出しゃばりすぎる母? (1)もれなく「母」がついてくる入学式まではまだわかるけど、最近では入社式にまでも「親」が登場してくるようです。それも、父親と母親とどちらが多いかといえば、やはり「母」が多いのではないかと思われます。というわけで、今回は、日本人の英語が苦手な理由の1つとして、「母」が出しゃばりすぎるという話をしてみたいと思います。 日本では「母」が出しゃばるから日本人は英語が下手?そんなバカなことがあるわけがない――と思われるかもしれませんね。 もちろん、「夏彦さん、もっとこの発音は口を大きく開けて…」とか、「その表現じゃ通じませんよ」など、ことあるごとに干渉してくる「母」ということではありません。もっとも、そんなに英語が達者な母なら重宝するかもしれません。 ではどういうことかというと、「母」は「母」でも「音の母」、つまり「母音」のことです。実は、日本語は「母音」が非常に大事な役割を持っている言語だと思うのです。もちろんどの言語にも母音はありますが、日本語ほど もっとわかりやすく説明しましょう。 たとえば、ここに「 ところが、日本語は1文字で「か」です。 その昔、小さな子供に英語を教えていて、「 言いかえれば、日本語では ということが言えます。「母音」がついてくるだけでなく、「子音」だけの文字がないわけですから、「合体」していると言うことができます。なんだか恐ろしい事実ですね。 もう少し掘り下げてみましょう。 |