Last update March 7, 2020

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英語が読めない!



「読めない」原因は何か?

「自分は英語が読めない!」と思う人は、なぜ「読めない」と思うのかその原因を考えてみましょう。

もっとも、普通に日本で生まれ育った人ならば、中学校や高校で英語を習ったはずなので、読めないと言っても1つくらいは読める単語もあるはずです。しかし、単語を1つ2つ知っていても実際に役に立ちませんね。

ここで「読めない」というのは、おそらく読める単語も少なすぎて、意味がとれるところまでいかないということだと思われます。

ちなみに、それはなぜなのかを考えてみると、以下のような原因が考えられます。

1.単語のスペルを覚えていない

2.文法を理解していない

3.語彙力がない

では、1つずつ見てみましょう。

1.単語のスペルを覚えていない

たとえば、「リンゴ」という単語のスペルを正しくつづれない、aplapur などと書いてしまうというような場合ですね。スペルを正しく覚えていないと、読んでいてその単語が出てきても「リンゴ」のことだと理解できないからです。長い単語の場合は一字一句正しくスペルを覚えていなくても、だいたいこんな感じという視覚的に覚えていれば十分な場合もありますが、さすがに、短い単語の場合は一字違いで意味の異なるものもあります。基本単語のスペルは覚える必要があります。

2.文法を理解していない

カタコトの会話なら文法も必要ないかもしれませんが、「読む」となると、文法を理解していなければ読めません。「文書」とは完全な文章がかたまりとなって構成されているものだからであり、文章とは、文の規則・約束事(つまり文法)をもとにして書かれているからです。もちろん、話し言葉もそうなのですが、書かれたものにくらべると、まだまだその点では「ゆるい」と言えます。

3.語彙力がない

基本的な単語や文法をマスターすれば、簡単な内容のものは読むことができるようになります。しかし、英語で書かれた仕事関係の資料や論文などを読もうとなると、その分野での専門用語はもちろん、口語的な単語ではなく「大人の単語」が必要になってきます。「コラム――味のある熟年世代の英語学習」のところでも書いていますが、そういった正式な文書ではフォーマルな言い回しが使われるため、ラテン語から派生した語彙を覚えなければなりません。

読めるようになるための学習法とは?

以上、3つの原因をみてきましたが、逆に、「読めるようになる」には、この3つをトレーニングすればいいわけです。

1.単語のスペルを覚える!

2.文法を理解する!

3.語彙力をつける!


まず、1の「単語のスペルを覚える!」は、市販の英単語ドリルなどで鍛えることができます。時間のある人は、自分で単語帳を作ってみるのもいいでしょう。たとえば、別コーナーの「かしこい英語学習ツール活用法」でも紹介しているようなExcelを使った単語帳を作成することでスペルを鍛錬することもできます。

2の「文法を理解する!」についても、いきなり分厚い「文法書」などではなく「やり直し文法」などの軽い書籍で学習してみてください。今では英語学習の書籍も氾濫していますので、どれがいいのかなかなか見きわめがむずかしいのですが、レビューなども参考にしながら自分にあったものを見つけてください。

また、3については、一部は「単語ドリル」的なツールが使えますが、英単語の丸暗記ほど退屈なものはありませんね。もちろん、それが好きな人はどんどんやっていただけばいいのですが、そうじゃない人は、少しは楽しみながら語彙を増やす工夫が必要です。たとえば、子供向けの絵本を読むのもいいでしょう。また、自分の業界の専門用語を覚えるのも実用的ですね。仕事関係で入手できる英語資料などからピックアップして自分で単語リストを作ってみてください。作っただけでもかなり頭に入るはずです。

では、がんばってください!