なんと言っても日本語らしさの一つは、擬音語、擬声語、擬態語が豊富なことです。それを英語で伝えるためには、まず深く理解することが必要になってきます。ここでは、日本語のオノマトペを解明してみました。



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Last update March 1, 2020

解明!日本語のオノマトペ (3)

日本語のオノマトペの型

ここでは、最初のページでみた基本要素と付加要素を組み合わせることで、さまざまに展開する日本語のオノマトペのパターンについてまとめてみました。

説明
1.「ABAB型」 異なる2つの文字を繰り返したもので、最も多いパターン。
例)「ずきずき」、「カタカタ」、「じろじろ」
2.「ABtt型」 異なる2つの文字並べた後に小さな「ッ」をつけたもの。
例)「ずきっ」、「カタッ」、「じろっ」
3.「ABn型」 異なる2つの文字を並べた後に「ン」の音をつけたもの。
例「ずきん」、「カタン」
4.「AB:n型」 異なる2つの文字を並べた後を伸ばして「ン」の音をつけたもの。
例「ずきーん」、「カターン」
5.「ABri型」 異なる2つの文字を並べた後に「リ」の音をつけたもの。
例「ずきり」、「カタリ」、「じろり」
6.「AB:ri型」 異なる2つの文字を並べた後を伸ばして「リ」の音をつけたもの。
例「ずきーり」、「カターリ」、「じろーり」
7.「AttBn型」 異なる2つの文字の間に小さな「ッ」を入れ、最後に「ン」の音をつけたもの。
例「ずっきん」、「カッタン」
8.「AttBri型」 異なる2つの文字の間に小さな「ッ」を入れ、最後に「リ」の音をつけたもの。
例「ずっきり」、「カッタリ」
9.「AB:型」 異なる2つの文字を並べた後を伸ばす型。
例)「たらー」、「しらー」
10.「AB:tt型」 異なる2つの文字を並べた後を伸ばし小さな「ッ」を入れたもの。上の型を若干強調したもの。あるいは、上の例にくらべて引き締まった感じになる。
例)「たらーっ」、「しらーっ」
11.「Att型」 1つの文字の後に小さな「ッ」を入れたもの。瞬間的だが強さのある状態を表す。
例)「はっ」、「かっ」、「きっ」
12.「A:型」 1つの文字の後を伸ばした型。瞬間的ではなくしばらく続く感じがある。
例)「はー」、「じー」、「すー」
13.「A:tt型」 1つの文字の後を伸ばし小さな「ッ」を入れたもの。上の型を若干強調したもの。
例)「はーっ」、「じーっ」、「すーっ」
14.「An型」 1つの文字の後に「ン」を入れたもの。
例)「カン」、「パン」、「ボン」
15.「A:n型」 1つの文字の後を伸ばし「ン」を入れたもの。上の型にくらべて音などが伸びている。
例)「カーン」、「パーン」、「ボーン」
16.「AA(tt)型」 1つの文字を2回重ねた型。後に小さな「ッ」を入れることが多い。
例)「よよ」、「だだっ」、「ずずっ」
17.「AA:tt型」 1つの文字を2回重ねた後を伸ばし小さな「ッ」を入れたもの。上の型にくらべて時間が長い。
例)「だだーっ」、「ずずーっ」、「どどーっ」
18.「AAn型」 1つの文字を2回重ねた後に「ン」の音を入れたもの。
例)「だだん」、「ずずん」、「どどん」
19.「AA:n型」 1つの文字を2回重ねた後を伸ばし「ン」の音を入れたもの。上の例にくらべて、音などが完全に伸びきって浸透していく印象がある。
例)「だだーん」、「ずずーん」、「どどーん」
20.「ABCB型」 「チクタク」のように1つの文字だけを重ねた4つの文字からなるパターン。ABAB型と同様に、同じ音の繰り返しによるリズムや効果がある。
例)「チクタク」、「あくせく」、「てきぱき」
21.「ABCD型」 音の似通った4つの異なる文字を組み合わせたもの。ABAB型と同様に、同じ音の繰り返しによるリズムや効果がある。
例)「がさごそ」、「あくせく」、「てきぱき」
22.「自由型」 上のどのパターンにも該当しないもの。しかし、分解することでいずれかのパターンに当てはめることができる。
例)「すってんころりん」、「のんべりだらり」