5.コロンを使うときの大文字表記のルール
ここでは、コロン(:)の後に来る要素を表記する場合の大文字表記について説明します。
ここら辺のルールは、普通に英語を使っているだけならあまり関係ありませんが、仕事でしっかりした英文を書かなければならない人であれば押さえておく必要があります。つまり、コロンやセミコロンを使った文章を書くということは、それなりに高度な文章表現をしているわけで、そうであるからこそ、正しく表記したいものです。
コロンの用法としては、1) その後に要素をリストアップする、2) 文章をまるごと導入する、という目的がありますね。
1) の場合は、その要素が固有名詞でなければすべて小文字表記になりますが、固有名詞を含む場合は、固有名詞の部分のみ最初の文字を大文字にします。
2) の場合は、スタイルガイドによっても異なりますが、大文字で始めても小文字で始めてもいいことになっています。しかし、同一文書のなかでは、どちらかに統一することにしましょう。個人的には、文章の始めがわかりやすいように大文字で始めたほうがわかりやすいと思っています。
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Here are the ingredients for the recipe: eggs, potatoes, and minced meat.
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Here is a list of companies you should visit: Totaya, Danho, and Sonopanic.
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I will show you our motto: Serve others first, then serve yourself.
最初の例と二番目の例は、要素をリストアップしていますが、その要素は、それぞれ、普通名詞、固有名詞となっていますので、大文字の表記もそれに準じています。
三番目の例では、後に独立した文章が続きます。小文字表記で始めてもいいのですが、ここでは大文字表記で始めています。
6.セミコロンを使うときの大文字表記のルール
最後に、セミコロン(;)の後に続く要素の最初の文字を大文字にするかどうかですね。
セミコロンは、コンマほどつながりがないが、ピリオドで区切るほど切ってしまいたくないというときに使います。そういうことからも、セミコロンの後に来る要素については、固有名詞でないかぎりすべて小文字表記になります。
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