Last update April 4, 2021

映画・ドラマの英語表現 No. 6




 Ph.No.101 

You told the whole class.

(クラスの)みんなに話したのね。

映画名:Monkey Trouble

人のサイフや貴重品を見分け、上手にスリをする小ザルと可愛い女の子のお話。ふたりで盗んだ財布で大金持ちに… といった話ではありません。親友にだけ打ち明けた「秘密」がみんなに知れ渡っていたというようなときに使います。told all classmates などと言わずに the whole class というところがポイント。


 Ph.No.102 

No doubt.

そうでしょうな。

映画名:不明

「疑いが無い」ということで、「そうでしょうな」という意味になります。I'll bet 「そうでしょうね」とともに、「あいづち」として使えます。


 Ph.No.103 

I wasn't expecting you so soon.

こんなに早く来られるとは思ってませんでしたよ。

映画名:The Others『アザーズ』

「こんなに早く来られるとは思ってもいなかったので」という意味。expect を使っているのがポイント。「期待する」だけでなく、「待つ」という意味があります。 wait より改まった感じです。ところで、この映画ですが、大変怖いです。血しぶきが飛び散るような怖さではなく、背筋がぞくぞくする怖さです。


 Ph.No.104 

Don't get sci-fi on me.

勘弁してよ、またSFの話かい?

ドラマ名:Lois & Clark: The New Adventures of Superman『新スーパーマン』

育ての母親がクラークに向かって「平行宇宙」の話をすると、彼は笑って「SF のハナシなんかごめんだよ」と言うわけですが、アンタ自身が SF じゃんっていう感じですね。ともかく、かなりホームドラマ、人間ドラマ化したスーパーマンになっています。


 Ph.No.105 

You owe me an answer.

キミには答える義務があるんだ。

ドラマ名:X-Files『X ファイル』

「(私に対して)あなたは答えという借りがある」という意味。「よかったら教えてください」というレベルではなく、「説明してもらって当然」という含みがあります。owe は「借りている」という動詞ですが、「お金」の他にも、You owe me an explanation (apology) というふうに「説明」や「謝罪」などの義務があるという場合にも使います。


 Ph.No.106 

She talked to me like I was supposed to know her.

まるで知り合いのように話しかけてきたんだ。

ドラマ名:Lois & Clark: The New Adventures of Superman『新スーパーマン』

新スーパーマンで、スーパーマンの偽者が悪者であるパパに向かって、ロイスに会ったことを話しているくだりです。「まるで知り合いのような話し方だった」ということですが、 as if ではなく、 like ~で表現しているのも口語らしいです。また、I was supposed to knowbe supposed to... を使うことで「知っていて当然のような」というニュアンスが出てきます。


 Ph.No.107 

What do you think, I was born yesterday?

こんなこと、知らないとでも思ってるのか?

ドラマ名:不明

「何考えてんだ?オレはガキじゃねえぜ」といったところでしょうか。この was born yesterday は、文字どおり「昨日生まれた」=「赤ちゃん」ということですが、I was not born yesterday など、これもよく登場する決まり文句です。「子ども扱いするな、ちゃんとできる、知っている」ということをアピールします。


 Ph.No.108 

What else can I do?

それ以外にどうしたらいいんだ。

ドラマ名:不明

「それ以外に方法がありますかな?」ということで、他にどうしようもなかったということなんですが、ななめから見たシニカルな表現です。


 Ph.No.109 

Do you know what this is? Should I?

これが何かわかるかね?――さあね。

ドラマ名:X-Files『X ファイル』

「これが何かわかるかね?」と聞かれて「さあね」というか、もっと正確に言うと「わからんといけませんか?」といったちょっと生意気な答え方ですが、何をやっているかわからん上司相手なら言ってみたくなるものです。


 Ph.No.110 

I was meant to find this.

これを見つける運命だったんだ。

ドラマ名:X-Files『X ファイル』

「これを見つける運命だったんだ」ということで、いちだんとミステリアスになってきた X-Files 最終章に登場する表現。mean 「意味する」という動詞の過去分詞 meant を使って受け身的に「私は~のために意味された」=「~のための運命だった」というわけですが、こういった meant の使い方もよく出てきます。


 Ph.No.111 

The baby wasn't supposed to be.

赤ちゃんは生まれてくるべきじゃなかったわ。

ドラマ名:X-Files『X ファイル』

be supposed to... 「~の予定になっている、するはずだ」という表現の否定形。この「赤ちゃん」とは、エイリアンのしわざで子供が生まれるはずのない身体になってしまったスカリー捜査官に奇跡的に生まれた赤ん坊のことを言います。


 Ph.No.112 

He could just never wake up.

二度と目覚めることはないかも。

ドラマ名:X-Files『X ファイル』

「もう二度と起きることはないかもしれない」、つまり、意識が戻らない可能性がじゅうぶんあるということです。could just を使うことで、十分起こりうるというニュアンスが感じられます。It is possible that... などと言わなくても、助動詞 can を使って「~ということもあり得る」という意味を表現することができます。ここでは、過去形の could が使われていますから、現在形よりも「万が一こういうこともあり得る」といった「仮定的」な意味が強くなります。


 Ph.No.113 

Step outside.

外に出ろ。

ドラマ名:X-Files『X ファイル』

部屋にいる人に対して「部屋の外に出ろ」というときに使います。go outside は「家や建物を出て戸外に出る」という意味合いがありますが、step outside のほうは、何歩か歩いて廊下に出るくらいの意味です。


 Ph.No.114 

We've got company.

誰か来たぞ。

ドラマ名:V『V』(ヴィー)

カンパニーをゲットしたといっても合併吸収の話ではありません(companya company になっていればその可能性はありますが)。ここでいうカンパニーは「連れ、お供」のことで、「連れ」といってもたいていが「敵」の場合が多いのですが、アクションストーリーでは必ずといっていいほど登場する一言です。このドラマは昔懐かしいレトロな SF ドラマで、人間の顔をした仮面の下にカメレオンのような姿をしたエイリアンが地球を侵略に来る話ですが、最近ではリメイク版もあります。


 Ph.No.115 

It could be anything.

何でもありだね。

ドラマ名:Wycliffe『刑事ウィクリフ』

「何でもあり」という意味。あれは何だ?UFO か?流れ星か?それとも月光仮面か?「何でもありだね」というふうに使われます。何でもあり、というのは、結局何かわからないということで、こういった意見を出しても「無駄口」以外の何ものでもありません。でも、言ってみたいですね。わかったふうに聞こえるかも。


 Ph.No.116 

So civilized.

洗練された味ね。

ドラマ名:Wycliffe『刑事ウィクリフ』

お土産にもらったワインを飲みながら女性が言う「美味しい」という意味の褒め言葉。確かに delicioustasty とかではモノ足りない。日本でも「まったり」とか「シャキシャキ感」とかいろんな料理表現がありますが、「洗練された味」ということで、具体的にどんな味を指しているのかはわかりませんが、ゴテゴテといったものではなさそうですし、あまり鄙(ひな)びた料理などには使えないでしょう。


 Ph.No.117 

Too bad. -- You say that?

そりゃ大変だね(だったね)。――そう思う?

ドラマ名:Wycliffe『刑事ウィクリフ』

身の上話を聞かされて「そりゃ大変だったね」と同情する相手。すかさず「そうかしら?」とか「そう思う?」という意味で使えます。ストーリーは、イギリスの刑事ドラマで、タイトルと同名の刑事が出てきますが、アメリカのドラマのようにどうも派手になれないのが、逆に新鮮だったりします。


 Ph.No.118 

Is anybody here?

誰かいないのか?

ドラマ名:X-Files『X ファイル』

片田舎のレストランに入ったらお客は誰もいない。店の人もいないようだ。お腹は空いているし、何でもいいから食べたい。「誰かいませんか?」とか「誰もいないの?」というときに使います。別にお店に限らず、誰もいないような場所で人を呼ぶときなどに Hello! Hello! ばかり繰り返していても仕方ない(第一、芸がありません)ので Is anybody (anyone) here? などと言うわけです。警官などがあやしい場所に入ったときに銃などをかまえながら口にする定番です。もちろん、誰もいなければ応えようがありませんね。


 Ph.No.119 

It's better that you don't.

やめといたほうがいいよ。

ドラマ名:X-Files『X ファイル』

「やらないほうがベター」だということで、何かをしようとしている人に対して「やめといたほうがいいよ」と言いわけです。ドラマのストーリーなどでは、心配する友人などがこういった内容のことをアドバイスすることがありますが、当事者はそれに従わないというのがお決まりのようです。なぜなら、「じゃあ、やめとくわ」というのではドラマが展開しないからです。


 Ph.No.120 

It's just your imagination.

それはキミの思い過ごしさ。

ドラマ名:X-Files『X ファイル』

それはキミの想像だ、ということで、つまりは思い過ごし。人間はいろいろと悪いほうに想像して心配する傾向がありますが、ドラマなどでは、たとえまわりがこう言っても「単なる思い過ごし」で終わることはありません。なぜなら本当に「思い過ごし」ならドラマが展開しないからです。








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