冠詞のとらえかた・考え方 (2) |
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じゃあね、一体、冠詞がどういう「情報」を持っているのか、ということになりますね。そこでですね、ちょっと具体的な例をあげてみましょう。みなさん、おリンゴ好きですか?私はリンゴ大好きでね、かじっても歯茎から血が出ないんですよ。(関係ないですね、失礼。)では、わかりやすくするために、リンゴを使って「冠詞の有るとき、無いとき」また「定冠詞のとき、不定冠詞のとき」というのを絵で表現してみましょう。
という具合になるんですがね。よく引き合いに出される「例え」ですけどね。これ、私のオリジナルの「例え」かと思いましたがね、あるとき偶然、とある偉いセレブの方がね、自分の本に同じような「例え」を出してましたよ。いえ、私が真似したんじゃないですよ。ひょっとしたら向こうが私の真似をしたのかもしれませんけど、まあ、向こうのほうが有名ですからね。そう言ったところで誰も信じてくれません。別にいいんですけどね。おっと、話が脱線してしまいましたね。 つまり ところがですね、次の「かじりかけのリンゴ」。このリンゴですが、例えば、私がリンゴをかじりかけてそのままテーブルに置いていたとしますね、すると家内がですね、「あら、またこんなところにかじりかけのリンゴ置いてるんだから」とブツブツ言ったりするわけですね。まあ、私もあんまりガミガミ言われるとうるさいですから、 では、無冠詞の場合は… っていうと、上の絵では「おぼろ」リンゴになってますが、これは何を言いたかったかといいますとね、「名詞」として「カタチが無い」とでもいいましょうか、「具体性がない」とも言えますね。つまり、話し手と受け手の頭の中に具体的なイメージが浮かんでいない状態なんです。「1個」とか「複数個」とか、話題になっているリンゴといった「名詞」として具体的じゃない。ということは、厳密には「名詞」として扱われていないとも言えます。 どういう場合があるかと言うと、 いやー、難しいですね。確かに、「冠詞」ってのは。ここだけの話ですがね、「冠詞なんて簡単」なんて言う人がいますけどね、あれウソだと思いますよ。英語のライティングをやってない人だと思いますね、そういうことが言えるのは…。いろんなケースがありますからね、ネイティブさん同志でもよく議論されたりしますよ。ですからね、ここの説明だけですべてわかるものだなんて思ってませんよ。また、冠詞については、いつか機会を見てもう少し詳しくやってみたいですけどね。 |