Last update April 4, 2021

映画・ドラマの英語表現 No. 5




 Ph.No.81 

... may look worthless.

取るに足らないものに見えるけど…。

映画名:The Joy Luck Club『ジョイ・ラック・クラブ』

「価値のないものに見えるかもしれないが」、つまり「取るに足らないものに見えるかもしれないが」という前置きの言葉で、その後に重要な文章が続くわけですが、ここでは、This feather may look worthless. But it has come from far, and carried with it all my good intentions. (「何の価値もない羽根かもしれないけど、はるかかなたから、私のいろんな願いを運んできた」)のように続きます。この映画は、中国から移民してきた4人の女性とその娘たちの感動的なストーリーです。バックに流れる音楽も、これといって特長のないただの音楽に聞こえますが、けっこう美しい旋律です。


 Ph.No.82 

Party is over.

ここからが本番さ。

映画名:不明

「パーティ」つまり「楽しいこと」はおしまいという意味ですが、「今までのはほんのお遊び」、「ここからが真剣勝負だ」というふうにも使われます。これもよく出てくる決まり文句です。


 Ph.No.83 

Try me.

私に言ってみて。

映画名:不明

誰に話してもわかってくれないとか、誰に聞いてもわからなかったといった前提があるときに、「じゃあ、私に話してみて」、「ボクに聞いてみて」という意味。悩みの相談などを聞いてあげようといった場合に使えます。これもこういうシチュエーションで必ず出てくる表現です。


 Ph.No.84 

You expect me to believe that.

それを信じろって言うわけね。

映画名:不明

遅刻したのは、実は、朝早く未確認飛行物体が庭に落ちてきて、中にはエイリアンが乗っていて、ケガをしていたので病院に連れて行ったといった話に対して、「そんな話を信じろっていうわけね」と皮肉をこめて言うときに使いますが、本音はもちろん、「そんな見え透いたウソをつくな」という意味です。普通ではそうていあり得ないことを言われたときに使います。これもよく出てくる表現です。


 Ph.No.85 

We are not meant to be.

私たち、結ばれない運命なのね。

映画名:不明

「ふたりは結ばれない運命なのね」という意味。I was meant to find this. もそうですが、「運命」的な概念を表すときに meant を使います。


 Ph.No.86 

I was just passing.

ちょっと通りかかったんで。

映画名:不明

「いや、ちょっと通りかかったんで」とか「近くまで来たんで寄ってみたんだ」といった、仲良くなりたいと思っている相手の家を訪ねるときに登場する「定番」です。ついでに寄ったにしては、しっかり身だしなみも整えて、花なんか持って来たりして、花屋もたまたま近くにあったのかと言いたくなる、ミエミエのセリフですが、相手もまんざらでなければ喜んでくれます。


 Ph.No.87 

He doesn't deserve that.

どうして彼が… あんまりよ。

映画名:不明

これも「ドラマや映画の表現」という前にお決まりの言い方ですが、deserves 「~に値する、ふさわしい」という単語を使って、「彼はそれには値しない」=「彼にとってひどすぎる」という意味になります。つまり、人には親切で悪いことも全くやったことがない人なのに、こんな目に遭うなんて… といった含みがあります。逆に He deserves it などと言うと、「彼にはちょうどいいわよ」、「ざま見ろ」ということになります。日ごろ周りの人を苦しめている人などに良くないことが起こった場合、陰で言われたりする表現です。


 Ph.No.88 

Are you still there? (Are you still with me?)

聞いてる?

映画名:不明

電話で話をしているときに、相手の反応がない。そんなときに「もしもし、聞いてる?」とか「もしもし、大丈夫?」といった意味で使うお決まりの文句です。直訳すれば「まだそこにいるか?」ということですね。


 Ph.No.89 

( I ) Told you!

ほらね!

ドラマ名:ER『ER 緊急救命室』

「ほらね、言ったとおりでしょ?」という意味。これもあちこちで登場する決まり文句。口語では、くだけた表現スタイルとして、主語の Iyou が省かれることがよくあります。と言っても、会話すべてを主語無しで話すわけではありません。英語は動詞の人称変化をしませんから、誰のことかさっぱりわからなくなってしまいます。あくまでも短いカンタンな表現で、主体がはっきりわかっている場合だけです。( I ) Hope you are fine(Are you) Looking for something? などといったところでしょう。


 Ph.No.90 

Your patience has paid off.

我慢した甲斐(かい)があったね。

映画名:不明

イヤでたまらなかった上司だけど、我慢に我慢を重ねて、ひたすら忍耐。ようやく、その上司の引きがあって自分も課長になれたといったような場合に、「我慢(忍耐)の甲斐(かい)があったじゃないか」というわけです。pay off は「借りを返す」「報われる」という意味。これもよく出てくる表現です。


 Ph.No.91 

I have full confidence in your ability.

キミの能力は全面的に信頼している。

映画名:不明

つまり、「信頼してるぞ、まかせたぞ」という意味です。調子の良い上司が部下に対して使う表現ですが、こう言われたら悪い気はしないものです。またここの confidence は「自信」という意味だけでなく、何かに対する「信念」、「信頼」という意味もあります。


 Ph.No.92 

I could use some help over here.

誰か手伝ってくれないか。

映画名:不明

use some help で「手伝ってもらう」という意味ですが、手伝ってもらう人を主体にして「ヘルプを使う」という表現をするのがポイントで、これも定番です。みんなに向かって Hey, I could use some help over here. などと言うと「ちょっと(みんな)手伝って」という意味になります。また、help の部分を変えて、I could use your advice「知恵を貸して欲しい」、I could use a pair of fresh eyes 「新しい目で(自分以外の他の人にチェックなどをして欲しい」などと言いかえることができます。


 Ph.No.93 

I'm moving on.

もう吹っ切れた。

映画名:Atomic Twister

「私は進んでいます」ということですが、今そのときに歩いているとか、走っているとかいうことではなく、長年つき合っていた彼女と別れて、今は吹っ切れたとか、新しい気持で生活していますなど、何か苦労や試練を経験した後、新しい気持や環境で生きているといった意味で使われる決まり文句です。映画は竜巻が原発所に来るという、まさに「そりゃないでしょ」という大変なシチュエーションのお話。


 Ph.No.94 

I don't know how to thank you.

どうお礼を申し上げたらいいか…

ドラマ名:Murder, She Wrote『ジェシカおばさんの事件簿』

I can't thank you enough. と同様に、深い感謝の気持ちを表す言い方で、「何とお礼を言っていいか…」というわけです。当然のことながら、ドアを開けてもらったくらいで使う表現ではありません。


 Ph.No.95 

He used to be with us.

以前、いっしょに働いていました。

映画名:不明

「かつては私たちといました」ということで、同じ職場で働いていたという意味になります。I'm with FBI とか I'm with CIA など、この be with ... で自分の所属を表す表現もよく登場します。


 Ph.No.96 

He is only a half man.

まだ半人前なんだから。

映画名:不明

「彼は半分人間(男)です」、じゃあ半分は女なのかということではなく、まだ一人前ではない(半人前)だという意味です。


 Ph.No.97 

What's that supposed to mean?

それはどういう意味で言ってるの?

ドラマ名:不明

「それはどういう意味で言ってるんだ?」ということで、単純に「言ったことの意味を説明してください」というよりはむしろ、「どういうつもりでそんなことを言ってるんだ」、「何か含めるところがあるのか?」という問い詰めるような感じがあります。よく出てくる決まり文句です。


 Ph.No.98 

What makes you so sure?

なんか根拠があるのかね。

ドラマ名:不明

これもよく出てくる表現です。ロジカル思考で会話をするには欠かせない表現。「絶対こうだ!」と言われて「ああ、そうですか」なんて引き下がっていてはやっていけません。それほど確信している理由は何なのかをとりあえず聞いておく必要があります。バリエーションとして、What makes you say (think) so? 「何の根拠があって(なぜ)そう言う(思う)のかね?」という言い方も可能です。


 Ph.No.99 

She is a kind of mean, but she's still my mom.

確かにひどい人間だけどボクの母親だからね。

映画名:不明

「確かにウチの母ちゃんはヒドイ人間だけど、(それでも)母ちゃんは母ちゃんだもんな」という意味で、この「それでも」というニュアンスを表現するのが still です。物語のなかではこの青年自身もヒドイ人物で、その母親もまた輪をかけてヒドイわけで、この子がこのセリフを言ったあとに、同級生のある女の子がすかさず、Someone has to be. と返すやりとりは笑えます。「誰かが母親にならないとね(誰でも母親はいるもんよ)」ということですが、字幕っぽく訳すと「選べないわよね、お互い」といったところでしょうか。


 Ph.No.100 

Things could be like they were.

また昔のようになるさ。

映画名:Domestic Disturbance『ドメスティック・フィアー』

「物事がかつてのようになる」ということで、ここで言えば、「昔のようにいっしょに暮らせるよ」、「昔のよかった状態に戻れるよ」ということを言っています。in the past などを使わず、 were で「昔」を表現しています。昔ディスコムービーで活躍したジョン・トラボルタが、実の息子を命がけで助けるお話。今や、昔のように踊れない(?)ジョンですが、お父さん役もまあまあ。








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