Question Mark ? 疑問符 (1)
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疑問符の役割
昔、中学校の英語の教科書に "Are you students?" といった文章が出てきたのを覚えています。当時はもっと素直だったのか、何の疑問も抱きませんでしたが、今考えるとヘンな例文ですよね。先生が生徒に向かって「君たちは生徒ですか?」 いくらなんでも、父兄と見分けがつかないような老けた生徒もいないだろうし、どういうつもりでこんな例文を載せているのかな、というのが素直な気持ちです。
まだこれくらいマシなほうで、そのうち、"Am I a teacher?" なんていう文章も出てきて、「私は先生でしょうか?」 よほど自信ないのか、それとも、百歩譲って、この先生は「記憶喪失」という設定なのか?などといろいろ考えずにはおられません。そういった文章を生徒たちは何度も読んで暗記したりしているのですが、どうせ暗記するなら、もっと実用的な例文にしたほうがいいに決まってますが、まあ、ここは、語学の勉強ということで割り切っておきましょう。
疑問符のルール
ということで、「疑問符」の用例に関しては、それほど「疑問」はないと思いますが、いちおうルールを簡単にまとめると、以下のようになります。
では、詳しく見ていくことにしましょう。
1. 直接疑問文の後につける。
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記憶喪失の先生が "Am I a teacher?" と尋ねるときのように、「疑問となる内容だけ」の文章を「直接疑問文」と言います。それに対して、先生が I wonder if I am a teacher. 「オレって先生だろうか」と自分に問いかけたりする場合や、 The student asked him if he was a teacher. 「その生徒は彼に先生かどうか尋ねた」というふうに、疑問となる内容以外の要素が付加された文章を「間接疑問文」と言います。というわけで、「疑問符」は直接疑問文の最後につきますが、間接疑問文にはつきません。
2. 不確かな情報であることを表現したい場合、丸括弧( )の中に疑問符を入れる。
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新しい先生はその生徒の名前を忘れて(?)「キミは生徒かね?」と聞いた。というように、「その先生」が名前を忘れたのか、わざと忘れたふりをしたのか、など、話し手にとって自信のない箇所があると、日本語でも「(?)」をつけたりします。英語でも同様です。
The teacher, forgetting the student's name(?), asked him if he was a student.
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