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Last update December 8, 2019

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Shoin Zukuri

書院造しょいんづく



 「書院しょいん」にはもともと「書斎しょさい」といった意味いみがある。平安時代へいあんじだい(794~1192)の貴族きぞく住居じゅうきょ様式ようしきを「寝殿造しんでんづくり」とんでいたが、藤原氏ふじわらし勢力せいりょくおとろえて、武士ぶし政権せいけんにぎるようになると、寝殿造しんでんづくりを簡略化かんりゃくかした様式ようしき使つかわれるようになった。これが「書院造しょいんづくり」であり、室町時代むろまちじだい(1334~1573)には、客間きゃくま書斎しょさい標準的ひょうじゅんてき様式ようしきとなっていった。

 書院造しょいんづくりの特徴とくちょうとしては、床の間とこ またな付け書院つ しょいん帳台構ちょうだいがまえなどがあり、かつては、それぞれの機能的きのうてき役割やくわりもあったが、いまでは形式化けいしきかし、もっぱら装飾そうしょく目的もくてきとなっている。

 仏教ぶっきょう寺院じいんにも取り入と いれられ、僧侶そうりょ日常生活にちじょうせいかつをしていた部屋へやのことを「書院しょいん」ともんだ。床の間とこ まゆかには、はな線香せんこうともしびなどをそなえ、かべには仏像ぶつぞうかかげられ、違い棚ちが だな経典きょうてんなどを場所ばしょとして使つかわれた。そして、ひかりはいるようにまどそなけられた書院しょいんでは、書物しょもつんだりしたという。



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