経済力にもカゲリが見えてきたニッポン。そんな日本が国際社会をリードするには堂々と意見を主張できる英語力。軽いノリの日常会話ではなく、系統立てて意見を述べるには、そのベースとなる文章力が必要です。ここでは FormalInformal の違いについて考えてみましょう。



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Last update June 30, 2019 (Originally posted July 27, 2016)

Informal vs Formal―その違いとは? (5)

以上、ほんの一例ですが、こういう単語の使い分けができるんじゃないかという表をまとめてみましたが、ここでもね、この表でこの単語はインフォーマルになっているけど、実際にフォーマルで使われてたぞなんてこともあります。それぞれ何をライティングするのかという用途や内容によっても違ってくるということですね。ここを理解しておいてください。ということで、一般的に、以下のようなルールが成り立つようです。

1. 英語本来の単語よりも、ラテン語を語源とする単語のほうがフォーマルである
ラテン語源の単語というのは、フランス語などから入って来た単語のことで、たとえば、「難しい」という単語なら、hard は英語本来の単語ですが、difficult は元をたどれば実はフランス語から入ってきているんですね。ですから、この difficult はフォーマルな単語と言うことができますね。

2. 前置詞を伴う言い方よりも、1語ですむ単語のほうがフォーマルである
これはですね、じゃあ、前置詞を省こう!なんてことじゃないんですよ。上の内容にも関連していますが、英語本来の動詞は、前置詞を伴って表現するものが多いですからね。たとえば、「取り除く」という単語なら、get rid of、「見つける」なら find out などの言い方がありますね。これをフォーマルの単語に置き換えると、それぞれ removediscover などになるわけですな。

これが絶対的にこうだ!というルールではないんですがね、だいたい、こういう傾向があるとご理解いただければいいと思いますよ。

では、具体的に文章をフォーマルにするにはどうしたらいいかですが、言ってみれば、フォーマルなライティングの傾向に近づけるといいわけです。また、人によって感じ方が違うということですね。ある人は、「これで十分フォーマルじゃないか」と感じる人もいれば、「いやまだまだインフォーマルだ」と思う人もいるんですよ。世の中、ほんと、いろんな人がいますからねえ。

ということで、「これがフォーマルだ!」とか「インフォーマルだ!」という絶対的なルールはないわけですが、「よりフォーマル化する」とか「よりフォーマル度が高い」ということは言えると思います。つまり、文章を「フォーマル化」することで、だんだん「フォーマル度」が高まるというふうに考えましょう。最も「フォーマル度」が低い表現は「インフォーマル」だということになり、最も高い場合は文句なしの「フォーマル」というわけです。次のページでは、それをまとめてみましょう。

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