Last update January 15, 2023
ここでは、子音
/θ/、/ð/ の音をマスターしましょう。
子音の音だけではわかりにくいため、発音サンプルは母音を含んだ音になっています。イラストは目安です。また、この音を発音しているときの口の形は、その前後の母音に影響されます。
(38) /θ/、/ð/ の発音―舌と歯を摩擦させて出す音
(thin)
(this)
(Sound source: https://www.excite.co.jp/dictionary/)
/θ/、/ð/ の音も有声音か無声音かという違いがあるだけで、音の出るしくみは同じです。舌と歯を接触させることで、その間から漏れる空気(息)の流れで音を出す摩擦音です。舌と歯の接触のさせ方は、舌を上の歯あるいは下の歯、もしくは上下の歯と触れさせるなど、どの方法でもかまいませんが、上下の歯に挟むようにして接触させる方法が最もわかりやすかもしれません。声を出さないのが
/θ/、声を出すのが
/ð/ です。
使う器官:歯、舌。
唇の形:前後の母音の口の形に影響される。
舌の位置:舌先が上下の歯と接触している。
声帯:/θ/ の音は無声音なので声帯は振動しないが、
/ð/ は振動する。また、
/θ/ であっても、後に続く母音を発音するときには声帯が振動する。
Let's 発音!
①舌の前方を上下の歯に挟むようにしてかるく触れさせます。
②そのままの状態で息を送ります。
注:このとき、「すーっ」などの余計な声を出さないでください。
③「スーッ」といった自然な音が出ますね。これが無声音 /θ/ の音です。
④再び、舌の前方を上下の歯に挟むようにしてかるく触れさせます。
⑤そのままの状態で、今度は、声を出しながら息を出します。
⑥「ズーッ」といった震えるような自然な音が出ますね。これが有声音 /ð/ の発音です。
日本語との違い
日本語にはない音ですので、「ダ行」や「ザ行」で代用するのではなく、この際しっかり覚えましょう。