経済力にもカゲリが見えてきたニッポン。そんな日本が国際社会をリードするには堂々と意見を主張できる英語力。軽いノリの日常会話ではなく、系統立てて意見を述べるには、そのベースとなる文章力が必要です。ここでは IfWhether の違いについて考えてみましょう。



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Last update December 18, 2024

If vs Whether―その違いとは? (3)

じゃあ、なぜ、「~かどうか」というときは If を使わないほうがいいのか、ということを考えてみましょう。たとえば、こういう例文があるとします。

 Let me know if he is coming.

さて、この文章の意味はどうなりますかね?「~どうか」という意味をあてはめて、

①彼が来るかどうか知らせてください

と解釈しても「正解」ですね。しかし… ちょっと待ってくださいよ~。

もし彼が来るなら知らせてください

という解釈もできますね。

つまり、「来るのかどうかを知らせて欲しい」=「来る場合でも来ない場合でもその旨を知らせて欲しい」というのに対して、「来るんだったら知らせて欲しい」=「来ないんだったら知らせなくてもいい」という暗黙の部分が大きく違ってきますね。したがって、「知らせるか」、「知らせないか」という行動の内容が全く異なってくるわけなんです。





では、「①彼が来るかどうか知らせてください」の意味で言うときにはどうすればいいんでしょうか?たとえば、

  Let me know whether he is coming.
①彼が来るかどうか知らせてください

と表現すると意味が明確になりますね。ちなみに、whether の後に or not と入れてもかまわないんですよ。でも、基本的に、whether が来ると whether or not he is coming と、この黄色の部分の意味が暗黙の了解で入ることになりますから、whether だけで肯定否定の二者択一の意味になるというわけなんです。選択肢が肯定否定の二者択一ではなく、2つ以上ある場合は、前ページの比較表の最後の例文のように、選択肢を表す単語を or でつなぎます。

そして、「②もし彼が来るなら知らせてください」の意味で言いたいときは、

  If he is coming, let me know
もし彼が来るなら知らせてください

としたほうが、誤解の余地がありませんからね、正確な情報を伝えることができるわけです。

まあ、会話などではあまり神経質になる必要はないと思いますが、「ここぞ!」というときには、こういう知識も活かしましてですね、どんどんコミュニケーションしていただきたいと思いますよ~。

というわけで、最後に今日の説明をまとめまして「一句」。
それでは、みなさん、ごきげんよう!

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