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もうひとつ例を挙げてみましょう。操作マニュアルなどで、「機械に点検が必要かどうかマニュアルで確認してください」といった文章があるとしますよ。それを以下のように表現した場合をちょっと考えてみましょう。 Refer to the manual if the machine requires inspection. さて、この文章ですが、よ~く見てみると、「機械に点検が必要な場合は、マニュアルを確認してください」とも読めますねえ。もちろん、点検が必要なときもマニュアルを見るのはいいんですが、逆に解釈すると「点検は必要ない(と思う)ので確認しなくていいや」なんて人も出てくるかもしれません。使用後何か月経過したら、別に調子が悪くなくても点検してくださいという場合もありますからね。微妙に意味が違ってくるわけです。じゃあ、こういうときはどう表現したらいいのかと言うと、これはおまけですが、 Refer to the manual to see whether the machine requires inspection. としておけば、誤解の余地を与えなくて済むでしょう。操作マニュアルなどでは「誤解」は怖いですからねえ。下手すると故障や事故の原因にもなります。「定期点検していなかったお客様の責任です」、「マニュアルの書き方が悪い」なんてことになり、訴訟問題にも発展しますよぉ。特に、海外の方は何でも「訴訟」ですからねえ…。 話を戻しまして、前ページの例文ですが、「①彼が来るかどうか知らせてください」の意味で言うときには、 Let me know whether he is coming. ①彼が来るかどうか知らせてください と表現すると意味が明確になりますね。ちなみに、 そして、「②もし彼が来るなら知らせてください」の意味で言いたいときは、 If he is coming, let me know ②もし彼が来るなら知らせてください としたほうが、誤解の余地がありませんからね、正確な情報を伝えることができるわけです。 まあ、会話などではあまり神経質になる必要はないと思いますが、「ここぞ!」というときには、こういう知識も活かしましてですね、どんどんコミュニケーションしていただきたいと思いますよ~。 というわけで、最後に今日の説明をまとめまして「一句」。 |