Last update March 20, 2022
ここでは、子音
/l/、
/r/ の音をマスターしましょう。
まず、
/l/ の音を見てみましょう。子音の音だけではわかりにくいため、発音サンプルは母音を含んだ音になっています。イラストは目安です。また、この音を発音しているときの口の形は、その前後の母音に影響されます。
(40) /l/ の発音―舌先を上の歯ぐきにつけて出す音
(low)
(Sound source: http://www.excite.co.jp/dictionary/)
/l/ の音は、舌先を上の歯ぐきの裏側につけ、息を出すことで発音する音です。このとき、空気(息)の流れは、舌の中央は歯ぐきにつけてふさがれていますから、舌の側面を通って口から出ます。
使う器官:歯ぐき、舌。
唇の形:前後の母音の口の形に影響される。
舌の位置:舌先が上の歯ぐきの裏に接触している。
声帯:有声音なので声帯が振動する。
Let's 発音!
①口の形は自然に少し開けてください。
②舌先を上の歯ぐきの裏側に付けます。
③そのままの状態で声を出します。
注:このとき、「るー」などの余計な音を出さないでください。
③「ルー」といった自然な音が出ますね。
④これが /l/ の発音です。
日本語との違い
日本語にはない音です。よく
/r/ の音はきちんと発音しているのに、この
/l/ の音は、日本語の「ら行」で代用している人もみかけます。
次に、
/r/ の音を見てみましょう。子音の音だけではわかりにくいため、発音サンプルは母音を含んだ音になっています。イラストは目安です。また、この音を発音しているときの口の形は、その前後の母音に影響されます。
(41) /r/ の発音―舌先を上の歯ぐきにつけないで出す音
(row)
(Sound source: https://www.excite.co.jp/dictionary/)
/r/ の音は、
/l/ の音が舌先を上の歯ぐきの裏側につけて発音するのに対して、舌が上歯ぐきの裏側に接近していますが、接触していないのが特徴です。歯ぐきだけでなく、口の中のどの部分にも触れていません。発音する際には、舌先を後ろにやや曲げるようにすると発音しやすくなります。また、発音記号は厳密に言えば、IPAでは、
/ɹ/ が使われますが、英語の辞書では
/r/ の表記が用いられています。
Let's 発音!
①口の形は自然に少し開けてください。
②舌を口の中のどの部分にも触れない位置に置きます。
③そのまま舌先だけをやや後ろに巻きます。
④そのままの状態で声をだします。
注:このとき、「るー」などの余計な音を出さないでください。
⑤「ルー」といった自然な音が出ますね。
④これが /r/ の発音です。
日本語との違い
/l/ と同様、日本語にはない音です。日本語の「ら行」の発音にならないよう注意しましょう。