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Last update April 7, 2020 (Originally posted January 19, 2006)

英文広告例 (5)

ユーモラスな英語 CM


IBM TV Commercials (Source: IBM TV Commercials)


以前、CNNなどで流れていたIBMさんのコマーシャルです、残念ながらこのCMを掲載していたサイトがなくなりましたので、解説だけをそのまま掲載しておきます。思わず「くすっ」と笑ってしまうユーモアにあふれた内容ですが、きちんと自社のセールスポイントを一言で盛り込み、最後はオチで締めるというよくできたコマーシャルです。



トラック編

荷物を積んで走ってくるトラック。道の真ん中に机があり、そこに座っているお姉さん。どうもヘルプデスクらしい。「ちょっとそんなとこで何してんのか?」と運転手が聞くと、お姉さん:「あなた道に迷ってるでしょ」。運転手:「え~、なんでわかるんだ?」、お姉さん:「だって、箱が教えてくれたもん」。実は箱にRFIDのタグがついているから追跡できるってわけですね。そこで運転手が相棒に「よ、道に迷ったって箱がわかるんだってよ」、相棒:「じゃ、箱が運転すりゃいいじゃんか」、運転手:「おもろいこと言うじゃねえか」。

銀行強盗編

へへっ、やったで!と喜ぶおとぼけ銀行強盗たち。そこへ「お金はないですよ」といういきなりヘルプデスクの声。強盗:「金がない?じゃどこにあんのさ?」、ヘルプデスク:「セーフ(安全)なところ(safe; 金庫と安全をかけている)ですわ」、強盗:「けっ?だって、ここ、セーフ(金庫)じゃねえか」、ヘルプデスク:「だからもっとセーフ(安全)なところです」、強盗:「それってどういうことよ?」、ということで、ヘルプデスクの説明。強盗:「で、アンタ誰よ?」、ヘルプデスク:「ヘルプデスクですわ。してオタクらは?」、強盗:「あ~、♪掃除人でっす」。

ヒツジ編

ヒツジの群れを前に、いろんな生業の人々が騒いでいる。「あ、ヘルプデスクでっか」、ヘルプデスク:「そうで~す」と言うと、口々に自分の問題をしゃべりまくる人々、さすがヘルプデスクのお姉さん、聖徳太子のようにそれぞれの言い分を「なるほど」と聞いています。そして、お決まりの説明。みんな納得。字幕が出て終りかなと思いきや、ヘルプデスクのお姉さん、ヘルプデスク:「ところであなたはだあれ?」、人々:「羊飼いだす」。





試作機編

ゴルフ場で暴走するキャディーカー、どうも自動で動く試作機のテストらしい。困ったエンジニアたちが「ヘルプデスクですか、助けて欲しいんですけど」とやってくる。ヘルプデスク:「どうしました?」、エンジニア:「あの試作機なんですけど」、ヘルプデスク:「試作機?試作機なんて、そんなのダメっすよ」、エンジニア:「え?じゃあ、試作機をテストするにはどうしたらいいんですか?」、ヘルプデスク:「そりゃやっぱバーチャルでシミュレーションとかでしょ」、エンジニア:「そんなこと言ったって、ウチみたいな小さな会社では高くつきますやんか」、ヘルプデスク:「何をおっしゃいますやら、あのほうがよっぽど高くつきますやろ?」と見ると試作機が倒れてドッカーンと爆発。エンジニア:「…確かに、あっちのほうが高くつきますなあ」てなことで字幕タイトル。最後に、エンジニア:「ところで、足(移動手段)、どっかありませんか?」。

ファッション編

ファションショーにもなぜかいるヘルプデスク。そこへデザイナーがやってくる。デザイナー:「マキシモさまが悩んでるんだ」、ヘルプデスク:「それ、誰ですか?」、デザイナー:「オレがマキシモだってば」てなことで、なぜ悩んでいるかといえば「羽根」。ヘルプデスク:「羽根ですか?」、デザイナー:「どうかな?売れるかな、羽」、ヘルプデスク:「いやー、羽根はむずかしいですねえ」、デザイナー:「なんで?」と問えばヘルプデスクが説明する。デザイナー:「で、羽根は?」、ヘルプデスク:「羽根はもう終わりました」、デザイナー:「ええーっ!!!ってことはこのマキシモさまも終りってことか~っ!」、ヘルプデスク:「じゃひと言だけ。シフォンですよ」、デザイナー:「何、シフォン?」。

交通渋滞編

交通渋滞した道路にバイクに乗ったおまわりさん。「あー、ヘルプデスクかね」、ヘルプデスク:「はい。で、何かお困りのご様子ですが」、おまわりさん:「交通だ」、ヘルプデスク:「交通ね」、おまわりさん:「交通だ」、ヘルプデスク:「で、何かご入用のものは?」、おまわりさん:「何があるのかね」ということでヘルプデスクの商品説明。おまわりさん:「で、何をするものかね」、ヘルプデスク:「渋滞をカットです、もっちろん!」と言うと、一瞬にして交通が流れ出す。おまわりさん:「ほう、やるね」、ヘルプデスク:「ま、これも仕事ですから」。バイクに乗り去っていくおまわりさん、ヘルプデスク:「ごくろーさんです」。

というわけで、全部で6種類あるようですが、個人的には最初の3種類しかテレビで見たことがありません。見たことがないというのは、あまりオンエアされていないせいかもしれませんが、そのせいか、最初の3種類のほうが後の3種類より面白いのも確かです。