鵜来島遠征 2012
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第二日目

  目覚まし無しで 3時にお目覚め。ちゃっちゃと支度して表に出るとシトシト雨が降っている。風は無いようだがうっとうしい。コンビニで朝食を仕入れて、船に荷物を運び込む。

  この日は "姫島" が当番瀬。足元が平らで釣りやすい "ヨニンバエ" を希望したが、ついたところは、 "ツブラバエ"。"姫島" と "水島群礁" の間にぽつんとある小さな根で、冬の間はめったに乗れない 1級磯だそうだが狭くて足場が悪い。ここに乗りたかったマッチャンは「風向きが悪くて島の南向きはだめだそうです」とニコニコ顔。二人で渡礁。"水島群礁" 向きにマッチャン。筆者は沖に向いて竿を出す。ゼロスルスルで仕掛けを沈め深場まで探るが付餌も盗られない時間が続く。次第に雨脚も強くなり、とうとうマッチャン携帯を取り出し船長に磯替えを申し出た。ところが、「船のスクリューにロープが絡まってすぐには行けません」と船長が言っているとのこと。

  仕方なく打ち返していると、腕ごと持っていかれそうなアタリ。ドラグが滑り糸の出が止まらずそのままラインブレーク。マッチャンに「何かとんでもないノンきたわ」と告げる。しばらくして同様のアタリ。今度はあっという間にハリス切れ。雨が小降りになったこともあり、磯替えキャンセルの電話を入れ、本腰を入れてモンスターに挑む。

  続けてまたまた道糸が走る。今度はドラグを緩めて走るだけ走らせてみた。どんどん道糸が引き出され、左から右に 100m ほど走ったところで、根に巻かれたようで動かなくなった。仕方なく糸を切る。ウキロスト。それを見ていたマッチャン、辛抱たまらず仕掛けを聞いてきた。マッチャンの竿が曲がる。やはりブッチン。「ハリス 4号にして絶対捕りますワ」と仕掛けを換えたマッチャン。待つ間もなく竿が曲がる。最初は走られてしまうが何とか止めて寄せに掛かる。「オッ!これは捕れるかも」と見ていたが、やはり相手のほうが一枚上手のようで敢え無くプッツン。「あきませんわ」と相当悔しがっていた。

  その後も切られまくり、筆者が7、8回。マッチャンも 5回は切られていた。12時を過ぎて、撤収準備。「ここまでコテンパンにやられたら笑うしかないわ。あー楽しかった」と話しかけると「"湧きグレ" ですわ」とマッチャンが指を指す。20m ほど沖で、何千匹という“グレ”が背中を出してアップアップ。何してるんでしょ?型は 40cm ほどか。竿は畳んでしまった後なので、指を加えて見ているしかない二人なのでした。帰りの船で船長に「ブチブチやられましたわ」とマッチャンが告げると、「"ヒラマサ" が回ってるんです」とのこと。メーター級があの島の周りにウヨウヨいたに違い無い。


  今回の鵜来島釣行は、貧果だったわりには楽しく過ごせた 2日間だった。「5月の鵜来も有りかな」と 2人で話し合いながら、温泉にゆっくり浸かった後、帰路についた。


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