Last update March 7, 2020

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英語が通じない!



「英語が通じない」原因は何か?

「自分の英語は通じない!」と思う人は、なぜ「通じない」のかその原因を考えてみましょう。

普通に日本で生まれ育ち、中学校や高校で英語を習ったとはいえ、残念ですが、だからといって英語が通じるとはかぎりません。

もちろん、あいさつ程度の短い表現であれば通じないこともないのですが、何か意味のあることを話そうとすると、なんだか通じていないという気配。通じない自分に代わって、別の人が代弁すると「なるほど!」などと通じたりする。なんだか情けない気持ちになってきますよね。

ではなぜ通じないのかを考えてみると、以下のような原因があげられます。

1.英語の発音ができていない

2.知らないうちに余計な母音が入っている

3.英語のリズムになっていない

では、1つずつ見てみましょう。

1.英語の発音ができていない

英語には、日本語にない音や日本語では区別しないけど区別しなければならない音があります。たとえば「th」の発音もそうです。日本語にないのでつい「z」や「d」の音で代用したりしがちですが、これをしてしまうと、別の単語を連想させることにもなりますので通じません。また、「l」と「r」、「b」と「v」の音もそれぞれ別の音ですので、きちんと区別しないと通じません。

2.知らないうちに余計な母音が入っている

発音もしっかりマスターしている(と思っている)のに通じないということもあるかもしれません。実はこれは、日本人の通じない発音にありがちな現象です。なるほど、子音自体の発音はできているのですが、その前後に知らないうちに余計な「母音」が入ってしまうことです。というのも、日本語の音自体がすべて母音をともなう音ですので、意識しないうちに「ウ」などの音が入ります。たとえば、tree「木」などの簡単な単語であっても、「リー」の「ツ」の部分は音を分解すれば「t + u」となりますが、ついこの余計な「u」が入るので別の音になり通じなくなるのです。

3.英語のリズムになっていない

もう一つの通じない大きな原因として、英語のリズムになっていないことがあげられます。英語のリズムとは強弱のことです。単語自体にもアクセントがあり、文章にも、重要な単語とそうでない単語があり、それらが強弱を作りだし英語のリズムになるのです。日本語のリズムは、すべての文字が均等の長さのタイミングで発音される言語ですので、それと同じリズムで発音してしまえば英語のリズムではなくなってしまうため、通じないという現象が起きるのです。

英語が通じるようになるための学習法とは?

ということで、「通じるようになる」には、以下の3つの方法が考えられます。

1.英語の発音をマスターする!

2.余計な日本語の母音を排除する!

3.英語のリズムをマスターする!


まず、1.については、当サイトの別コーナーにある「発音なんてタコ」を参考にしながら、最低限習得すべき発音を身につけてください。英語の発音のポイントはまず「子音」の発音をマスターすること、そして、二重母音(「あう」「あい」などの母音が2つ続く音)もしっかりとメリハリをつけて発音するようにしましょう。

2.については、できれば、英語のネイティブやそれに近い人に発音をチェックしてもらえる機会があれば理想的です。近くにいなくても、自分の発音を録音して聞いてもらうのもいいでしょう。というのも、自分ではなかなか気づかないからです。それができない環境であれば、「自分の発音には余計な母音が(たいていは「ウ」が多い)入っている」という前提に立って、「t」なら「t」、「s」なら「s」の純粋な音を出すように練習してください。たとえば、「誰々の」というときの所有形の「s」などは、小さくてついおざなりになりがちですが、「John's」というところを「ジョンズー」と「ウ」の音が入ったりするので注意が必要です。

3.については、しっかりと自分の口を使って英語のリズムをマスターしてください。聞き流しだけではリズムは習得できません。まず、単語のアクセントを把握し、強弱のリズムをつかみ、次に、文章の中で強く(タイミング的に長く)読むところ、速く読むところをつかみ、その通りに口に出せるようになるまで発声練習をします。この部分は理屈では身につきません。また、我流でやっていても、ますます通じない英語になってしまいます。テレビやラジオの英語番組でもいいですし、ネイティブの音源を使った何らかの教材の助けが必要です。いろんな教材がありますので、自分に合ったものを選んでしっかりとリズムを身につけましょう。

では、がんばってください!