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5. ダッシュの種類と用法。
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ここからは応用編になります。まず、ダッシュも1種類だけではないという話から始めましょう。厳密に言うと、英語のダッシュには、m-dash(「エム・ダッシュ」)と n-dash(「エヌ・ダッシュ」)という大きく2種類があります。
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見た目には長さが違うだけで、エム・ダッシュはだいたいの長さがアルファベットの m の幅に近いということからこう呼ばれ、同様に、エヌ・ダッシュのほうは、長さがアルファベットの n の幅に近いというわけです。ちなみに、このページでは、これまでの内容については、見慣れたエム・ダッシュのほうを使って説明しています。
また、エヌ・ダッシュなんか、ハイフンとどう違うの?という疑問が沸いてきますが、これも厳密に言うと、見ていただくとわかるように、ハイフンよりは微妙に長いですね。もちろん、用法も異なります。
エム・ダッシュとエヌ・ダッシュの使い分けは厳密ではありませんが、以下のような傾向があります。
エム・ダッシュ
前述のルール1、ルール2、ルール3の使い方があります。また、前後のスペースについては、必要、必要でないという両方の考え方がありますが、エム・ダッシュを使用する場合は、「必要でない」という考え方が優勢のようです。
ただし、上のルール1から3の用法についても、前後スペース付のエヌ・ダッシュを使うことを奨励しているルールブックもあるようです。とくに、記事などのコラム幅が狭いときなどに、代用してエヌ・ダッシュが好まれる場合があります。
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エヌ・ダッシュ
エム・ダッシュの代用として同じように使われる場合もありますが、エヌ・ダッシュの主な用法として、以下のようなものがあげられます。
1) 値の範囲を表すための記述として
「何歳から何歳まで」とか、「何日から何日まで」の「から」にあたる、値の範囲を表現します。この場合、ダッシュの前後のスペースは入れません。
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2) 2つのものの関係・つながりを表す
試合のスコアが「3対2」の「対」、「親子関係」の「親と子」など、両者の関係を表現します。この場合もダッシュの前後のスペースは入れません。
ただし、「親子関係」など、数量以外の2つのものの関係・つながりを表現する場合は、2つの単語をつなぐという意味から、ダッシュではなくハイフンを使うべきだとする考え方もあります。
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