Period . ピリオド (1)
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ピリオドの役割
ピリオドは、a full stop とも呼ばれ、文字通り完全な「終り」になるという意味があります。これで文が終ったというきちんとした「けじめ」がつくわけです。
同じ文章の終りと言っても「~ですか?」とか「~なのだ!」とかいった疑問文、感嘆文の終りにはそれぞれクエスチョンマーク(疑問符)、エクスクラメーションマーク(感嘆符)がつきます。律儀に疑問符や感嘆符の後にピリオドをつける必要はありません。ただし、疑問文と言っても、間接的な疑問文はクエスチョンマークではなく、ピリオドで終らせます。
What does this mean? (通常の疑問文)
She wonders what this means. (間接的な疑問文)
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ピリオドのルール
ピリオドを使用するときの規則をまとめると、以下のようになります。
では、詳しく見ていくことにしましょう。
1. ピリオドの後はスペース(空白)を入れる。
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ピリオドを使用したときのスペースの処理ですが、まさか、ピリオドの前にスペースを持ってくる人は日本人ではいないと思います。ところが、英語圏ではたまにいるんでしょうね、ルールを説明したマニュアルなどに、ピリオドの前に空白を使ってはいけない、と書かれたものもあります。
ともあれ、ここで問題にしているのは、ピリオドで文章が終った後、1スペース空けるのか、2スペース空けるのかということです。もともとタイプライターを使っていた頃は、コンマの後は1スペース、ピリオドの後は2スペースと教えられた経験があります。今でもきちんとした書き方のルールなどでは2スペース空けること、と書かれています。しかし、最近はパソコンで文章を書く人がほとんどですね。パソコンのソフトが勝手に単語スペースを調整してくれるので、律儀に2スペース空けてしまうとなんだか歯が抜けたようになってしまって淋しいものです。1スペースでも良いと書かれたマニュアルもあります。本来は、2スペースなんだということを頭において、使用するフォントによっても違うようですので、実際見た目で判断するのがよいでしょう。
2. 略語に使われる。
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まず、例をいくつか見てみましょう。
Let me introduce Mr. and Mrs. Jones.
Feb. 5, 2002
Kaisha Co., Ltd.
I'm visiting U.S.A.
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ピリオドは略語やイニシャルの後にも使われます。つまり、ご存知 Mr. や Mrs. をはじめ、午前、午後を現わす a.m.、p.m. 、国で言うなら U.S.A. などたくさんありますね。じゃあ、 FBI や CIA などはどうなんだ?ということになりますと、これらには、ピリオドはつきません。 AIDS もつきません。それには以下のような理由があります。
略語は Abbreviation と言い、そのなかでも Acronyms と呼ばれているものがあります。これは、つまり、いくつかの単語を続けて生成された言葉があるとします。たとえば、学校の社会の時間に必ず習った「北大西洋条約機構」というのがありますよね。外務省によると、1949年、北大西洋条約に基づき、米国、カナダの北米2ヶ国及び欧州10ヶ国を原加盟国として発足した安全保障同盟機構。現在の加盟国は19ヶ国、ということですけど、これを英語で言うと The North Atlantic Treaty Organization となります。そうです、この
NATO というのが Acronyms で、言葉の各単語の頭文字をとって形成された略語で、それをひとつの単語のように「ナトー」と発音しているような略語です。こういうものにはピリオドはつかない場合が多いようです。
同じように AIDS も Acquired Immune Deficiency Syndromeの Acronyms で、「エイズ」と発音しますから、これもピリオドがつかないわけです。ん?ちょっと待て、じゃあ、なんで FBI (Federal Bureau of Investigation) や CIA (Central Intelligence Agency) は「フェビ」とか「シア」とか発音するわけでもないのに、ピリオドがつかないのか?という疑問が出てきます。
結論から申し上げますと、「例外のないルールは無い」ということです。やはり、最終的にはひとつひとつ辞書を引いて確認するしかないようです。とはいえ、こういったひとつの「傾向」があるんだ、ということは覚えておいても良いのでは、と思います。
ちなみに、簡単ですが、ピリオドのつく略語とそうでないもののリストを作成してみました。→略語リスト
また、イギリス英語では、アメリカ英語に比べて、略称や略語のピリオドが省かれる傾向があります。Mr, Mrs, Ms, Dr の後のピリオドは、アメリカ英語では使用されますが、イギリス英語では省略して Mr Smith などとするのが普通です。国名の USA などもピリオドが省略される場合があります。
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