmのグレだった。「オッシャ!今日は入れ食いか?」と思ったが、コマセが効きはじめるとアカジャコ・オセンといった餌盗りが寄ってきた。20〜25cmのグレが、ポツリポツリとウキを沈めてくれるがなかなかサイズアップしない。今日一番の引きは、毎度おなじみのサンちゃん40cm。グレは、34cmを頭に10匹ほどの釣果だった。 迎えの船に乗り込むと、常連さんが、「ここ、えらかったやろ」と同情の声。ま、終わってみれば良い運動だった、なんてね。 体重:73.0kg |
戻る |