英語でニュースを読みこなすための戦略 (4)
戦略 3. 深めて、広げる (1)
さて、「見出し」と「サマリー」でトレーニングを積んだ後は、いよいよ記事を丸ごと読んでみましょう。語彙力もかなりついているはずですから、比較的ラクに読めるはずですね。さっそくお気に入りのニュースサイトに行って好きな記事を選んでください。読み終えた記事が増えていくと自信もつき、海外発信のニュースを翻訳を介さないでそのまま英語で読めると気分も良いものです。周囲の人たちにも「そう言えば Wall Street Journal で言ってたけど…」などと自信を持って言えます(ただし、あまりやると嫌われます)。でも、英語圏の人とも英語でニュースを語り合えると、それだけで心も「ボーダーレス」になったような気がしますよね。
というわけで、ここでのポイントは以下の5つです。
Point 1. 短い記事から始める
Point 2. 同じ内容を複数サイトで読む
Point 3. 関連記事で内容を深める
Point 4. 関連テーマで内容を広げる
Point 5. ビデオで英語のニュースを聴く
最初から文字ギッシリの長い記事は挫折してしまいますので、ここではやはり、できるだけ短い記事から始めましょう。もちろん、ここでもわからない単語や表現は調べます。前後のつながりでだいたいの意味はわかるというときもありますが、それでもいちおう調べて確認しておいたほうがいいでしょう。
次に、同じ記事を複数のニュースサイトでも読んでみます。「反復は力なり」と言われますが、同じ単語や類似の表現を何度も目にしているうちにそれらが身に付いていきます。また、各サイトとも全く同じ見出しは使いませんので、表現の勉強にもなります。もちろん、ニュースメディアですから、それぞれの報道のスタンスや視点の違いを比較してみるのも面白いかもしれません。
では、どうやって同じ記事を紹介している複数のサイトを探すかですが、当然のことながら検索エンジンを使います。任意のニュースサイトの見出しの一部をキーワードにして検索すると、同一内容の記事を掲載している複数サイトが表示されますので、自分の好きなサイトをいくつかクリックしてみましょう。ちなみに、下の画面は、海外で話題になっていたあるニュースを検索したものです。
さらに、同一記事だけでなく、関連のある記事を追うことで、その話題をより深めることができ、当然、語彙や表現の数も増えていきます。Twitter などでも複数のメディアをフォローすることで、同じ話題に関する異なったメディアの記事を見つけることができます。
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