ますます忙しくなる現代人技術の発達とともに世の中が便利になっていく反面、何かをするにあたって、求められるスピードはますます速くなってきます。こうして、1つの物事に費やす時間も短くなるため、1日により多くのことをこなさなければならなくなり、現代人はますます忙しくなるわけです。 そんななかで、語学学習にかけられる時間を工面するのは大変ですね。しかも、仕事で疲れきった心身にムチ打っての学習というのもツライものがあります。 しかし、残酷にも、まぎれもない事実その1とは――学習しなければ上達することもないのです。 ちなみに、忙しい人のための「英語学習教材」といったものもよく耳にしますが、当然のことながら、それを購入しただけでは上達しませんね。実際に時間をとって「学習する」という行動がなければ上達することはありません。 つまり、「忙しくて学習の時間がない」という問題に対する「解決策」は、「なんとかして時間を見つける、時間を作る」しかないのです。 「それができないから悩んでいるんじゃないか!」――まさにそういうことですよね。だから、悩むわけです。 さらに、まぎれもない事実その2とは――自分に与えられているのは、1日に24時間しかないということです。自分だけでなく、どんな人でも平等に24時間しかないわけです。 時間はどこにあるのか?その平等に与えられている24時間のなかから、英語学習にさける時間をいかに確保するかということになります。それでは、まず、その24時間というものを自分はどう使っているのかを考えてみましょう。ここで、一日の時間帯を大きく「睡眠時間」、「拘束時間」、「自由時間」の3つに分けてみましょう。ここでいう「拘束時間」とは、「食事」や「洗面」などの睡眠時間以外の必要な時間、仕事や家事などの活動に必要な時間、職場や活動場所への移動時間も含みます。そして、「睡眠時間」、「拘束時間」をのぞいたものが「自由時間」(=自分が自由に使える時間)となります。 頭の中でイメージするだけではなく、実際に時間割表などを作ってみるとわかりやすくなります。下の図は、フルタイムで会社に行っている人を想定して分類してみた1日のタイムテーブルです。 ちょっと見にくいかもしれませんが、この表は、1つの目盛りが「5分」を表していて、「1」、「2」などと書かれた数字が「1時、2時」などの時間を表しています。ダークブルーの部分が「睡眠時間」、紫色の部分が「拘束時間」、グリーンが「自由時間」となっています(この時間表はここからダウンロードできますので、よかったら使ってみてください)。 こうしてみると、確かに、「自由時間」は少ないですね。このうち、「ぼーっとして過ごしたい時間」や「好きなテレビ番組を観る時間」もあるかもしれません。また、「拘束時間」のなかにも、拘束はされているが活用できそうな時間もあるかもしれません。 ということで、時間を見つけるためのポイントは以下の3つです。 1.「自由時間」から無理なく割り当てられる時間はあるか?2.「通勤時間」など「拘束時間から割り当てられる時間はあるか?3.他の活動と組み合わせたり合体させることができないか? |