英文広告例 (7)おかしな英語タグラインこれはある韓国系メーカーの商品のタグライン( まず「タグライン」について説明しておくと、広告やコマーシャルなどで、商品や企業の名前のあたりに入るスローガンやキャッチフレーズのようなものを言います。 その商品とは、 最初に耳にした瞬間、「ん?」という違和感を感じてしまいました。せっかく目に心地よいシーンでいい気分になっていたところで、最後に「ガクッ」というものがあります。その昔、とある日本の化粧品会社のスローガンに つまり、意地悪い観方をすれば、「すると、何でしょう?今までお作りになってたのは動物向け?それとも、他社の商品なんて所詮アニマル仕様だが、御社のものは違うと?」なんてことになりますね。実際、日本では「犬」のお父さんが携帯電話を使うような設定もありましたが…。 ひょっとしてこんなことを気にするのは自分だけか?と思って、念のため もちろん、本気で動物だの宇宙人だのとの差別化を考えて作ったのではなく、人間としての人生のドラマとともにある身近な商品をイメージし、「ヒューマン○○」と言えばカッコイイのでは?といった発想だと思われます。もっとも、この というわけで、グローバル展開する場合はくれぐれも注意したいものです。そのためにはやはり、企業側も潤沢な予算を準備することも大切ですね。「短い文言ひとつにそんなお金はかけられない」なんてとんでもないですね。ネーミングもそうですが、タグラインなどにはいろんなリサーチも必要になります。たとえば「一式数万円で10案以上考えてくれ」といった慎ましやかな予算ではむずかしいと思われます。 また、「日本国内でしか展開しないので、日本人にウケるテキトーな英文でいいです」というクライアントさんもたまにおられます。「日本市場でのみの展開」などと言っても、30年前ならよかったかもしれません。それとも、ネット環境には一切掲載しませんというのならまだいいのかもしれませんが、街の雑貨屋さんならまだしも、ビジネスであればそんなことは現実的に無理ですよね。つまり、いまや「国内のみ」などと言っても、ネットに掲載すればグローバルと同じです。それも、おかしな英語表現なら、英語圏の人(けっこう意地悪な人もいますので)に笑われて一斉に広まるなんてこともあるのです。いっそのこと、アルファベットは使わずにカタカナ表記なら問題ないと思いますが、それじゃあデザイン的にスマートじゃないなどということにもなりますよね。 いずれにしろ、常にグローバル視点に立った制作物づくりが必要だと言えるでしょう。 |