ていねいな言い方とくだけた言い方
日本語のような敬語や謙譲語はありませんが、英語にも「ていねいな言い方」と「くだけた言い方」があり、相手や状況に応じて言い方を使い分けることも大切です。しかし、とかく誤解を与えない正しい英文を作るのが精一杯で、とてもスタイルの違いまで気を配っていられませんね。あるいは、気を配りたいが、ていねいとくだけた言い方の違いがわからないので知らず知らず2つの文体が混在してしまって、相手を困惑させているということもあるかもしれません。 |
Formal | Informal |
ビジネスで初めて連絡する場合 仕事の取引先とやりとりする場合(相手によっては、打ち解けてくればややインフォーマルになってもかまわない) 求人に応募する場合(履歴書を送る場合) 行政や組織などに問い合わせをする場合 職場の上司や同僚(ただし、少しインフォーマルになってもかまわない) 遠い親戚や個人的な知り合い(少しインフォーマルになってもかまわない) 会ったことのない相手やよく知らない相手に連絡する場合 結婚式などに招待連絡する場合 辞表を書く場合 苦情を言う場合 |
友人とやりとりする場合 家族とやりとりする場合 親しくしている親戚とやりとりする場合(ただし、年上の相手には少しフォーマルにする) 仲の良い同僚 |
表現の違いについて
最初に、英語で言うところの
より客観的 スラングや口語的表現は避ける 文章構造が複雑になる傾向がある ラテン語源の単語をよく使う 命令文は避け、 |
よりパーソナル スラングや口語的表現が使える 文章構造がより単純 能動態での表現が主流 英語本来の単語をよく使う 命令文が使える |
次に、使用する語彙(単語)の違いの例をいくつか挙げておきます。
Formal | Informal |
numerous, many | a lot of (lots of) |
approximately | about |
carry out, perform, undertake, etc. | do |
sufficient | enough |
discover | find out |
difficult | hard |
maintain | keep up |
また、インフォーマルとフォーマルの違いについては、「英文ライティングのヒント」の「
それでは、実際の使用例をもとに「ていねいな言い方」と「くだけた言い方」の違いを見てみましょう。