Toko No Ma
床の間
「床の間」が日本建築において成立したのは、室町時代(1336~1573)後期のことである。「床の間」はもともと「床」と呼ばれ、他の部分より一段高くなっている場所を指し、身分の高い人の席として設けられたもの。
豊臣秀吉などは、好んで「床の間」に座ったと言われ、武士の威厳を示すものだったようだ。江戸時代(1603~1867)になると、デザイン的にも派手なものが造られるようになった。
当初は、武士以外の一般の人々の家には関係のないものだったが、後の時代になると、豪農・豪商の家でも、訪ねてくる武士のために床の間のある部屋を作るようになったと言われる。
|
|