Colon : コロン (1)
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コロンの役割
英語の文章を本格的に書くといったことでもない限り、あまり使用しない句読点のひとつにコロンがあります。かと言って、どうせ使わないし、たかが点々などとテキトーに済ませておいてよいものでもありません。実は、文章の微妙なところを表現しているのがこのコロンだとも言えます。
なぜコロンが必要なのか?コンマではダメなのか?ピリオドのほうがスッキリするじゃないか?といろんな疑問も出てきますが、他の句読点と同様、書く側から言えば、コロンにもれっきとした「メッセージ」が含まれているわけです。つまり、ピリオドではあまりにも「ピシッ」と流れを切ってしまうし、コンマではちょっとしまりがない。人間というものは優柔不断なもの(?)で、文章切りたいな、でも切ってしまえない、切れそうで切れない、どうしようかな… というところにピッタリなのがコロンです。切れているようで完全には切れていない(なんか腐れ縁みたいですが)、そんな「信号」を持っているのがコロンなのです。
しかも、コロンの役割はそれだけではありません。それは「紹介する」という役割があり、コロンの後に詳しい説明や関連事項などが続くという「信号」の役割をしているのです。つまり、より詳しい情報や関連情報への「橋渡し」をするということです。仮にコロンの代わりにピリオドを使うと、関連性が希薄になってきますね。また、コンマを使うと、後の情報が前の文章と混ざってしまって、どの部分が「紹介」にあたるのか、わかりにくいことになってくるわけです。
コロンのルール
以下、コロンを使うルールについて見てみましょう。
では、詳しく見ていくことにしましょう。
1. 説明や補完情報への導入をする。
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直前の文章の内容を詳しく説明したり、補ったりという役割があります。補足説明なども含めて、すべてをひとつの文章で語ってしまおうとすれば、文章が長くなりすぎて複雑になるため、何らかの方法での区切りが必要。しかし、ピリオドで区切ってしまうと、後の文章との密接度が低くなる、といった場合に「コロン」を使います。
The business is pretty bad: There is only tiny offers in the market, and the budget is tiny, too.
I suffer from distractions at office: Colleagues are talking gibberish, and the radio is airing silly talks.
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2. 関連する項目などを列挙する。
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休み明けの憂鬱とは、「眠い」、「だるい」、「やる気がおこらない」の三重苦である、というふうに項目や要素などをリストアップする場合に使われます。 that is などを代入してみると、意味が通じるような場合です。
He experiences the Monday morning gloom: sleepiness, fatigue, and laziness.
There were four things on my desk: a PC, a telephone, a calendar, and an ashtray.
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