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前ページでも述べましたけどね、「相応しさ」ということは、1)コミュニケーションする相手に応じてスタイルを変える。そして、2)何を書くかという用途に応じてスタイルを変えるということなんです。ちょっと、マトリックスなんか作ってみましたよ。
いかがでしょうか。こういった一般的な傾向がありますということですね。だいたい日本語と同じだと思うんですがね、企業さんから出す情報なんかになりますと、会社案内や技術マニュアルなどは「お知らせ、お伝え」の部類に入りますからね、当然、フォーマルだと思うんですよ。ところが、「カタログ」とか「広告」になるとちょっと違うんですね。特に、一般消費者さんたちを対象にした商品がありますね。いわゆる電化商品なんかがそうですね。そういう商品のカタログとか広告は、まるで「お友達に商品を勧めるような感じ」で、インフォーマルな言い方になるのが普通ですな。 それと同時に、知らない人が相手でも、インターネットの書き込みとかはどうでしょうね。あまりフォーマルな言い方ではよそよそしいものがありますね。 ということで、では実際に、お待ちかねの、インフォーマルとフォーマルではどう違うのか、それぞれどんな特徴があるのかをまとめてみましょう。言うまでもなく、日本語に訳すと「~です、ます」というのがイコール「フォーマル」で、「~だよ、だね」などが「インフォーマル」というわけではありません。ちょっとそういう単純な図式は外しておいたほうがいいですね。でも、実際、ありますよね。英語のCMなんかを日本語に訳すと、(英語の表現はインフォーマルなものになっていますからね)「~だよ」とか「~だね」とかの吹き替えになっている。なんでこう、この西洋人さんに「ため口」をたたかれなけりゃいけないのかな、なんて思ったりすることもしばしばですよ。あんなのは、「~です、ます」でも「くだけた雰囲気」は十分に出せるはずですけどね。 |