Last update October 29, 2018
用語解説
インド・ヨーロッパ語族 (Indo-European languages)
世界の語族のうち最も大きな語族1つで、約439もの言語(または方言)がこれに含まれ、母国語として話す話者が最も多い20言語のうち12言語がこの語族に属する。アングロ・サクソン以前のブリテン諸島で話されていたケルト語やローマ人が話していたラテン語、アングロ・サクソンによってもたらされたゲルマン語もこの語族に属する。ちなみに、インド・ヨーロッパ祖語 (Proto-Indo-European language) というと、インド・ヨーロッパ語族の諸言語に共通の祖先(祖語)として理論的に構築された仮説上の言語をいう。
また、インド・ヨーロッパ祖語を話していた人々は、新石器時代 (Neolithic) の後期である紀元前4000年ごろから、現在の東ヨーロッパのポントス・カスピ海草原 (Pontic–Caspian steppe) に住んでいたとされるが、それ以外にも新石器時代中期(紀元前5500年~紀元前4500年)あるいは初期(紀元前7500年~紀元前5500年)から別の地域に住んでいたという説もある。
紀元前2000年になると、彼らはユーラシア大陸 (Eurasia) 一帯に広がり、アナトリア (Anatolia) のヒッタイト人 (Hittites) の祖先となり、エーゲ海 (the Aegean) 沿岸のミケーネ (Mycenaean) 文明を起こし、北ヨーロッパで縄目文土器文化 (Corded Ware culture)、中央アジアでヤムナ文化 (Yamna culture)、南シベリアでアファナシェヴォ文化 (Afanasievo culture) を開花させた。
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