英語から日本語になったカタカナ言葉はいろいろありますが、逆に日本語から英語になった言葉はあるの?そんな日本をルーツとする単語を集めています。



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Last update January 3, 2019
タコ:あ?ヒジヤンさん、スゴイっスね、その髪の毛。
ヒジヤン:いやあ、台風が来てるのかなあ、外はすごい風だよ。
タコ:ボクも足が巻きついて大変でした。
ヒジヤン:そよ風ならさわやかでいいけど、突風はイヤだな。
タコ:タコ、同感です。
ヒジヤン:向かい風もイヤだし、追い風がいいよね。
タコ:でも、ヒジヤンさん、人生そんなに甘くないっスよ。
ヒジヤン:ついでに言うと、北風も寒いからイヤだな。
タコ:えーと、ということで、今日の英語になった日本語は「北風」ですか?
ヒジヤン:いや、やっぱり一番いいのは「神風」だな。

 JPE009  Kamikaze



タコ:えー、でも、「神風」って風の神様のことっスか?
ヒジヤン:う~ん。たとえばさ、明日会社でイヤな打ち合わせとかあるとするだろう?
タコ:はあ…。
ヒジヤン:そんなときにたまたま台風なんかが来て、警報も出る。そうすると、会社が休みになってああ、ありがたいとなる。そのときの風を神風って言うんだ。
タコ:ああ、なるほど。都合のいい風ってわけですね。

モモコ:ウソです。そんな自分勝手な解釈はいけません。
ヒジヤン:ええっ?違うの?
モモコ:これは、1281年に元が日本に攻めてきたときに台風が来て、そのため、蒙古軍は打撃を受けて日本を攻撃できずに退散したっていう史実から来ています。そういうことが二度起こったので、日本はこれを「神風」と呼ぶようになったということです。
ヒジヤン:だから、同じじゃん。日本にとって都合のいい台風(風)だったわけでしょ?

モモコ:説明を続けます!英語の辞書によると、kamikaze
having or showing reckless disregard for safety or personal welfare
つまり「自分の身の安全や幸せを省みず、無謀な考えをする」
という形容詞として使われています。また、
It refers to the typhoon which saved Japan from a Mongol invasion fleet in 1281.
「1281年にモンゴルの襲撃から日本を救った台風を表す」
と書かれています。

ヒジヤン:それにあやかって「神風特攻隊」というのもあったんだよね。
モモコ:そうね。アメリカなんかでは、そっちの意味のほうが一般的らしいわ。
タコ:
モモコ:そういえば、アメリカで生まれたカクテルに「カミカゼ」っていうのがあるわよ。
ヒジヤン:なんか、アブナそうな響きだね。
タコ:何が入ってるんっスか?
モモコ:ウォッカとライムジュースにコアントローを混ぜるんだって。
タコ:なんか、楽しそうっスね。
モモコ:あと、カミカゼスープってのもあるらしいわ。
タコ:どうやって作るんっスか?
モモコ:カンタンよ。缶入りスープを用意して、蓋を開けずにそのまま電子レンジに放り込んで、最大熱力で10分間待つ。そして、「バン!」って言うわけ。
タコ:はあーっ?それ、スープなんっスか?タコ、ついていけません。
ヒジヤン:オレも…
モモコ:あら、そう?

(Originally posted in 2006)