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次にですね、実際、どんなニュアンスの違いが出るか、というようなことを考えてみましょう。これは、みなさん、まだ子供さんだったころなんかにね、よく、親や先生などに「もっとお勉強しなさい、成績を上げなさい」なんてことを言われた経験をお持ちだと思いますけど、いかがでしょうかね?私もよく言われましたからねえ。なかなか、逆のことは言われませんよ、「お前は勉強しすぎだから、もっと怠けなさい」なんてね、まあ、中にはおられるかもしれませんが、あまり聞かない話ですなあ。それでですね、やっと学生を終わって社会人になっても、これがまた、言われるわけですよ、「もっと利益を上げろ」とか「もっと実績を上げろ」なんてね。でも、「もっと経費を使え」ということは言いませんねえ。もっとも、最近になって、「そんなに残業をするな」とか「労働時間を減らせ」なんてことも言われていますが、これは、裏を返せば、経費を減らせ、在庫を減らして損失を防ぎたいといった、やはり、利益を上げろということを逆に言っているだけで、企業というものはですね、利益を上げなきゃ存在意義がなくなりますから、仕方無いわけですがね。 まま、ちょっと話がそれてしまいましたが、「もっと成績を上げなさい」ということを英語で言ってみると、 You must improve your grades. なんてことになりますが、これが、相手の立場に立って話をしようという心がけのある親や先生なら、 You are a very good student; however, you could improve your grades. You are a very good student, but you could improve your grades. 「キミは良い生徒だけど、成績をもっと上げなさい」てなことで、ここで、 まあ、 というわけで、最後に今日の説明をまとめまして、おなじみの「一句」を詠んでみますかな。 |