古英語の発音とスペル (1)ここまで古英語について学んでくると、実際に古英語を発音してみたい、声に出して読んでみたいという人もいるかもしれません。ここでは、古英語の発音とスペルについてのぞいてみましょう。古英語の発音古英語の発音の特徴をまとめると次のようになります。ただし、当時の発音についての文献はほとんどありませんので、あくまでも目安ということでご理解ください。古英語の母音まず、古英語の母音は、音を長く伸ばす長母音と伸ばさない短母音を区別していました。日本語でいうと「あー」というのが長母音、「あ」というのが短母音ですね。そして、単母音というのは「あ、い、う…」などの1つの母音からなる音で、二重母音というのは「あい、あえ…」などと2つの母音を組み合わせて発音する母音のことですが、古英語には、8種類の単母音、3種類の二重母音、そして、そのそれぞれに音を伸ばす「長母音」と伸ばさない「短母音」があったわけです。 方言によっても異なりますが、表でまとめると次のようになります。なお、
古英語の子音古英語の子音には、以下のようなものがありました。 |